地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

近江路歩き鉄 (1) 桃色のガチャコン

2017-11-17 13:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 中山道も近江路に入りますと、さすが近代日本の商業振興にも大いに与った近江商人の本場だけあって、柏原・醒ヶ井・番場……と非常に見事な建築の宿場が現れます。このうち番場は、線路が里山を一つ越した米原に敷かれてしまったため、往時の賑わいも見る影もありませんが、柏原と醒ヶ井はそれぞれゆっくりすれば2〜3時間は軽くつぶれるほど素晴らしい街並みです☆
 伊吹山を背にしながら、そんな近江路北東端に別れを告げ、ひとしきり名神高速の脇を登って行きますと摺針峠に達し、目の前には新幹線からも良く見えるフジテック (株) のエレベータ試験塔と琵琶湖の遠望キターッ! そして僅かに森の中を下りますと、中山道は突如ガチャコン近江鉄道の脇に出て、少しの歩きで鳥居本宿に到着します。



 鳥居本は、この駅を探訪されたついでに、電車が来るまでの暇つぶしでブラブラしたことがある方でしたらご存知の通り、非常に見事な街並み……。古典的で素晴らしいのは駅舎だけではないのです! もっとも、街道歩き専門の方が、その逆でガチャコン鳥居本駅を訪ねることは余りないようです。しかし私は鉄ヲタのはしくれを兼ねていますので、鳥居本、否ガチャコン沿線に着いたら先を急がずに、是非撮り鉄もしようと思いまして、ド順光のもと米原行きを後追い撮影しようとしたところ……あらら、やって来たのは健康診断宣伝ラッピングの810編成でした……。
 しかもこの編成、その後多賀大社に寄り道したついでに多賀線撮り鉄も楽しもうと思ったところ……日中は高宮〜多賀間を機織りする運用に入ってしまいました (-_-;)。う〜む、ついてない……ですけど、ピンクをベースにデザインの統一感はあり、キャラもそこそこカワイイからまぁいいや (^^;)。
 220形が定期運用から離脱したのちの近江鉄道といえば、あかね号700形、濃紺の900形 (西武新101系)、そして復活赤電など、個人的超お楽しみ編成は複数あるのですが、この先果たしてウマく撮れるのか……。そんなモヤモヤ感を抱きつつ、この先中山道は高宮〜五箇荘間で近江鉄道と平行することになります (と申しますか、この区間は中山道の宿場を結ぶルートとして敷設され、後で新幹線も並走することになったという次第)。

京の嵐山鉄2015冬 (2) 嵐電の江ノ電号

2016-03-08 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 京都ネタといえば、昨年末に嵐電を撮っていたのをすっかり忘れていましたので (^^;)、江ノ電塗装のモボ631をぼちぼちアップしてみました。この一品、江ノ電と嵐電の塗装相互直通運転 (今思えば、これは最近の塗装交流の先鞭をつける画期的な出来事だったのでした) に伴い登場してから間もない2010年に一度撮影していたのですが、以来京都を訪れてもすっかり他の場所に浮気して全然撮り貯めていなかったのでした。その間に、側面には「えのんくん」の巨大ラッピングが……。まぁこれ自体は、すっかり江ノ電でも見慣れた憎めないキャラですので良しとします。



 それにしても嵐電は、モボ611系列のような一見新しい車両でも、実は思い出してみれば往年の一大勢力たるモボ111・121・ク201の機器流用車であったりするわけで、走り出せば釣掛サウンドがほんわかと漂ってくるのには癒やされます♪ 専用軌道も併用軌道もあり、古都をトコトコ走るという点で、嵐電と江ノ電は近似しており、それ故の友好協定なのでしょうけど、今でも釣掛を保っていることも共通性の中に含めて良いような気がします。というわけで、モボ611の登場当初は「えぇぇ……古典電車の極みなモボ111が廃車になってしまう。機器は流用だとしても悲しい……」と思ったものですが、人の心も花の色と同様に移るわけで、今やモボ611系列が江ノ電色で来ようものなら「ぬぉぉぉ~!」と人目もはばからず路上でハッスルしてしまうのでした (アホやな。笑)。

叡電デナ21鉄コレ発表記念・きらら903/904

2016-03-05 09:52:00 | 地方民鉄 (近畿)


 いつ何がどのようなかたちで発表され発売されるかさっぱり分からない鉄コレ。昨日は叡電デナ21のポール集電時代バージョンが事業者限定で発売される旨のプレスリリースがありました。個人的には、ポール集電の時代は書籍やネットで見るのみですが、貧乏鉄小僧だった80年代、これに乗るために京都に遠征しましたので、是非欲しいです……。しかしながら、今月19日の万博記念公園鉄ヲタ祭り (偶然行けそうな気配 ^_^;)では別の鉄コレを狙っているだけに、叡電と両方ゲット!というわけには行かないのでしょうなぁ~。



