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ハロン(下龍)駅までたどり着くためにハイフォン(海防)にて列車からバスに乗り換えるという、如何にも「鉄」で面倒な手段をとった私が、ハイフォンのラックロンBTにてバスに乗り込んだのは9時15分頃、そしてバスが本格的に走り始めたのは10時過ぎ……(-_-;)。まぁ、走り始めればそれなりに早く、如何にも桂林から陸続きの石灰岩地らしい緑の田園風景を楽しむひとときあり、クアンニン(広寧)省に入って最初の大きな街であるウォンビ (汪秘) のはずれではナゾのメーターゲージ(後日ネットで、炭鉱と港を結ぶ運炭鉄道であることを確認!)と遭遇するひとこまあり……と、いろいろなものを最前部のヲタシートから楽しめたのですが、問題は……「バイチャイまであと○km」という道路脇の表示が刻々とカウントダウン状態となり、いよいよハロン湾界隈の観光ホテルの看板が増え始めたあたりから……。
一応、運転手や車掌には「バイチャイまで」と告げていましたので、てっきりハロン駅に近いバイチャイBTで降ろしてもらえるものと思っていたのですが、このバイチャイ地区というのがメチャ広く、市街地・港湾地帯がある一帯(ここで降りたい)と、観光客が来る東南の沿岸部一帯は約5km離れているにもかかわらずどちらもバイチャイ……。そして、モンカイ行のミニバスはBTには入らず、ひたすら国道を直進しますので、どこで降りればよいのか分からない私は完全にタイミングを逃してしまい、気が付いてみれば街外れの工場・港湾地帯を経て、真正面に日本の援助で建設された巨大な吊り橋(バイチャイ橋……ベトナム自慢の橋のようで、全国道路地図帳の表紙を飾っていたりします)が見えてきました。そこで「これは何かヤバくないか……」と思った矢先、運転手氏が「バイチャイに着いたよ」と停めてくれ、目の前には数台のバイクタクシーが。どうやら、運転手氏や車掌氏は私のことをハロン湾観光に行く観光客だと思っていたようです(とゆーか、外国人とみればそれがフツー。^^;)。したがって、彼らはとても親切だったわけですが、「ハロン湾観光など爺さんになってからでも出来る!今はボロ列車だ!」という固い信念でここまで来た私にとっては一大事……。
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そこでとにかくバイクタクシー氏に「ガー・ハロン!(ハロン駅)、ドゥオンサッ! (鉄道)」と告げ、一気にかっ飛ばしてもらおうと思ったものの、バイクは海沿いの如何にも観光地然とした瀟洒な旅行者街に入り、連れて行かれたのはハノイからの列車の切符を扱う旅行代理店……(爆)。「違う、ここじゃない!ガー・ハロン!」と断固主張すると、困ったバイクタクシー氏は旅行代理店の中から英語が分かる若い社員を連れて来て、説明合戦となったのでした。どうやら、彼らはみなハロン駅なるものが何処にあるのかを全く理解していないらしく、その結果、国鉄ハロン線はごく一部の行商人などを除けばハロン・バイチャイの住人にとっても一切無縁な存在であるということが判明……。ついに困り果てた社員氏は何とiPadを持ち出し (今やベトナムにもこんな文明の利器が……!)「バイチャイ市街地図のどの辺かを指さしてくれ」ということですので、私は事前にGoogle Mapで記憶したところに従い「この通りのこの辺に必ずある!」と説明、そこで社員氏はバイクタクシー氏に翻訳してくれ、やっと再出発! このとき既に12時……。
こりゃぁもう12:08の到着には間に合わない可能性大、と半分諦めた私は「まぁとにかく駅には連れて行ってくれるようなので、列車に乗れればそれで良しだ。折角だしハロン湾の風光を見物するか……」と思いまして、バイクの上からプチ観光 (それだけで済ます外国人観光客は多分私が初めて? ^^;)。ところが、やっとこさハロン駅に到着したところ、天は我に味方せり! 何と列車は遅れ、まだ全然到着していなかったのでした♪ そこで、腕木信号脇のポイントを操作するために手旗を持ってのんびり歩いている駅員氏に挨拶し(鉄道職員は英語が通じる場合が結構あり)、ここまでの薄氷の道程を振り返りつつ、じっくりと露出とピントを確認し、到着シーン及び到着後の機回し大合戦に備え深呼吸したのでした……(笑)。
その後、15分遅れの12:23に列車が到着してからは、13:23 (この日の実測値につき変動の可能性あり) に発車するまで、とにかく連写を重ねたのですが、6両編成と荷物車1両で計2本の線路が埋まっている中、果たしてどのように機回しするのかチンプンカンプン。いざ実際に始まってみて、うまくやるものだなぁ……と唸ったのでした。その具体的な模様は↓をご覧下さい~。
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