地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

濃尾三州鉄遊覧 (6) 鶴舞線3000系

2012-08-17 00:00:00 | 都市民鉄 (中京圏)


 ギンギラコルゲートの電車を訪ねてジャカルタから帰ってきたばかりですが、いろいろと画像の整理とレタッチには時間がかかりますので (何せ千数百回もシャッターを切りましたので ^^;)、他のネタも……というわけで、4月に撮影した名古屋市交鶴舞線の3000系をアップしてみましょう。
 周知の通り、3000系は鶴舞線が開通した1977年以来一貫して主力の座に君臨し続けたものの、本当に早いもので登場から35年を経て、3000N系への置き換えが本格的に始まっています (-_-;)。個人的には子供の頃、東急8000系列や東武10000系に通じる風貌でありながら (何せGM東武10000系板キットで3000系を作れますしね~。笑)、名鉄100系に合わせるかの如く正面窓が簡易パノラミック・ウインドウになっている (こういう表現で良いのでしょうか? ^^;) あたり、そして分散クーラーの脇にベンチレータもあるゴツさ等々にそこはかとない濃厚さを感じ、さらにその後実際に名古屋を訪れて乗ってからというもの、豪快な走行音や割と古風なセンスの車内 (しかも地下鉄車両でありながら、発車時にチンチンとベルが鳴るあたり♪) に大いに親しみを感じてきたのですが……。名古屋を訪れる際の楽しみの一つがこうして消え始めているというのは何とも残念なことです (T_T)。



 というわけで、去る4月下旬に名鉄豊田線を訪れた際には、勿論名鉄100系も良いですが、超本命として名古屋市交3000系を激写しまくったことは言うまでもありません。しばし雨脚が強くなるという点では最悪に近いコンディションでしたが……。それでも、天気で萎える気分を奮い立たせてくれたのは、3000系のウェルカム大攻勢! (^O^)v 鶴舞線の車両であれば3000・3050・3000Nの三種に運用上の違いがあろうはずもなく、日中15分間隔運転の豊田線まで足を延ばす編成は下手をすると3050系ばかりで、「3000来ねぇよ……チクショー!」と思わず叫びたい事態が生じる可能性も高いのですが (それでも3050は最近の首都圏のつまらん電車に比べれば全然撮り甲斐がありますので、ゼイタクな悩みかも知れません……^^;)、私が訪れた時間帯には何と!3000系が3連チャン♪♪ 豊田線らしい景観をバックに、雨を衝いて力走する3000系の勇姿を撮れば……雨でも何でも来て良かった☆と心から思えるのが不思議です。
 そんな名古屋市交3000系……個人的には名鉄100系ともども模型化を心待ちにしているのですが……走行線区が豊田線~鶴舞線~犬山線と限られ、名古屋界隈のヲタの皆様を除いてとてもメジャーな車両とは言えませんので、出ない……売れない……という可能性も高そうですね (-_-)。まぁ気長に待つことにしましょうか……。
 こんな感じで豊田線での撮影にひとまず満足した後は、そのまま上小田井行きに乗って八事へ。名城線の最近開通した区間に初めて乗りつつ、この日の締めくくりとして鉄道らしくない鉄道 (もうバレバレですね ^^;) を今さらながら初訪問したのでした (つづく)。

濃尾三州鉄遊覧 (5) 名鉄豊田線100系

2012-07-19 00:00:00 | 都市民鉄 (中京圏)


 えち鉄6101形といえば愛環。愛環といえば某巨大メーカーの総本山豊田市。名古屋からその豊田市に向かう際に最も便利な交通手段と言えば名鉄豊田線……。というわけで、私自身の去る4月の三州訪問時には知立から三河線で豊田市に北上したのですが、そのあとは豊田線を久々に訪れて名鉄100系及び名古屋市交3000系の撮影を満喫しました (笑)。もっとも……運悪く雨が断続的に降りしきり、駅先端での撮影はズブ濡れに近いものがありましたが (泣)、折角ここまで来た以上は撮らないわけには行きません! 雨に煙る空気を引き裂くようにやって来た赤い100系と、線路脇の菜の花との組み合わせは、これはこれでいとをかし…… (*^^*)。



