教え子との15年ぶりの再会

今日は本当に嬉しい再会がありました。偶然ではないと確信します。非常に深い意味のある再会でした。

私の勤務する学校で、東京都教職員研修センターが行なっている事業の一つである「東京教師養成塾」の研究授業が行われました。25名の教師を目指す大学生が集い、5名の教授陣に指導を受けながら「未来の教師」を目指して学ぶ機会です。私の学校には道徳の授業に関しては都内トップレベルの教員がいるため、「お手本授業」として大学生たちに提供したのです。

今日参加した大学生25名の中に、なんとなんと!私の教え子がいました!
15年前に大田区の教員として、私が小学校2年生の担任をしていた時に学級にいた少女が、教師志望者として参加していたのです。

その子には、私の個人情報を記入した「裏名刺」を渡したので、きっとこの記事も目にすることでしょうから、あえていろいろなことを書き残しておきます。

15年前、小学校2年生だったこの子は、いつも私の周りにいて、興味深くいろいろなことを質問してくれました。私の記憶の中に鮮明に残っている児童の一人でなのです。ですから、「私は○○小学校時代に先生に担任してもらった○○です。」と言われた瞬間に、「え~!あの○○ちゃんなの!?しっかり覚えているよ!」と答えている私がいました。そうです。本当に私の心の奥底に刻まれている一人だったのです。
(ちなみに担任したことのある子どもについては全員しっかり覚えていますし、他学級の子どものこともたくさん覚えています。)

研修が終わって帰る前に、わざわざ私の所に来てくれて、「先生、○○小にいた○○です。」と自己紹介してくれました。16年も前のことで、小学校2年生だった彼女のことしか分からない私ですから、大人になった姿からは想像もできませんでしたが、話せば話すほどに記憶が蘇りました。

私が担任していた当時、この子はいつも私のそばにいて、毎日毎日私とおしゃべりをしたり、ゲームをして遊んだり、自分からどんどん関わってくれた子どもでした。

学級の中でもリーダー的な存在で、気持ちがとっても強い面を見せていたのですが、本当は繊細で、人の気持ちをすごく理解できる小学校2年生だったんです。今日、はじめに名字を名乗られて、私がすぐに下の名で「○○ちゃんなの?」と聞くことができたのも、それだけしっかり私の記憶に残っている存在感のある子だったからです。こういう子が教師になるならば、30年後には間違いなく優秀な校長先生になるに違いありません。


この出会いを見てくださった校長先生からは、「こういう再会は教師冥利につきるね。」と言ってくださり、まったくその通りだと感じました。

彼女には、私が関わった「マインドマップ作文すらすらワーク」もプレゼントし、「これからも連絡を入れてね。応援するからね。」と支援を伝えました。


できることならば、将来、自分のいる学校で一緒に仕事をできたら最高の幸せだと思います。
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