いろいろと迷走する政府の方針により、この夏のお出かけは結局どうすれば良いのか、明確な基準は誰にも分からず、究極の自己責任の世界になってしまっているという状況ですが、まぁ個人的に愚考するに、ふだん生活を共にしていない不特定多数の人が集まって飛沫を飛ばし合うことに根本的な問題があると思われますので、節度ある家族旅行ならさほど大きな問題にならないはず……。
というわけで、そんな家族連れで賑わうはずであった大井川鐵道のトーマスですが、先月末に静岡県内を襲った豪雨による大井川沿い区間の擁壁支障のため、運行開始後間もなく運休の憂き目に……。大井川鐵道公式HPによりますと、「かわね路」は8月いっぱい運休となり、電車は金谷〜家山間の運転、トーマスは家山まで午前と午後の2往復とするとのことです。
これは恐らく、午前の千頭行きを予約していた客を午前の家山往復の列車に乗せ、午後の新金谷行きを予約していた客を午後の家山往復の列車に乗せることで、予約変更の煩雑な手続をなるべく少なくするという趣旨かと思われます。そして、トーマスランドのメイン会場も千頭から新金谷に移せば、新金谷まで自家用車で乗り付けた家族連れの用事は基本的に新金谷で完結するということでしょう。う〜む、まさにSL列車の日帰り (?) 観光アトラクション化そのものです。
そんなトーマス列車には、朱色に塗り替えられた43系客車が充当されており、さらなる増発用として茶色の35系客車にもトーマスの椅子カバーをかけるという状況となっていますが(今や「かわね路」用の客車よりもトーマス用の客車の方が多い?)、そんな43系客車、よく見ると……あれれ、何かがおかしい。特急サボは、昭和20〜30年代に特急にも充当されたでしょうからさておき、一部のドアが35系客車のものに嵌め代えられている! レトロなドアの方が一層、フィクションの世界を走る列車らしい雰囲気があるから、ということかも知れません。
もし将来トーマス列車が模型化されることになれば、これはわざわざ金型を起こさなければならないということであり、模型メーカー泣かせですね……(笑)。
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