 100系は基本的に6000系の20mバージョンと呼ぶべき雰囲気と性能を持ち、ゆえに1980年代、名鉄AL車にゾッコンであった中学・高校生時代には全く関心がなかったのですが (^^;)、今やただでさえ6000系にグッと来る以上、その20mバージョンである100系にはメロメロとならずにはいられません (笑)。しかも100系は、正面窓下の装飾が何ともダンディな雰囲気ですし、今も昔も変わらない独特の(イマイチしょぼい?)書体による「種別一文字+行先」表示幕が醸し出すプチ・レトロさには胸がドキドキして参ります (^^;;)。そして車内に乗り込めば、チンチン!という発車合図に豪快な走行音! 窓の外に眼をやれば、三河版田園都市を目指しながらもそれほどでもなく、適度に新興住宅地と里山が組み合わさったのどかな風景……。とくに米野木~黒笹間の愛知池界隈をかっ飛ばすシーンなどは、豊田線の魅力を最も凝縮していると言えましょう。
 そんな100系も今や登場から30年を経て、90年代にVVVFで増備された編成を加えつつも、そろそろフルモデルチェンジが……と思いきや、ここに来てに加えて抵抗制御で登場した初期の編成からVVVF化が進み始めているようです。というわけで、このデザインそのものは登場50周年を目指すことになりそうですが、抵抗制御で豊田線を豪快に飛ばすのを楽しみたい方はお早めに……。

濃尾三州鉄遊覧 (4) 名鉄6000系初期車

2012-07-12 00:00:00 | 都市民鉄 (中京圏)


 折角撮影したもののしばらく放置……といえば、去る4月下旬に中京圏を所用ついでに大周遊した際に撮影したカットが膨大にあるのを思い出しました (滝汗)。というわけで、個人的に最近急激にツボな存在になりつつある車両として、名鉄6000系初期車 (1~4次車) をアップしてみましょう~。
 名鉄6000系列といえば、それなりに大所帯であるにもかかわらず趣味的にはほとんど注目されない車両の代表格かも知れませんが (滝汗)、その理由は恐らく登場に際しての縁起にあるのかも知れません。かつて2扉車天国であった名鉄にあって、まともな3扉車といえばAL車・3550系やク2500といった程度しかなく、しかもこれらAL車はダークグリーン塗装にニス塗り内装ということで、そもそも昭和40年代までの名鉄沿線住民にとって3扉車の印象はロクなものではなかったことが想像されます (^^;)。しかし、オイルショックに伴う輸送量の急増に伴い、ラッシュの切り札たる3扉車が到底足りず、東急から3700系を急遽購入して3880系としたというのは有名な話。そこで名鉄は3扉車の威力に大いに目覚め、かつSR車に通じる品格をそれなりに加味することによって沿線民に受け容れられるようにしようと考え生み出されたのが6000系といわれます。しかし所詮3扉車であるため、ラッシュアワーの救世主になりこそすれ、沿線民から大いに人気を集めたという話は寡聞……(汗)。



