地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

墨東東武散歩2017夏 (4) メトロ半蔵門

2017-10-04 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 黙っていても怒濤の勢いで黒字を得られる (?) 東京メトロは現在、東京五輪の開催を見据えて、都心部の駅の模様替えを大規模に進めており、とりわけ大手町駅がシックな高級感を纏って生まれ変わりつつあります。そして複数種別・行先が入り乱れる半蔵門線や千代田線のホームでは (東西線も同様でしょうけど滅多に使わないのでノーチェック ^^;)、真新しい行先案内機が稼働して情報量が格段にアップしています。しかし……列車種別としての「各駅停車」の漢語訳は「毎站停車」とはこれ如何に? 小田急と同じく、フツーに「慢車」と書けば良いものを……。チンタラ走る客レのイメージを嫌ったのでしょうか? 



 それとも、中国でも台湾でも「慢車」というカテゴリーが現実に消えつつあることから、そもそも「慢車」と書いてもピンと来ない中国人や台湾人 (の若者) が増えているのかも知れず (基本的に全ての駅に停まる地下鉄を慢車とは呼ばないでしょうし)、それに伴い新たに説明し直す必要があるということなのかも知れません。中国の場合、ド田舎でないと鈍行らしい鈍行は残っていませんし、台湾の場合はほぼ「区間車」というカテゴリに吸収され、南廻線で毎日1往復走る藍色普通車 (=昔ながらの慢車) も来年で消えることが確定したとか何とか……。
 ともあれ、こうして言葉の盛衰を伴いながら時代というものは流れて行くのだな~ということを思いつつ、半蔵門線で今後しばらくは変わりそうにないメトロ8000系と08系の画像をアップしておきます。13000系の増備が終わった後、当面は有楽町・副都心7000系の置き換えが優先されることになるでしょうから、全車VVVF化が終わって間もない (?) 8000系の廃車が始まるのは当分先でしょうか (08系も少数派につき、8000系と同時に廃車になって欲しいのですが)。東急・東武・メトロを比較すると、東武50050前期車の椅子改良が済んだ現在、メトロ車は圧倒的に一人あたりの座り幅が狭く (8000系→椅子への仕切りパイプ設置により、事実上の「6人掛け」が不可能となり、7人掛けキツキツ地獄に……)、あるいは座り心地が悪い (08系) というイヤ過ぎる特徴がありますので、『東京時刻表』でチェックして避ける代表的存在となってしまいましたが……小柄な人が多いインドネシアに持って行けば誰にとっても十分快適な車両ですので是非早急な輸出を!などと思ったりもします (滝汗)。