ナンバンギセル(南蛮煙管)
<ハマウツボ科ナンバンギセル属>
ススキ、ミョウガなどの根に生える寄生植物で、
植物の根から栄養分を吸収している。
長い柄の先に、俯くように咲く花の姿を
煙管(きせる)に見立てたのが名前の由来。
万葉集ではオモイグサ(思草)の名前で呼ばれた。
☆道の辺の尾花が下の思ひ草 今さらさらに何をか思はむ
葉緑素が無く、全体的に赤紫色をしている。
茎は短く
葉も鱗片状に退化していて、高さ15~20センチほどの
花茎が茎のように見える。
花は淡紫色の筒形で、舟のような形の萼がある。
山地ではもう少し大きいオオナンバンギセルが生えるそうだ。