地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

大井川鐵道2019夏 (8) C11トーマス

2020-07-26 00:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 大井川鐵道のC11 227が2014年にトーマス装飾となった当初、鉄ヲタはもとより世間の度肝を抜きまくったものと記憶しておりますが、絵本の中だけではなくリアルに走るトーマスに純粋無垢なお子様は大熱狂、以来大井川鐵道のドル箱となっているのは周知の通りです。何せ、通常のSL急行料金よりも高い「特急料金」を取っても、往復ともに確実に売り切れとなり、往路または復路にあぶれた家族連れが単行の7200系の押しくら饅頭を堪え忍んでも千頭に往復したいと思うほどなのですから……。そして今年も、世情による紆余曲折を経て無事に走り始め、やはり指定券はほとんど売り切れているようですので、変わらぬ人気のほどが窺い知れます。



 そんなトーマスの姿に、童心を思い出して熱狂するヲタもいらっしゃるのかも知れませんが、個人的には全く何の感慨もありませんね〜。と申しますか、登場当初は「折角のC11に何てことを!」とすら思いました。何せ幼い頃、トーマスははっきり言って絵の雰囲気がキモイと思いまして、全く読んだことはないのです(というわけで、トーマス以外のキャラは、人生五十年を過ぎても全く知りません。笑)。大体そもそも、家の目の前をガンガン走るリアルな電車=東横線をヒマさえあれば眺め、時刻表愛読を通じて漢字を書けないけれども読めるようになってしまったキモい未就学児でしたので、作り話の絵本のキャラには何ら興趣もそそられなかったのです。
 とはいえ、今こうして実車を眺めてみますと、これはこれで十分にネタですので「まいっか」と思います。大井川鐵道がこれで大いに儲けて存続するのであれば……。それに、トーマス運転日には臨時急行が走るという副産物も見逃せませんので、大井川鐵道を訪れるのであれば、トーマス運転日に限るな……と思うようになりました (笑。もちろん、静かな平日も魅力ですが、列車本数がとにかく減るのは公共交通利用派にはツラいものがあります)。