地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

小田急1000形・早くも消えた改正ステッカー

2018-03-24 00:00:00 | 大手民鉄 (小田急)


 小田急の新ダイヤをめぐっては、とりわけ登戸に快速急行が停まることの是非や、急行が快速急行に抜かれてしまうことでなおさら快速急行に混雑が集中することの是非、新宿に直通する準急が消えたことの是非 (とりわけ生田以遠の急行非停車駅民にとってはショックでかいでしょう)、そして下りで多摩線ホームに発着する優等が出来たことによって階段乗り換えを強いられることが増えたことの是非が激しく語られているようですが、これらを冷静に考えれば、登戸〜新百合ヶ丘間の線路容量が決定的に限られている中で、如何にして列車を詰まらせずに流すかを最優先させた結果なのかも知れません。「とにかく列車を増やせば客も満足するだろう」「トロくても空いている列車がありますので研究して乗ってね♡」ということでしょうか。



 しかし、鉄ヲタでなければなかなか研究するのも面倒ですし、何よりも快速急行は単純明快で分かりやすい存在です。というわけで、次のダイヤ改正で何らかの是正措置が組まれるまで (否、見果てぬ新百合複々線が完成するまで)、この極端な混雑差が続くことになるのでしょうか?
 何はともあれ、一度登戸に快速急行を停めてしまったら、再び通過扱いにするのは極めて難しいでしょう。また、今回の改正でますます明確になったのは、小田急線民は何だかんだで距離の長い通勤客が多く、だからこそなるべく1本の列車で、乗換の面倒を避けながら目的地に到達したいと思う客が多い、ということでしょうか。
 そこで、再び最速列車が登戸を通過できるようにするための大義名分として、新種別を考えれば良いということになりますが、ならば……「高速」がベストでしょうか (^^;)。
 ともあれ、世田谷区民や狛江市民ではない多くの利用客にとって余りにも不都合な真実が明らかになってしまい (そもそもスピードにしても、ダイヤ乱れ対策の時間調整が執拗に埋め込まれるようになった結果、数分ほどトロくなっているような……。元々遅れ気味が常態化していたので実際のダイヤに反映させただけ、と言われてしまえばそれまでですが)、4月新学期からの学生の大規模流入を控え、多くの小田急利用者が「この先どうなっちまうのか……」という不安を抱いていることは間違いないでしょう。
 そこで、早くも低調になってしまったお祝いムードを受けてでしょうか、全編成の前面に掲げられていた大改正ステッカーが続々と剥がされています。そして、新しい幕+ステッカーなしという、今後おなじみになる光景が展開されはじめています。1000形の幕はいずれ全てLEDになりますので、今のうちに撮影しておくに越したことはないでしょう。(2枚目は1081編成♪)

小田急70000形GSEを初めて撮る

2018-03-21 12:00:00 | 大手民鉄 (小田急)


 何かと物議が絶えない小田急の新ダイヤではありますが、スーパーはこねの新宿=小田原間60分台という理想の実現に合わせるかのように登場した70000形・GSEの印象は鮮烈で、ふだん新型車には余り興味のないヲッサンであっても「撮ってみようかな」という気分にさせられます。というわけで早速、野暮用で三島まで出掛けた帰りに (撮り鉄もサックリとしましたので連載予定)、本厚木で快速急行を下車し、カーブを入線して来るシーンを撮影してみました。天気が悪く非常に暗かったため、50分の1秒でいちかばちかのズーム流しにしたのですが、非常にゆっくりと入って来たためカンペキに撮れたのは有り難や♪



 それにしてもこのフォルム、良いですね……。小田急ロマンスカーの伝統に名鉄パノラマカーテイストを盛り込んだとしか思えないあたりが……(^^;)。正面の薄いグレーの支柱は、果たして正面窓をもっと大きく見せる効果を狙ったものなのでしょうか。それとも、床下カバーと同じ色を入れることで、名鉄パノラマカーとの混同を避けるためなのでしょうか。
 ネット情報をいろいろ見ていますと、座り心地もVSE・MSEと比べれば全然良いとのことで、恐らくシートの厚みが増しているのでしょう。また、VSEは斜め前を向くシートというのがどうも宜しくないと思っておりまして (とりわけ背の高い人間にとっては膝が……)、この車両はフツーに進行方向を向くということですので、総じてV・Mに対して寄せられた批判を踏まえてきっちりと居住性の改善を図ってきたのでしょうか。そのうち江ノ島線ホームウェイに充当されたら是非乗ってみたいものです。
 そして今後の焦点は……模型をどのメーカーが出すのやら? 今までロマンスカーには手を出さなかった私も、今度マイクロから出るEXEαは予約してしまいましたので (何だかんだでEXEシリーズの落ち着いた雰囲気は好きです)、いずれ並べるのは楽しみです。

