ウォンビ駅にてハロン行き列車を見送った後は、ミニバスで列車を追い抜きハロン駅で待ち構える作戦スタート! 既に4年ちょい前の訪問時、ハイフォン~ハロン間をミニバスで移動した際の経験から、ウォンビの街の雰囲気はあらかた分かっておりまして、事前にGoogle Mapで確認した地図に従って、ミニバスが通る国道18号線に向かって歩いたのでした。しかしまぁ、今や車とバイクが万能なベトナムにあって、6月の激暑の街中をタラタラ歩くヤツは皆無であると見え (したがって、歩行者目線で掲げられた党共産越南の宣伝画やスローガンは全く意味なし ^^;)、道行くバイクのおっちゃんが次から次へとにわかバイタクに変身して声をかけて来ます (内心爆笑)。とはいえ、○ソ暑いと言いながらも、駅から15分も歩けば良い距離ですのでノーサンキューということにして、国道に到着~。むしろキツかったのは、頻繁に走っていると思っていたモンカイ (芒街) 行きのミニバスがなかなか来ず、10分ほど炎天下のアスファルトの上でじっと待たされたことでしょうか……(大型バスはバスターミナル以外の場所で止まってくれないのが痛い)。ようやくミニバスが来て、クーラーがキンキンに効いた車内に落ち着くと、思わずヘナヘナと脱力してしまったです……。徒歩+待ち時間で約30分ほど列車に引き離されてしまいましたが、どうせミニバスはハロン駅入口まで約30分で着き、一方列車は余りにもトロいため、焦りはさほどなかったのも事実です。
というわけで、線路と国道が離れた区間であっさりと列車を抜いた後、終点一つ手前のイェンクー (安古) 駅前を通過し、「ここで一旦降りればイェンクーとハロンの二ヶ所で撮れるな」という考えも一瞬脳裏をよぎったのですが、さすがにイェンクーからハロンまでは列車の所要30分ということで、その間にすぐミニバスが捕まらない可能性もあり、炎天下バスを降りてハロン駅まで歩くことも考えれば些かリスキーだということで却下。大人しくハロン駅入口(とゆーか、切符を買う際に「バイチャイ [拝斎] まで」と言ったばかりに、バスターミナル前まで連れて行かれた ^^;) で下車し、将来の鉄道輸送の発展を見越して3面5線+側線の巨大ターミナルへと変貌したハロン駅に向かいました。もっとも、ここを始発とする長距離座席or寝台指定列車が存在しない現状では、真新しく結構デカい駅舎はもぬけの空 (笑)。駅舎脇のホームに通じる車道を、列車の到着に備えて商売人がウロウロ往来していますので、そこからすんなりとホームに入って待つことしばし……。正午を過ぎ、とにかく激烈な蒸し暑さが絶頂に達しましたが、ホーム上屋の存在にかなり助けられ、「新駅の完成によって、以前と比べて全く配線が変わってしまい、しかも長玉がないと撮りづらいぞこりゃ……」とつぶやきながら到着を待ったのでした。
そして……ほぼ定時、山の彼方から短調なホイッスルが響き渡り、D14E+中国からの贈り物客車という編成が登場!! 大まかに言ってS字カーブを描きながらゆっくりと近づく列車を激写しまくり、停止後は酷暑で疲れ果ててヘナヘナと脱力してしまったのでした……。