カヤ(榧)の花芽
<イチイ科カヤ属>
山地に生える常緑高木。
樹皮は青灰色で、老木になると縦に薄くはがれる。
葉は線形でかたく、先は鋭くとがる。
4~5月に開花する。
(これは、まだ小さな木で日当たりが良い場所にあったので、
雄花をつけていたのでしょう。)
雌雄異株
雄花は黄色の楕円形、
雌花は緑色。
果実は楕円形で肉質の仮種皮が種子を包み、
翌年秋に紫色に熟して裂ける。
両端のとがった種子は脂肪が多く、食べられる。
残っていた実
お寺の大木の榧の樹
<俳句歳時記>秋
榧の実(かやのみ)
信心の榧の実まろく澄めりけり 佐野 良太
榧の茶屋とて榧の実の廂打つ 大橋 宵火
榧の実の青々として寺領なる 中西 舗土
榧の木は榧の実降らす雨降らす 中村明子