準急向ヶ丘遊園行に乗る (メトロ13000)

2018-03-20 00:00:00 | 大手民鉄 (小田急)


 最高に激混みだったり間引きだったりで改悪の極みという怒りがネット上に炸裂するかと思えば、最高にスカスカでしかも増発・準急停車でサイコーという喜悦もあふれる小田急の激変ダイヤ改正。では、その実態はどうなのか?ということで、夕方千代田線内から準急向ヶ丘遊園行き (1621S→4057レ)・メトロ16000系に乗ってみました。往路は都合により相鉄・東海道ルートで都内に出ましたので、朝の快速急行カヲスは体験していません。

 *千代田線内……日比谷でようやく席が埋まる。その後も随所で客の入れ替えがあるため、代々木上原到着直前でも立ちは1両に数人という余裕ぶり。
 *代々木上原……快速急行小田原行きと急行小田原行きを待つ。快速急行は、新宿1721発とは思えないほどの超激混みぶり……。これよりも前の優等は藤沢行きと唐木田行きで、18分ぶりの小田原行きだからでしょうか? 否……ダイヤ改正前だって海老名以遠行きは19分間空いていたではないか? というわけで、町田以遠の客と登戸利用客が集中した結果なのかも知れません。
 前6両は3000初期ワイドドア車が連結され、「をい!改正後は江ノ島線専用車であるべき車両が何でこんなところにいるんじゃボケ!」と内心卒倒しそうになりましたが、今回の改正を機に (とゆーか改悪!) 快速急行への凄まじい集中が起こるようになったことを思えば、ひょっとするとワイドドア車は江ノ島線各停に入らなくなるのかも (滝汗)。2本目の急行小田原行きは、さすが同じ行き先の快速急行を先行させただけに余裕あり。そして自分が乗る準急は……発車時に空席あり!
 (※新宿から17時台に海老名以遠へ向かう方のうち、時間に余裕のある方は、快速急行ではなく2分後の急行に乗るのが賢明でしょう)



 *下北沢……井の頭線からの客が乗って来るも、ドア付近に多少立つのみ。
 *経堂……全員座れるレベルに。
 *成城学園前……空席多数。通過して行く快速急行藤沢行きはギチギチではなく、これまでの17時台の快速急行藤沢行きと余り変わらない感じ。1本前の急行が小田原行きだからでしょう。
 *狛江あたり……GSEとすれ違う。これは模型が欲しくなる (笑)
 *登戸……驚くべきことに転線して2番線到着。超スカスカに。
 *向ヶ丘遊園……後続の急行唐木田行きに乗る。そこそこ立ち客がいるも余裕の車内。百合ヶ丘までは全速力で走ったのがオドロキ。さすがに新百合手前で減速するも詰まらず。
 *新百合ヶ丘……3番線に到着したのは、後続の「さがみ」を詰まらせないための苦肉の策なのでしょうが、急行唐木田行きのほとんどの客はここで下車して1・2番線に移動させられたわけで、何だかなぁ……の極み。新百合では各停伊勢原行きに座り、後続の快速急行小田原行きの客を受けて発車。2本の優等の客を詰め込んだ各停はドア付近が混み混みに……。

