宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

国民新党の郵政見直し法案、3党で参院提出へ 民主党の総務、金融両部門が了承

2007年10月12日 20時49分55秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 国民新党の参院選公約の郵政見直し法案。日本郵政株式会社の株式(政府が100%所有)の売却を禁止するのがカギです。
 日本郵政の西川善文社長は早ければ2010年にも株式を公開する(上場する)と明言していますから、悠長にかまえていられません。民主党、社民党、国民新党の3党共同で参議院に提出する予定です。

民主、郵政見直し法案を国民新などと共同提出へ(読売新聞) - goo ニュース
2007年10月12日(金)20:31 

 民主党は12日、国会内で総務・金融部門合同会議を開き、国民新党がまとめた郵政民営化見直し法案を了承した。

 社民党を加えた3党で参院に共同提出し、可決を目指す。民主党と国民新党は今後、参院での統一会派結成に向けた協議を本格化させる。

 合同会議には、国民新党の長谷川憲正・副幹事長が出席し、法案の主要条文を説明した。郵便、郵便貯金、簡易保険の郵政3事業の一体経営を堅持するため、持ち株会社の日本郵政などの株式売却を凍結する内容で、郵政民営化の見直しを求める規定も盛り込んだ。

 民主党は、17日の「次の内閣」会合で共同提出を決定する方針。国民新党の要望を受け入れることで参院での統一会派結成を実現したい考えだ。

関連エントリー)
2007年10月1日、郵政民営化! 
野党、年金流用禁止法案と郵政民営化凍結法案を参院に提出(8月10日)

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【速報】首相が暴言「歳だから覚えていない」拉致被害者安否リスト非公開で

2007年10月12日 11時36分20秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 福田康夫首相は10月12日午前11時25分過ぎ、衆議院決算行政監視委員会で、拉致問題に関して「安否リスト」を非公開にした官房長官当時の対応に対して、「私もいい歳ですから覚えていない」と語った。田中眞紀子衆院議員への答弁。
 田中さんは2002年9月17日の小泉純一郎首相が訪朝した際、外務省の田中均アジア大洋州局長(当時)が北朝鮮の馬外交官から、「拉致被害者」の「安否リスト」を受け取ったとする朝日新聞報道を引用。このリストと東京の飯倉公館で待機していた「被害者家族」の方への情報に齟齬があるとして、福田さんが官房長官としてそのことをなぜ発表しなかったと問い質した。この質問に関し、福田首相は午後11時26分20秒頃からかつてないほど表情をこわばらせた。答弁席で冒頭の発言をした後、質問通告がなければ答えられないとの考えを示した。

(写真は共同通信)

【追記2007-10-12 12:00】

【関連記事】(2002年9月19日付産経新聞から一部抜粋)

 「拉致問題の進展がなければ正常化交渉はあり得ない」。出発前、意気揚々と航空機に乗り込んだ小泉だったが、平壌入り直後に事態は暗転した。午前十時前、会場の百花園迎賓館の控室に入ると、「お話があります」と外務省アジア大洋州局長の田中均が近づいてきた。

 この直前に突然北朝鮮側の申し入れで行われた事務レベル協議で、田中は北朝鮮外務省第四局長(日本担当)の馬哲洙から拉致被害者の消息を知らせるリストを渡されていた。死者八人、生存者はわずか五人という数字に、会談成功に自信を示していた田中は一瞬無力感に包まれた。

 田中から報告を受けた小泉と官房副長官の安倍晋三は言葉を失った。午前十一時過ぎ、首脳会談の前に交わされたのは笑顔のない握手だった。小泉は会談冒頭から外交辞令なしに「日本国民の利益と安全に責任を持つ者として大きなショックで、強く抗議する」と不信感をあらわにした。

安倍から「八人死亡」の連絡を受けた官房長官の福田康夫は、ただちに東京・西麻布のルーマニア大使公邸での昼食会に出席していた外務副大臣の植竹繁雄に電話をかけ、外務省飯倉公館(東京都港区麻布台)に向かうよう指示した。

