地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

叡電デオ800・ピンク帯の802F

2015-12-06 12:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 12月に入り、平地の紅葉がピークから終盤戦を迎えた中、とりわけ紅葉が美しいところを走る京都の叡電はまさに書き入れ時を迎えているのでしょう。鞍馬行きの運用には日々「きらら」2編成が必ず駆り出され、観光客の皆様はパノラミック・ウインドウ越しに眺める市原や二ノ瀬あたりの紅葉に讃嘆を禁じ得ないのでしょうか。しかし個人的には、そんな叡電の現役陣営の中でも一番好きな車両はデオ800だったりします。正面のデザインはさておき、側面の3扉片開き+二段窓というスペックが、今は無きデオ300やデオ600を思い出させるではありませんか……(*^O^*)。



 しかもデオ800は、車内も一切虚飾無し (それはデオ700系列もそうですが)。頑として昭和風情を保ち続けているかのようです……(京阪の5000系以前の世代と叡電の非きらら編成を出町柳で乗り継ぐのは、ある意味で究極の昭和遺産だと思うのですなぁ~。もちろん、その前に東福寺まで奈良線103系で乗り付けるというのもグッド!)。
ただ、デオ800は車内が地味な代わりに、塗装で明るいイメージをアピールしています。もっとも、そのカラーリングも実に穏やかなもので好感が持てます♪ とはいえ、基本的に鞍馬行きに入る800形だけに、ごく短時間の出張ついで沿線探訪では、なかなか各色を撮り貯めることは出来ません (笑)。そんな中、今回はピンク帯が印象的な802Fをキレイに撮れましたので、とりあえずアップしてみた次第です。
 それにしても、鉄コレで京阪大津線のラッピングがあれこれ出るのも、まぁ企画者の二次元趣味ということで良いのでしょうが (私は買ってない……)、叡電700・800のいろいろなカラーをシリーズ化して頂ければ、欲しい方は私だけではないでしょう……。

京都の紅葉は最盛期へ・叡電900形きらら

2015-11-24 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 9月の北海道大雪山からゆっくりと進んできた紅葉前線は、去る連休に関東の低山にも達し、京王が温泉を始めたことでも話題沸騰の高尾山では壮絶な阿鼻叫喚になったことが、各種のネット画像からも分かります (混むと分かっていれば誰がこんなところに行くかいな……^^;)。そして、紅葉と言えば京都。ただでさえ混み合うところが、昨今の外国人訪日ブームに伴い、京都の街はオフシーズンという言葉が完全に死語になっていると思えるほど大賑わいなわけで、今後12月上旬にかけて、とくに土日を中心に泥沼怒濤の大混雑になるのでしょうか……(滝汗)。でも、そんな東山一帯に線路を延ばしている京阪グループはウハウハではないでしょうか?!



 というわけで、そんな京都の秋を象徴する電車として、叡電の「きらら」900形をアップしてみることにしましょう~。
 今さら詳論するまでもなく、鞍馬線の紅葉を最大級に満喫するためのスペックを装備した900形は、ローカル私鉄の普通運賃のみで乗れる車両としては最も豪華な部類に属すると言えましょう。しかし……個人的には未だ乗ったことはありません (滝汗)。なかなか叡電を訪れる機会がないうえに、自分が乗ろうとしたときに上手く来るわけでもなく……。観光シーズンピークの土曜休日であれば必ず2編成とも来ると思われますので、待てば必ず1時間以内に乗ることが出来るでしょうが、混みそうな日に叡電に乗りに行きたいとは全く思いませんので、結局は「撮ったことはあるけど乗ったことはない車両」の座を私の脳内で占めることになりそうです (^^;;)。まぁ、個人的には虚飾が全くない800形の方がもっと好きですので……(負け惜しみ。笑)。

叡電開業90周年・デオ731深緑塗装

2015-10-27 12:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 本邦を代表する歴史の都・京都は、昨今の円安訪日ブームもあって、オフシーズン一切抜きの大盛況となっているところですが、これから半月後以降はいよいよ紅葉のピークを迎えるということで、ますますカヲスの度を強めて行くことでしょう。そんな京都の街の北東から山中へと分け入る叡電は、市電廃止後しばらくの間の著しい沈滞、あるいは市営地下鉄の国際会館延伸による客層流出など、諸々の打撃を蒙ってきたわけですが、京阪の出町柳直通によって辛うじて息を吹き返し、好天の土日ともなれば2連が超満員となる活況を呈するなど、御同慶の至りです。
 そんな叡電ではこのたび開通90周年を記念して、デオ731にダークグリーンの旧塗装を塗り、去る9月末から営業運転に投入されています。そこで私も、先日出張で京都を訪れたついでに、サクッとその勇姿を撮影して参りました♪