 というわけで、大手町から中央林間まで所要時間81分。江ノ島賎民としては、ダイヤ改正直後の見聞としてでなければ乗らねーよな (爆)。同じ所要時間なら、フツーに半蔵門・田都の各停に座った方が、僅かにトロいけど乗換なしでラクというものです。準急は終始、「これ23区内の夕方の列車かよ……」と思うほど空いていたのは魅力的でしたが。
 そして、この改正で大勝利!となったのは、複々線区間の準急停車駅民と、多摩線の優等停車駅民でしょうか。登戸利用民もまぁ勝利なのでしょうが、お宅らが快速急行に乗ってしまうために、80年代の地獄の責め苦のような混雑を快速急行利用民は味わわなければならないのですぜ……(まぁ従来も、夕方6時台の下り快速急行は死ぬほど混んでいたわけですが)。
 そんな、混雑率の劇的緩和を世間にアピールしまくった大改正の結果大損を
食らった神奈川県内快速急行利用者を救うために、ワイドドア車が混雑時間帯の快速急行に固定されるのではないか……という予感がしておりますが、そうなると江ノ島線各停はどうなるのやら?? その場合、もし朝のラッシュ時にダイヤが乱れて江ノ島線の優等がバッサリ切られ、各停のみ10分間隔運転となったとしたら、想像される末期的状況がさらに上尾事件的レベルにまで達することを深く懸念します。さっさと江ノ島線内全ホームを8連対応にしてくれ!! (切実な心の叫び)

 なお、ダイヤ改正後はまだ小田急線内で撮り鉄しておりませんので、以前撮影したまま塩漬けになっていた16000系画像を引っ張り出してレタッチしてみました。多摩急行、撮影時はまさか、歴史の中の存在になってしまうとは、予想だにしなかったものです (^^;)。カテゴリは今回の場合、画像基準ではなくテキスト基準で、大手民鉄 (小田急) とさせて頂きました。

小田急ダイヤ改正を控えた江ノ島線各駅停車

2018-03-04 10:37:00 | 大手民鉄 (小田急)


 昨日は、とある極悪鉄ヲタ集団「あまのじゃく軍団」の、もう桃の節句だというのに何を今さらな新年会が開催されまして、あまのじゃく亭が大盛況になりすぎて立っている方がラクという賑わいの中、まったり濃厚なひとときを過ごさせて頂きました♪ 今回は、上田電鉄に超密着されている『ななくりとうきゅう』の「じゅげむ7007」様と初めてお会いしまして、お仕事と鉄ヲタ活動両面で充実されていることに感銘を受けましたほか、あの鉄道のあの車両が別のあの鉄道に行くかも知れないという情報を耳にするなど、衝撃的な場面もありました。というわけで、毎回場所を提供して下さるあまのじゃく様ほか、ご参加の皆様には心よりお礼申し上げます!
 そして昨日は、たまたま小田急の代々木上原〜梅ヶ丘間複々線の供用開始にあたっていたこと、そして小田急の飛ばし屋運転士氏(ロマンスカー運転資格有)もお越しでしたので、話題の一端は自ずと2週間後の小田急ダイヤ大改正に及んだことは言うまでもありません。とくに、通勤急行・通勤準急が新設され、快速急行と準急の停車駅も変わる中、運転士氏がちゃんと停車駅を間違えずに済むかどうか……(笑)。



 他にも、ダイヤ改正に合わせた変化は何気にいろいろとあり、例えば列車種別増加に伴う幕の交換やROMの書き換えに合わせて「各停」を「各駅停車」としたのは顕著な変化でしょう。また、途中で列車種別が変わる列車の場合、従来は当面の行先を種別が変わる駅までとして、種別変更後新たな行先を表示していたものですが、ダイヤ改正後は最終的な行先を表示し、途中で種別を変えるという発想に変わります(例えば、従来は「急行相模大野行き。相模大野から各停本厚木行き」としていたのを、「急行本厚木行き。相模大野から各停」とするという類)。この変化は、江ノ島線からの朝の快速急行を、江ノ島線内のみ急行として走らせるなど (工場通勤者が多い南林間と長後の救済策)、新たな運行形態の導入にも対応したものでしょう。あと、箱根湯本行きのロマンスカーに乗る場合、小田急線内からの直通乗車の場合は箱根登山線内特急料金タダで、小田原から乗車の場合200円を追加で払うことになっていましたが、今後は「特急サービスの一層の充実のため」小田急線内から直通の場合でも一律に料金を払うことになります。
 こんな感じで、派手な面でも地味な面でも、従来の小田急からは一変!という印象が多いダイヤ改正ですが……江ノ島賎民にとっては「そんなの関係ねぇ!」の一言に尽きます (爆)。ほとんどの各停は相模大野または町田止まりとなって久しいですし (相模大野から化け急行新宿行きになる列車が30分間隔で走っていた時代が懐かしい……。4000・5000・9000の4連が多かった *^^*)、何と言っても朝のラッシュ時に10分間隔となってしまうという惨状ですから……。前にも記したかも知れませんが、ダイヤ改正後もしダイヤ乱れ時に江ノ島線の急行をブッタ斬って運転整理するようなことがあれば、それは指令からの「江ノ島賎民は全員圧死せよ」というメッセージとして受け取らせて頂きます (鬱)。
 というわけで、昨晩あまのじゃく亭に向かうついでにサクッと15分ほど、「ダイヤ改正関連広告のケバい顔の尾根遺産も、正面に貼られたステッカーも全て欺瞞だ……」という憤懣とともに撮影した江ノ島線各停の画像を貼っておきます。1755Fは検査明けから間もなく、キレイなのが良い♪ いっぽう3263Fは、変態カバーを復活させて下さい……(笑)。

