アラカシ(粗樫)の実
<ブナ科・コナラ属>
山野に生える常緑高木。
樹皮は、暗緑灰色。
葉は互生し長楕円形または倒卵状長楕円形で、
先は急にとがる。
上半部に大形の鋸歯がある。
裏面は帯粉白色。
4~5月
長さ5~10センチの雄花序を垂らし、
上部の葉腋に雌花を1~3個つける。
堅果は秋に完熟し、
長さ1,5~2センチの楕円形。
殻斗には6~7個の輪がある。
<俳句歳時記>秋
椎の実(しいのみ)
<落椎(おちしい)・椎拾う>
いとしさの椎の実飛礫(つぶて)とどかざり 竹本健司
椎の実降るうさぎ子狐あつまって 鮫島 康子
椎の実が降るはればれと愛されよ 藤田 湘子
昏るる韻ありとせば降る椎の実の 杣木 紀子