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既に先週の話題となってしまいましたが、このたびJR貨物から、登場以来44年を経たDE10の後継機として、ハイブリッドDL・HD300を新造する旨の発表がありました。もっとも、DE10のかなりの部分が1980年代に断行されたヤード系貨物輸送の全廃とともに廃車となって久しく、現役のDE10は製造年次が新しい後期機(かつ機関も更新済み)が中心となっていたわけですが、やはり経済の先行きが不透明で二酸化炭素の一層の排出削減が求められている時代にあっては、先手を打って思い切った省エネルギー車を開発・投入しようということなのでしょう。JRFの思い切った施策とモーダル・シフトがうまく噛み合えば……と思うのですが、与党がああいうようではJRFの企業努力だけで終わってしまいそうな悪い予感も……(-_-;)。
ともあれ、901号機が3月下旬に完成するということで、実物がJRF発表のイラストと比べてどれだけイケているか楽しみですが、最近の臨海鉄道系新型機と同じ60トンという重量であるにもかかわらずセミセンターキャブを貫いているのには少々オドロキでした (^^;)。センターキャブであれば「新時代のDD13」という感じか?と思うのですが、JRF自身がセミセンターキャブに思い入れがあるのか、はたまたハイブリッド関連機器の配置の関係でセミセンターキャブの方が有利なのか……。
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こうして新世代DLへの期待が高まる一方で、これまで長らくJRFの入換・小運転シーンを彩ってきたDE10が退場してゆくことが決まったことにつきましては、やはり時代の流れを感じ寂しいですね……。まぁ、同時代に製造された国鉄型ELが続々と置き換えられつつある現状を考えますと、DE10とて全く例外ではないことは百も承知なのですが……国鉄型車両の影が薄くなった首都圏にあって最も濃厚に《国鉄》を代表し続けている車種のひとつであるだけに、貨物スポットからDE10の姿が消えたあかつきには多分大きな喪失感を味わうことになりそうです(それでも何のかの言って、DLが貨車や甲種車両を牽引しさえすれば気分は盛り上がるのは間違いないのですが ^^;;)。
それにしても、最近ネット上をウロウロするにつけ個人的に痛切に感じるのは、車両の引退そのものによる寂しさや切なさを押し流して嫌気しか残らなくなってしまうほど、引退間際の駅や車内・沿線の雰囲気が悪化しすぎているのではないか……ということ。そこで最近は個人的に「引退・激減しそうな車両を、多くの撮り鉄・乗り鉄・にわか鉄が殺到する前に、如何にのんびり・ひっそり・まったりと楽しみ尽くしておくか」ということばかり考えています。これまで甲種・特大輸送以外誰も見向きもしなかった (少なくとも同業者をまるで見かけなかった) DE10の日常シーンも、今後DE10の激減があらわになるにつれ大変な事態になって行くのか……と思うと、何だかなぁという感じです。もっとも、DE10はJRF所属車だけでなく、各地の臨海鉄道や専用線でも活躍している車両がありますので、完全に消滅するのは相当遠い将来の話だと思われ、この点ではやや楽観しているのですが……。