 以来早いもので何と36年の歳月が経ち、5次車以降は窓割りが変更となり、さらに鉄仮面バージョンや界磁チョッパの6500系が登場し、末期車は3500系へと連なって行く車体デザインとなったわけですが、個人的に6000系列は、中学・高校生だった80年代にAL車を熱く追い求める立場からしてハズレも良いところな車両だったのでした……(あ、勿論、ヘンテコさが目立つ瀬戸線6600系や、AL車の生まれ変わりである6750系は例外です ^^;)。しかし気が付いてみれば半鋼製AL車の時代は遠くに去り、パノラマカーや7700系の引退によって古き良きSR車の黄金時代も去り、5300系すら廃車が始まるというご時世となりますと、急に6000系初期車が光り輝いて見えるようになったのです! 7700系と異なり幕を装備するために常時前サボを使うわけではないとしても、あくまで7700系の印象を受け継ぐ疑似東海型マスク、3扉とはいえパノラマカーを彷彿とさせる大型の連続窓、ロングシート化されて久しいとはいえ横引きカーテンを装備する優雅な車内、そして抵抗制御ここにあり!と言わんばかりのワイルドな直流モーター音……。かつて、まさか6000系に熱くなる日が来ようとは全く想像すらしませんでしたが、今やこうして駅撮りするにつけ、6000系初期車の堂々4両固定編成が姿を現すとそれだけでジーンとしてしまうのです……(*^^*)。これもひとえに、6000系にはSR車の伝統が脈々と引き継がれているからなのでしょう。
 なお、名古屋本線や常滑河和犬山線では、6000系初期車は主に普通として来るような印象があり、1枚目のように増結車を従えて6連でやって来るなどという展開は飛び上がるほど嬉しいものですが (笑)、いずれにせよ滅多に来ない (特に日中) という印象がありますので、まぁ運次第といったところでしょうか。一方、6000系初期車の三河線ワンマン対応4連は計6本あることから、三河線に行けばそれなりに来るのか?と期待したのですが、いざ三河線を訪れてみますと……三河線対応ワンマンだからといって三河線を走るとは限らず、しかも日中の閑散とした乗車率では4連はオーバーであることから、4連全然来ねぇ……5次車以降の2連ばっか (-_-;)。しかし、知立から北上して早速三河知立にて交換したのが初期車4連であったことから、「よっしゃ!」と内心叫び、豊田市で美味しく撮影した次第です (笑)。
 しかし、私はクルマ産業には従事していませんので、巨大工場が林立する豊田市に何故来たのかといえば……多言を要さないでしょうが続きをお楽しみに (^^;)。

濃尾三州鉄遊覧 (3) 名鉄平日限定SR車特急

2012-06-10 00:00:00 | 都市民鉄 (中京圏)


 185系の兄弟車種である117系のJRC所属車を去る4月に撮影した記録を以前アップしましたが、その後は名鉄撮影へと転戦し、名古屋近辺をガンガン走るスカーレット・ボディを久しぶりに撮りまくりました。……と申し上げたいところですが、既にパノラマカーが来るはずもなく、その代わりに中部国際空港を目指す2000系や2200-2300系がジャンジャンと……。個人的には、名鉄が気合いを入れて作ったはずのこの2形式につきまして、どう見ても253系の亜流のように思えて何の興味も湧きません (苦笑→253系といえば、長電や東武直通バージョンもまだ撮ったことないですし ^^;)。また一般用VVVF車も「3000番台といえばAL車やHL車に決まってるだろ……ケッ」という印象しか湧かず、つくづく自分の脳裏の名鉄は80年代で止まっているなぁ……と痛感させられます (^^;;;)。 というわけで、来ると俄然盛り上がるのは、中学・高校生の頃名鉄に通った際に見覚えがあるSR車や6000系、軽快さと重厚さのバランスあふれる存在感が魅力的な1000系列、及び1000系全車特別車の生まれ変わりである新5000系であったりします。
 


 もっとも、AL車がまだまだ多数走っていた頃は、現存する最もSR車らしい車両である5300・5700系(80年代は登場ホヤホヤで、名鉄急行&高速新時代を告げているかのような輝きを放っていました……)ですら、ALに比べて全然つまらんと思っていましたので(首都圏では京急以外考えられない破格の車両であるというのに何という贅沢……)、今やこうして5300・5700系が姿を現しただけで激しく興奮できるということ自体、時の流れをひしひしと感じずにはいられないですね……。
 そんな5300・5700系、機器流用車である5300系のうち古い台車のままだったグループが姿を消したり、残存する編成も2扉が嫌われてラッシュのピークに名古屋に到着する列車からは外されるなど、すっかり昔の輝きを失ったかに見えますが、最近は2扉転クロ4連というスペックを活かす絶好の場として、平日ダイヤ・日中のみの名古屋~内海河和間・一般車オンリー特急が設定され、30分間隔でガンガン快走しています♪ まぁ裏を返せば、それほど平日日中の知多半島方面への特別車利用客需要がなくなってしまったことを意味するわけで、些か寂しさを禁じ得ないのも確かですが……とりあえず平日日中で適度に空いている5300・5700系であれば十分快適でしょうから、これで問題ないのでしょう。
 ちなみに2枚目の画像は、5700系6連を4連化した際、余った中間車に廃車5300系の顔を接合して誕生した、1編成のみの珍車・5600系です♪♪ 乗務員扉の直後に窓がないのが目印ですが、この編成に遭遇出来れば良いことがありそう☆……というわけで、その後も名古屋滞在中は時折雨模様ながら濃いぃ撮影が続いたのでした。4月の中京圏遠征の記録、まだまだ話題てんこ盛りですので、早く先へ進ませなければ……(汗)。

