我々は「3点差」を勝ち取るために1年間耐えることが決まった

ミカサ杯教育大会2日目。
勝敗が並び、セット率も並び、得失点差のたった「3点差」で決まった。

昨日とまったく同じ試合をしてしまった。
今年の子どもたちは、ここ一番という試合で、実力の2割も出せない子どもたちなのだとはっきりした。

大事な試合で、なんとサーブミスが11本。しかもほとんどが、腕が縮こまってのネットミス。心の問題。

メンタルトレーニングを研究してきた私にとって、これ以上の落胆はない。自分の指導方針が誤っているとしか思えない。

大事な時期に、私自身の右腕の肉離れで2ヶ月間も球出しができなかったことも実は大きく影響している。
それがレシーブ力にはっきりあらわれた。
残念でならない。


落ち込んだ気持ちで帰りの車を運転しながら考えた。
そして来週に向けて、チームを原点にもどすことにした。

あまりにも複雑なバレーボールをしようと欲張ってしまい、子どもたちが混乱しているのは間違いない。そんなことができるほど練習時間がないのに、私が本当に欲張りすぎたのだ。それが原因で、これまで順調に伸びてきたアタッカーが次々に打てなくなった。安定しつつあったレシーブも完全に崩れた。『二兎追うものは一兎をも得ず』とは今の辰巳ジャンプのことだ。

バレーボールは本当に難しい。一人の動きを変えるとチーム全体が変わってしまう。

適材適所だと思ってポジションを変えたが、そのことによって子どもたちの迷いが生じた。だから踏ん張るべきところで弱気になってしまった。修正する余裕も私になかった。

少ない練習時間しかないチームには、単純にできることをするしかないのだということを思い知った。


最後にもう一度、大きな文字で書き残しておこう。

「3点差を勝ち取る試合をするために、厳しい練習をする!」

「耐えて勝つ!」


今週になって、やっと私の右腕も普通に使えるようになった。
もしかしたら、これでやっと登山口に立てたのかもしれない。
どのようなルートで登山をしても頂上はひとつ。
目指すはその一点のみ!
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