私は33年間、東京(横浜支局の3年間を含む)で生きてきましたから、農業のことはさっぱり分かりません。
群馬県の人に「用水路がないのに、なんでお米がとれるの!?」とたずねて、あきれられたのがおととしのことです。
しかし、きょう放送されたNHKスペシャル「ライスショック あなたの主食は誰が作る(1) 世界がコシヒカリを作り始めた」にはタイトル通りに大ショック!
写真右側の新潟のコメ農家、玉木さん。「東京の消費者にコメが売れない」現状から、台湾に米を輸出することをためらいながら決断した玉木さん。穀物業者の誘いで台北に出張するとそこには・・・
台湾産、日本産、米国産、タイ産、中国産のコメたち・・・まさに食品スーパーは「コメの博物館」。玉木さんは「WTO(世界貿易機関)に飲み込まれたら、日本もこうなる。米価は下がり続ける」
「日本の台湾化は確実に進む」と東大教授。
カリフォルニア州サクラメント郊外の農業展示場には「コシヒカリ」「ヒトメボレ」「アキタ」(コマチ)の看板。
アメリカで一番価格の高いコメを作っている農家は「コシヒカリはもうかるコメだ」。
穀物会社社長(中国系米国人?)がフォークで試食すると、「日本産コシヒカリと全く同じだ。驚いたよ」。太平洋を越えて、米国産コシヒカリが来襲か?
私は参院選中に富山市の越中八尾の水田地帯で、民主党代表の演説を聞いて、「食料自給率とはすなわち安全保障だ」と膝を打ちました。
私は学生時代、安全保障を専攻していましたら、エネルギーだけでなく、食料自給率の低さにも問題意識を感じていました。
友人 「問題だっていうけど、それでコメの自給率は何%なの?」
私 「95%だってよ」
友人 「なら、いいじゃん!」
100%を超えたら、輸出すればいいのに! 東京の消費者の農業への関心は極めて低いというのが現状でしょう。
小麦の自給率は14%。今月から輸入小麦が値上がりし、日清のチキンラーメンも値上げとのこと。
食のグローバリゼーションによる格差の拡大は、人間の尊厳にもかかわる異様な姿を見せつけられることになるかも・・・
おとといの衆院決算委で田中眞紀子さんが「初当選のときにカーギル社のことを勉強した方がいいよとアドバイスされた」と話していて、さっそく「カーギル社」をwikipediaで引いたら、びっくり!こんな巨大な非上場企業が世界の食料ロジスティックス(モノの流れ)を牛耳っていたとは。
このままWTOやFTA(自由貿易協定)の波に飲み込まれたら、日本人は切腹しないといけないかも・・・いったい自民党は50年間も何をやってきたんでしょうか!
この映画は面白かったです。オススメします。
面白くてためになり、笑える部分もありで、私が今までに見たドキュメンタリー映画ではナンバーワンです。「シッコ」という邦題とマイケル・ムーアの医者のコスプレ写真をあしらったチラシを見ると、敬遠したくなるのは分かります・・・
ところが、それでも見てみると、良かった!
膨大に取り貯めた映像を、一本の映画にする、マイケル・ムーア監督の編集能力にも舌を巻きます。
米国の医療保険(国民健康保険)の現状を描いた映画です。
カナダ、英国、フランス、キューバの現地取材の部分は大変、参考になります。
日本の国民皆保険制度とその運営状況は米国の現状より相対的にはいいですから、映画館を出るとき、そんなに暗い気持ちにはならないと思います。
もちろん「いろいろ考えさせられる」映画で、ライフスタイル、労働問題、「政治とカネ」を考えるいい材料にもなると思います。
偶然でしょうが、チェ・ゲバラの娘がキューバの医師として登場しているのも、世代によっては見所です。
32都道府県(10月12日現在)で上映されているようです。デートにも使えるかも。特に3~5回目のデートという人、ないしは最近共通の話題が少ない夫婦の人。見た後にいろいろと話し合うきっかけになると思います。
↓クリックで「下町の太陽」を応援してください!
↓も一つクリック、ブログランキングの順位が上がります!
民主、映画で医療考える 「シッコ」鑑賞会企画(朝日新聞) - goo ニュース
面白くてためになり、笑える部分もありで、私が今までに見たドキュメンタリー映画ではナンバーワンです。「シッコ」という邦題とマイケル・ムーアの医者のコスプレ写真をあしらったチラシを見ると、敬遠したくなるのは分かります・・・
ところが、それでも見てみると、良かった!
膨大に取り貯めた映像を、一本の映画にする、マイケル・ムーア監督の編集能力にも舌を巻きます。
米国の医療保険(国民健康保険)の現状を描いた映画です。
カナダ、英国、フランス、キューバの現地取材の部分は大変、参考になります。
日本の国民皆保険制度とその運営状況は米国の現状より相対的にはいいですから、映画館を出るとき、そんなに暗い気持ちにはならないと思います。
もちろん「いろいろ考えさせられる」映画で、ライフスタイル、労働問題、「政治とカネ」を考えるいい材料にもなると思います。
偶然でしょうが、チェ・ゲバラの娘がキューバの医師として登場しているのも、世代によっては見所です。
32都道府県(10月12日現在)で上映されているようです。デートにも使えるかも。特に3~5回目のデートという人、ないしは最近共通の話題が少ない夫婦の人。見た後にいろいろと話し合うきっかけになると思います。
↓クリックで「下町の太陽」を応援してください!
↓も一つクリック、ブログランキングの順位が上がります!
民主、映画で医療考える 「シッコ」鑑賞会企画(朝日新聞) - goo ニュース
民主党は、米国の医療制度の暗部を描いたマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画「シッコ」の無料上映会を10月24日に開く。小沢代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長の党3首脳もそろって鑑賞する。
「シッコ」は国民皆保険制度がない米国で、民間保険会社の払い渋りによって高額の自己負担分の費用が払えず、適切な医療を受けられない人々を追ったドキュメンタリー。
(略)
【関連エントリー】10/24付
民主党、マイケル・ムーア監督「シッコ」の上映会を開催