 まぁ、ポールが出れば、パンタも出るに違いないのでしょう。とりわけパンタ集電は、実車の現役時代をナマで知っている今時の30~40代にもアピール出来るはずだと思いますので、今から首を長くしてパンタ版を待望したいと思います……(一般流通を激しく希望!!)。
 というわけで、何か叡電の画像でもと思いまして、一昨年5月と昨年10月に撮影しておきながら未アップだったデオ903+904の画像をHDの中から漁ってみました。まもなく京都観光が過熱する桜の季節が到来するのを控え、目玉車両の「きらら」も念入りに整備されていることでしょう。まぁこのカラーリングはこれで良いと思いますが、デナ21鉄コレの登場を機に、車種は何でも良いので緑ベージュツートン旧塗装の復活を待望しているのは私だけではないでしょう。

京の嵐山鉄2015冬 (1) むらさき嵐電

2015-12-21 12:30:00 | 地方民鉄 (近畿)


 叡電ばかり載せていると、同じ京都のローカル線なのに嵐電に対して失礼ではないか……という気がしましたので、先日京都に会合で往復したついでに、久しぶりに嵐電に寄り道してみました。いや本当は……ドピーカンの新幹線沿線風景を眺めながら、塗装変更の激動が始まった近鉄特急を撮り貯めようと思ったのですが、関西に着いてみるとドヨ~ンと曇天でしたので、速攻で計画変更 (滝汗)。京都から山陰線に乗って太秦に向かい、ちょこっと歩いて嵐電沿いに着いたのでした。いやはや……ブログ内検索をかけるにつけ、前回嵐電ネタをアップしたのは5年半前の「江ノ電号」ではないか……(滝汗)。



 というわけで、何を今さらの感はありますが、嵐電新塗装の紫一色をアップするのは、これが初めてだったりします (^^;)。発表当初は「えぇ~マジぃ……?」と思った紫塗装も、実際に塗られてみればさほど違和感がないのは、それだけこの色が京都に馴染み深い色だからでしょうか? モボ101なんて、坊主度が上がって何だかカワイイですし……(笑)。ただ、紫な車両は広告ラッピングを施している場合が多いのは少々残念で、とくに映画村の広告ラッピングはいただけない……。とはいえ、↑こんな感じのちょっと萌えるラッピングは許可します (^^;;;)。
 こんな感じで、意外にも一生懸命撮ってしまった紫塗装ですが、一点だけ強いて問題点を挙げるとすれば……冬の暗い曇りの日にはどうしても色が沈んでしまいますな。レタッチでここまで見栄えを上げるのに、何気に苦労したのも確かです。

叡電デオ810・黄緑帯の811F

2015-12-18 12:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 毎年年末恒例の京急ヲタ祭り・京急鉄コレ商戦が来週末に迫った今日この頃ですが、最近は京急と京阪の蜜月 (?) に伴い、京阪の鉄コレが京急百貨店にお目見えする機会も増えていると記憶します。ところが何と……ここに来て発表されたのは、この秋に発売された京阪1000形鉄コレの追加販売のお知らせではなく、江若鉄道鉄コレとは!! 既報の通り、来春発売となる鉄コレ第22弾・地方私鉄DC特集には、流線型マスクが印象的なキハ12がラインナップされているわけですが、それに先立ってキニ9+キハ14セットが発売され、京急ヲタ祭りでも売るとな?! 江若鉄道改め江若交通も京阪系であるからこその企画、そして京急での発売であるわけですが、いやはや、本当にヲッサンの財布が狙われていますな……。とゆーか、かくなる上はいずれ是非、江若鉄道廃止時の全車両を鉄コレ化して頂きたいものですが (爆)。



 というわけで、そんな京阪系鉄コレ事情を鑑みるに、これはいよいよ叡電についてもデオ300やデオ600のみとは言わず、歴代全車種をカバーして頂きたいものだと激しく熱望致します。先日は、現役のデオ700・800系列を是非、と記したばかりですが、デナ21 (貫通・非貫通両方)やデオ200を是非出して頂かなければ、江若の向こうを張って叡電の存在感を示すということにはならないでしょう (そういう問題か? ^^;)。また、もしデオ800/810に緑+ベージュの旧塗装を塗って頂ければ、趣味嗜好が昭和天皇の崩御とともに進歩するのを止めた私などは、それこそ鞍馬行きデナ21の面影をその姿の中に見いださずにはいられないことでしょう。
 そんなたわごとを、師走ですっかりヘタレつつある脳味噌で考えておりましたので、そんなこんなでデオ811+812の画像をアップしておきます。デオ800と810の外見上の違いはドシロート目にはほとんど分かりませんが、800は2両1ユニットを採用し、810は京阪大津線の機器更新発生品を流用して1M方式を採用しているのだとか……。