小田急2018複々線ダイヤ発表はヲ葬式

2017-11-03 18:25:00 | 大手民鉄 (小田急)


 ちょっとケバいデルモさんを起用して、これまで散々利用客を期待させておいた小田急の複々線完成ダイヤ……周知の通り先日その概要が正式に発表されました。しかしその内容は、江ノ島賎民には余りにも冷たいもので、悲しみに打ちひしがれています。どうやら、各駅停車しか止まらない駅の周辺に住んでいる賎民中の賎民は、東武アーパー線ド田舎ゾーンほどの待遇も受けられないことを宣告されたようなものです。所要車両数は大して増えない中 (3000形の中間車追加はごく僅かなようで……)、ラッシュアワーの江ノ島線各停を減らして、唐木田優等をバンバン増やす分に回すという意図が見え見えだという……。
 というわけで、ダイヤ乱れでラッシュアワーの江ノ島線優等がバッサリ切られるという恒例行事が発生する都度、減便された6連各停にますます人が集中することになります。「シモキタ到着時の車内でラクに過ごせることこそ小田急のブランド価値なのであって、江ノ島賎民は客にあらず。江ノ島賎民はせいぜい、都心から遥か40〜50km離れたところでも、今後ますます押しくらまんじゅうで死ね!」という、小田急大本営からの熱いメッセージを頂きました!! (爆鬱)



 まぁとりあえず、1000形・3000形ワイドドア車 (6連10本) を、今後ますます江ノ島線専用車両として運用することですな! 短距離利用が多く、出入りが激しい江ノ島線の特性に、これらの車両は最も適合していると考えますので、とりわけ1000形ワイドドア車を更新せず廃車にするなどという愚策は取り下げて頂きたいものです。夢の江ノ島線各停8連化を推進するつもりがないのであれば!
 他にも来春のダイヤ改正、江ノ島賎民の視点から細かく見てみますと……もちろんセンセーショナルな側面もある反面、正直どうでも良い側面もあります。
 *大和始発の相模大野行き初電時刻が早まったのは、大いに評価します。(他の路線への連絡も向上→登山・レジャーに大いなる便益)
 *しかし、江ノ島始発の初電が全く早まらないのは、ヤル気ゼロとしか思えません。(下り江ノ島行き終電は、常に遅れる実態に合わせつつ、新宿発の遅い快速急行に連絡させたということで、これはこれで悪くないですが、終電は混み雰囲気も悪いので余り乗りたくない)。
 *大和始発の急行が大幅に早発となるのは、東急田都で設定されるかも知れない早朝特急に対抗する意図があるのか?
 *いっぽう、朝6時台の「えのしま」の時間を何故後にずらすのか……。個人的な仕事の都合には全く合わず、使えない列車になってしまったではないですか……(激鬱)。
 *快速急行を登戸なんぞに停めるな!!
 *夜遅くに複数運転される急行大和行きが、大和で各停にちゃんと連絡するようになるのは大いに評価致します。
 *一方、依然として大和で各停に連絡しない優等があるのは遺憾です。とりわけ、せっかくの23時台ホームウェイ藤沢行が……。
 
 まぁともあれ、フタを開けてみて更に気付くことも多々あることでしょう。小田急はとりあえず、京王相模原線打倒を強く意識しているようですが、そんな小田急にトホホな気分を抱いてしまった江ノ島賎民としては、田都早朝特急や相鉄都心直通の方向性に期待を強く抱いてしまうのであります。
 そんなにトホホなら江ノ島賎民をやめろよ、という声も聞こえてくるのは十分承知しておりますが、中途半端にとても便利な路線であることも否めませんので……(^^;)。