 この日は京阪初代1000系鉄コレの駅売り開始日と重なったということで、まずは京都駅から東福寺経由で出町柳に向かうのではなく、近鉄に乗って丹波橋へ。約30分待ったのちいよいよ発売開始となり、すんなり所望数ゲット……と思いきや、特急色と緑ツートン各1個ずつの販売って何やねん……。結局ループするのに時間を要してしまい、一通りの購入作戦を済ませて出町柳に着いたのは10時10分過ぎとなりにけり……。この後11時半過ぎには昼飯にして、用務先に行かなければならない中、果たしてうまく撮り貯めることが出来るのか……?? そこで「まぁ土日の日中ダイヤであれば、二軒茶屋行きが単行で来ることはまずなく、単行運用は出町柳~八瀬間の短距離を機織りする3運用に限られるため、うまく運用に入っていれば少なくとも1往復は確実に撮れるだろう。逆に、デオ700系列がゴロゴロしている中での僅か3運用であることからして、ダークグリーンが運用に入る確率は低い。これはギャンブルじゃ……。とはいえ、折角登場させたばかりの復活旧塗装車を土曜日に使わないという残酷なチョイスをするわけでもなかろう」と思いまして、出町柳出発後前方を凝視していたところ……ををっ!早速お目当てのダークグリーンちゃん登場♪ というわけで、計1往復半、美味しく撮らせて頂きました……(*^O^*)。
 個人的にはデオ700系列、登場当初は「何でだよぉ……折角のデナ21やデオ200・300をこんな車体にしやがって!」と発狂したものですが (爆)、半鋼製釣掛時代が遠く去ったのちに鉄ヲタの道に舞い戻ってみると「なかなか可愛いではないか。昔は馬鹿にしてすまない……と悔い改めた次第。そして今やこんなシブい色に塗られた姿を激写してみますと、是非続編として、緑とベージュの旧塗装ツートンも見てみたい……という思いに駆られずにはいられません。


祝!鉄コレ第22弾発表・紀州鉄道キハ603

2015-09-26 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 昨日、帰りがけに近所の模型屋に寄ったところ、「模型ホビーショーのため臨時休業」との張り紙が……。「まぁ電車賃は一切無駄ではないので、まいっか」ということで、むしろ「果たして何か新発表があったのだろうか?ワクワク……」と思い、帰宅後さっそく『N-Gauge Information』にアクセスしてみたところ、ななな何と、鉄コレ第22弾の発表キターー!! しかも今回は、18~20mの大型ボロキハ特集!! これぞ鉄コレってもんでしょう♪♪
 というわけで、6年前に和歌山に出張したついでに雨中撮影した紀州鉄道キハ603の画像のうち、未アップ分を2カット選んでレタッチしてみました。



 それにしても、今回のホビーショーでは取り敢えず、国鉄キハユニ15、岡山臨海キハ7002、紀州鉄道キハ603、江若鉄道キハ12の4両が発表されているわけですが、第13弾でも留萌→茨交という「移転前&移転後セット」が見られたように、恐らく今回も岡山臨海キハ7002の裏には夕張鉄道キハ253か水島臨海キハ304が控えているのかも知れませんし、江若キハ12の裏には岡山臨海キハ5001が控えているのかも知れません。いっぽう、紀州キハ603の元の住処である大分交通バージョンは、色が同じであるため多分出ないものと予想。平仮名の愛称が正面ど真ん中に書かれているだけの違いですし……(その違いだけで大分交通バージョンも封入され、他の私鉄の車両が混ざる可能性が下がるとしたら、ヲタからのブーイングがあり得るかも ^^;)。
 さーてと、残りの4~5両は一体何が来るかな~?と予想する楽しみが今後しばらく続くことになりますが、ボロキハといえばやはり、茨交のキハ1100、鹿島鉄道のキハ600やキハ714、あるいは関鉄常総線キハ551 (元キハ07→加越能)、キハ700、加悦鉄道キハ083 (オハ62を改造した元祖PDC) などなども是非よろしくお願い申し上げたいところです。しかし……個人的に最も悶絶しそうなのは、あのステンレスのシブい奴、茨交ケハ601でしょうなぁ……。これが万が一シクレとして入っていようものなら、恐らく中古市場価格は凄まじく暴騰することでしょう。恐るべし鉄コレ商法……(@o@)。
 いっぽう、個人的に期待したいのは、これを機に非電化私鉄界の東西両雄たる関鉄常総線と江若鉄道を体系的にシリーズ化して頂きたいということです。今ではホテルと駅前広場となっている水海道機関区の情景なんて、80年代には釣掛電車ヲタをやっていたばっかりに一度も訪れていなかったことを激しく後悔するものがあるわけで、あるいは三井寺下の情景を古い画像で眺める度に気分は鼻血が大放出……。
 というわけで、煩悩は止まらない……(笑)。

関西鉄の陣2014秋 (11) 水間1001F

2015-02-24 00:15:00 | 地方民鉄 (近畿)


 何とか東急7000原型顔を撮りたい、の一心で (大袈裟な……^^;) 再訪した水間鉄道、まず貝塚でのっそりと姿を現したのは1007Fで「ドヒャー」とのけぞったわけですが、その後次第に名越に近づくにつれ、果たして今回の訪問が吉凶いずれとなるのか……という緊張感が極限に達しました (^^;)。やがて……遠くに見えて来たのは……やったー!!マルーン帯1001F!!v(^O^)v このたび鉄コレとして発売となる青帯1003Fではないのは少々遺憾ですが、まぁどうせこの1001Fもいずれ鉄コレになるでしょうし、妄想6連化して手持ちの東急模型陣営と並べるという腹づもりは満々であります (爆)。



 というわけで、家並みが途切れるあたりで途中下車しましてしばし撮影タ~イム! 所詮短い路線で2運用が行ったり来たりしているに過ぎませんので、お目当ての編成を江ノ電よりも短い間隔で撮影出来るというのは有り難い限りです。しかし……水間鉄道の最大の問題点は、引いて(とゆーか、手前をスッキリとさせて)撮影可能なスポットが非常に少ないことでしょうか。しかも、その僅かな場所のひとつであった三ヶ山口駅前の田んぼが、何やら休耕田化して線路脇にも雑草繁茂……(>_<)。名越駅は周囲を住宅に囲まれた僅かなスペースに島式ホームがあるのみですし、水間観音駅は電車の両側にホームが……。現在辛うじて残るスポットが永続することを願うばかりです。
 なお、今回の鉄コレ化を祝して是非撮りたかった1003Fは……水間のクラの中でバラバラにされて検査中。ツイてないなぁ……(-_-;;)。