行ってきました!
NHK総合テレビ、火曜22時から放送されている「プロフェッショナル・仕事の流儀」「脳活性法スペシャル」の番組収録。集まった観客は100名。全国から選ばれた精鋭という雰囲気で、集団の空気はいかにも何かを生み出していきそうな感じがしました。
「茂木健一郎先生のブログ」記事には私の後ろ姿の写真が2枚あった(苦笑)
こちらのブログもご覧下さい。「すみきち&スタッフブログ」
まずはこの半日の私の動きを、時系列で再現してみます。
15:30 絶対に遅刻しないようにするため休暇を頂き、職場を出る。
16:30 原宿到着。時間があるので喫茶店で読書。「手紙屋~僕の就職活動を支えた十通の手紙」を読破。素晴らしい本。テンションが最高にあがって、いざNHKへ。
18:00 受付開始。頭の良さそうな人が控え室にたくさんいる。
エレベーターの所で仮面ライダー1号(藤岡弘さん)に出会う。
19:00すぎ 収録開始。休憩なしで一気に進める。
22:00すぎ 収録終了。あっという間の4時間。終了後、記念撮影。
次に、収録中の話題。
残念ながら一番後ろの席になったため、「これは映ることはないな。」と観念し、目立たないならマインドマップを書き続けるぞ!!!と黙々と書いた。その枚数27枚。速射マインドマップという書き方でやると、この勢いが生まれる。
番組はビデオを見てからトークをしていくというパターンで進む。
まずは東京大学の研究会の様子が流される。茂木先生の話している講義内容が専門用語のオンパレードでしかもスピードが速く、ほとんど理解できない。しかし、脳というものは意識して使っていけば必ず成長していくものであることを確認。
続いて「記憶」というテーマでトーク。
「鶴の恩返し学習法」をビデオ映像も含めて紹介。
これは、ペンで字を書きながら、大きな声でベラベラしゃべり、時にはオーバーに動いて記憶に留めていくという「五感」を使った学習方法。他人には見せられないくらい激しく声を出しながら覚えるので、鶴の恩返しのような姿だということらしい。
実験台として鶴の恩返し学習法をしてみた京都の学生さんは、これまで覚えられなかった英単語をすべて記憶できたので、自分の能力に驚いていた。笑えるエピソードとして、大声を出して勉強しているので、家族にうるさがられているとのこと。
この鶴の恩返し学習法がなぜ記憶に良いのかというと、「側頭連合野」という脳の一部分が長期記憶をつかさどるものであると同時に、五感からの情報を受ける部分でもあるので、五感をフルに使った学習方法をすれば記憶力はアップするという理論。
これについて私は、トークの合間に大声で質問してみた。
「鶴の恩返し学習法は五感を活用するものだということでしたが、ならばその鶴の恩返し法のやり方に加えて、カラーで書いたり、イラストなどの絵を入れたり、部屋を快適な空間に変えたり、心地よい音楽を流しながら学習するということをした方が、記憶力アップにつながるのではないかと思いますが、いかがでしょうか?」
茂木先生からは即答で同意していただいた。
「まさにおっしゃる通りです。何が一番良いとは言えませんが、子ども達が最も“快”の状態で五感を使って学習すれば記憶力はアップします。そのようにやってみて下さい。」
つまり、『今、自分がやっていることは正しい』という証明をしていただきました。
マインドマップの考え方を元にした脳の使い方を指導することはこれからの時代に必須のものなのでしょう。
次に集中力をつけるにはどうしたら良いか?というテーマ。
これには「短時間集中法」なるものが紹介されたのですが、なんとなんと、私がいつもやっていることが次々に出てくること。
「すき間の時間に集中して作業する」
「考える前にまず行動」
「早くできたという成功体験は脳内で強化され、同じ行動をもっと早くやろうとするようになる。」
「『考える』というのは最も難しい脳の状態なので周りの環境に影響されてしまう。集中したい時には『具体的な行動』を自分に促すと良い。」
「脳は穴の空いた空間を埋めようとする。」
「脳は筋肉と同じで、鍛えれば伸びる。そのためには何らかの行動をすることが大事。」
「自分のハードルを低くしない。高めの方が良い。」
『子育て・しつけ』というテーマでもトーク。
大人は「褒めのアスリート」になった方が良いという。子どもや学生さんが何か良いことをした瞬間に、「本気」でガンガン褒める。間髪入れずにタイミング良く褒めることで、褒められた人の脳内にドーパミンが放出されて快の状態になる。そして褒められた行動をくり返そうという指示が脳から発せられる。それをまた褒めることで良い行動が定着していくことになる。
こうして「すかさず褒める」というのは、いつも相手のことを見ていないとできないこと。人間は人格形成をしていくためのより所として「安全基地」が必要な生き物。いつも見ていてくれる人の存在が、豊かな人格形成に役立つことにもなる。
子どもによく言ってしまう言葉に次のようなものがある。
「もっと勉強しなさい。しっかり勉強しなさい。」
「もっと良い子になりなさい。ちゃんとしなさい。」
これでは何をしたら良いのか全然分からないので、子どもは混乱するだけ。分からないから自信を失い、「自分はダメな人間なんだ」というイメージが定着してしまう。
「あと30分で、このドリルをここまでやってみよう。」
「この本を明日の夜までに読んで話を聞かせてね。」
といった具体的な指導をし、それができたら本気で褒める。どんな人でも褒める材料は見つかるはず。大人は「褒めのアスリート」になりましょう。
この後、次々と質問が出され、ひとつひとつがすごく参考になる内容だったのですが、これ以上書くと読むのも大変だと思いますので、あとは機会があればお伝えします。
最後に。
私にこのような素晴らしい機会を与えてくださった『プロフェッショナル・仕事の流儀』のスタッフの皆様、そして楽しい空間を演出してくださった茂木健一郎先生、住吉美紀アナウンサーに心から感謝します。
本当にありがとうございました。
(写真はNHKでいただいた番組の絵葉書とネックストラップ)