地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

関西ぶらり鉄2019春 (9) 京阪3000系

2019-08-13 00:23:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京阪中之島線が鳴り物入りで開業して以来、早いもので10年半以上が経過しましたが、地図で確認してみますと淀屋橋までは余りにも本線と寄り添っており、島そのものも非常に細く、多少の大型オフィスビルが連なる程度では駅勢圏と呼ぶべきものは生じにくいようにも思われますので、乗車率は鳴かず飛ばずの閑古鳥。当初の、3000系快速急行をはじめとした直通運転は一体何だったのか、と言いたいほどに日中は各駅停車しか来ません。
 結局、中之島線は中之島でとどまってはならず、必ず延伸して阪神及び地下鉄中央線と結ぶべきで、そのあかつきに初めて京阪〜阪神間流動や大阪港方面への流動を取り込み、阪神西大阪線と同様に大化けする可能性を得ることが出来ると言えます。本当に大化けするかどうかは蓋を開けてみなければ分かりませんが、少なくともなにわ筋線というニッチ路線ですら着工することになった以上、そこにもう一発ダメ押しで中之島線延伸を突っ込むことで、天下の台所・大阪のさらなる変化を見てみたいと思うのも人情です。



 そんな中之島線について、最近は単に本格的に計画が動き出す機運が高まっているのみならず、地下鉄中央線(第三軌条)対応車を造って乗り入れるプランが動き出しそうだというニュースが流れつつあり、一介の関東人ヲタとしても心からエールを送りたい気分です。
 ただ、その時に至って、3000系が中之島線直通の主力として返り咲く可能性は薄いというのも、歴史の皮肉なところです。周知の通り、プレミアムシートの好評ぶりにすっかり気を良くした京阪が、不連結によるサービスの穴を埋めるべく、3000系にもプレミアムシートを設けることになったわけですが、こうなれば最早淀屋橋にて10分間隔で確実にプレミアムシートに座ることが出来るという印象を打ち立てた方が良いに決まっています。とりわけ、淀屋橋で御堂筋線に連絡することによって、ミナミ界隈に泊まっている外国人観光客をスムーズかつデラックスなサービスで京都に引き込もうということでしょうから、なおさら3000系は8000系と同様淀屋橋発着に固定する方が良いと思われます。
というわけで、3000系のプレミアムシート連結を今か今かと待望しつつ (完成予想イラストを見るにつけ、実にカッコ良い☆)、中之島線直通用の次世代車両がどうなるのかを、のんびりと待つことにしたいと思います。

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