名鉄ダイヤ改正・パノスパを撮る

2011-03-26 00:00:00 | 都市民鉄 (中京圏)


 名鉄は今日からダイヤ改正を実施するとのことで、とくにその目玉は利用状況に合わせた特急ネットワークの再編・充実にあるようですが、一方で地味~に減便が実施される路線もあるようです。まだ全線時刻表の現物を詳細に見たわけではありませんので詳細は記しませんが、名古屋近辺の区間で非常に目立つのは日中の豊明~弥富準急 (名古屋~弥富間は普通) の廃止でしょうか。もっとも、津島線は運転間隔にばらつきがありますので、吉良吉田~佐屋準急 (吉良吉田~名古屋間は急行) を普通に格下げして、須ヶ口~佐屋間を完全15分間隔で揃えれば良かろうという判断なのかも知れません。
 それでも、いろいろな路線で少しずつ所要編成を節約することで、余剰となる編成が生じることはすぐに予想がつくわけで……5000・5200系の下回りを流用した5300系あたりはそろそろ本当にヤバいのではなかろうか?と思えてなりません (-_-;)。名古屋近辺では5300系を待っていてもなかなか姿を現さないことは、先月瀬戸線で6750系を楽しんだ後、新幹線の時間まで少々本線系を撮影した際にも痛感したところでして、まぁたまたま運が悪かっただけかも知れませんが、果たしてあと何回5300系を撮影出来ることやら……。



 ちなみにこのときの撮影では、せっかく抜けるような青空が印象的な午後の順光線に恵まれたにもかかわらず、6000系すら全く来ず (名古屋にて、自分がホームに下りた1分前に発車した犬山行き普通に乗れていれば撮影出来たのですが・・・)、鉄仮面6200番台や6500系も滅多に姿を現さず、さらにはパノスパ特別車編成の生まれ変わりである新5000系も全く来ず (名鉄の新型車のうち、何故かこの車両だけ心が惹かれる……)、怒濤のようにやって来るのは2000系列や新3500系などのVVVF車ばかりでつまらん・・・。
 そんな中、たまにパノスパ一部特別車6連が姿を現しますと、思わず心がときめくのは私だけではないでしょう! 勿論、丸みを帯びたパノスパにはパノラマカーのようなアブナく尖ったダンディズムは感じられませんが、とにかく気合いが入った展望室・特別車を含むその姿には、やはり名鉄の良き時代の残像を感じてしまうのであります……。パノラマカーが約半世紀走ったこと、そして名鉄の特急営業施策変更作戦がほぼ落ち着いたことを考えますと、とりあえず今後しばらくのあいだパノスパ一部特別車編成は安定的に推移しそうな気がしていますが、とにかく路線長が長い名鉄にあって昭和気質のシブい車両を見かける頻度が下がっている中では、何はともあれパノスパがそれなりの頻度でやって来ること自体を有り難いと思うのが良いのかも知れません。
 
 余談ですが、名古屋圏で長らく普及してきた「トランパス」は、来年の2月29日を最後に名鉄で使用できなくなるとか……。パノラマカー引退時にゲットしたトランパスの未使用分がまだまだあるため、先月の名鉄訪問時には積極的な (?) 消費に務めた私ですが、栄にて瀬戸線から地下鉄東山線に乗り換えたところ、名古屋市交では一足早く既に使用中止となっており、突然バタンと自動改札が閉まって吃驚……。と申しますか、その衝撃的瞬間によってはじめてトランパスの落日を知った次第 (滝汗)。まだ残額を抱えている方は使用・払い戻しなどお早めにどうぞ・・・。
 個人的には他に「スルッとKANSAI」の未使用分が多数あるのですが、世の中これほど非接触型カード全盛となった以上、いつ「ICOCA・PiTaPaオンリー宣言」がなされてもおかしくないわけで、これも早めに使わないと……(汗)。