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自民党の保守本流派閥「宏池会」復活へ

2007年10月12日 10時20分47秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

写真は「宏池会」会長だった池田勇人首相(首相官邸ウェブサイトから)

 自民党の名門派閥「宏池会」復活の動きを伝える記事を紹介します。

 外務省出身の吉田茂首相が、国会内での基盤が弱い自分の政権固めのため、官僚をスカウトして、たくさん選挙に出しました。このメンバーがいわゆる「吉田学校」です。池田勇人(いけだはやと)、佐藤栄作といったそうそうたる面々です。

 池田さんは広島県出身。実家は中国地方最大の特定郵便局だったそうで、まさに自民党「戦後レジーム」の代表格です。

 京大から大蔵省に進み、主税局長を務めました。「東大以外」「主計局以外」という2つの“例外”がありながら、事務次官に登り詰めます。主要幹部がGHQに公職追放されていたことも要因です。

 衆院議員に転じると、1回生ながら大蔵大臣になります。これも公職追放が池田の追い風になったということでしょう。首相としては「所得倍増計画」を策定し、予定より早く計画を実現させましたが、今これを振り返ると、この急激な経済社会の変化が今の日本に大きな歪み(核家族、ジェネレーション・ギャップ、環境問題など)を残しました。池田直系の宮沢喜一さんも経済企画庁長官として憂慮していたそうです。

 この名門、宏池会。官僚中心の「お公家集団」と呼ばれ、多くの政治学者から「保守本流」ともてはやされました。

 少し話がそれますが、この「保守本流」という用語に関しては北岡伸一東大教授が疑問を呈していました。「保守本流」とは、佐藤派→田中派→竹下派(木曜クラブ→経世会→平成研究会)を指すのではないかという指摘です。北岡さんがその後、国連大使として日本を離れていた時期があり、最近はあまり話題になっていないような感じがしますが、私は北岡論に賛成です。

 話を戻します。「宏池会」は池田会長のあと、大平正芳会長→鈴木善幸会長→宮沢喜一会長→加藤紘一会長と続きます。

 しかし加藤さんと河野洋平さんの確執、「加藤の乱」の失敗による党幹事長だった古賀誠さんの離反に次ぎ、最後には「あんたは大将なんだから」と言った谷垣禎一さんも離反していくことになります。

 ところで、「宏池会」の系図は麻生太郎さんの麻生派にも引き継がれています。国民人気が高い麻生さんの動きはどうなるでしょうか。

古賀・谷垣派合流へ調整、次期衆院選前目指す(読売新聞) - goo ニュース

 自民党古賀派の太田誠一、谷垣派の川崎二郎両会長代行ら両派幹部が11日夜、都内で会談し、両派の合流に向けてそれぞれの派内調整を進めることで一致した。

 次期衆院選前の合流を目指す。旧宮沢派の流れをくむ両派は先の党総裁選で福田首相擁立で共同歩調を取り、連携を深めていた。

 会合では来年春までに合流し、新派閥の政治資金集めのパーティーを開催する案などが提起された。ただ、派内の中堅・若手議員には合流に慎重論も残っている。

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輿石参院議員会長、「提出した法案、成立させる」

2007年10月12日 08時57分38秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦
2007/10/11民主党ニュース
議員立法成立に意欲 輿石会長が会見で



 輿石東参議院議員会長は、11日午後記者会見し、年金保険料流用禁止法案、被災者生活再建支援法改正案、障害者自立支援法改正案、B型・C型肝炎対策緊急対策措置法案などの議員立法について、早期に審議入りし、成立を図りたい考えを表明した。
 
 輿石会長は、「成立させたいから法案を出すのであって、出せばいいということではない」として、成立に意欲を示した。また、党の会合で、参議院での議員立法の審議を最優先する方針が確認されたことを明らかにした
 修正協議に関しての質問に、「説明はするし、聞きもするが協議ではない。修正は国会の公開の場でやればいい」と答え、自民党からの密室での協議には応じられないとの考えを改めて示した。

 ISAF(国際治安支援部隊)に参加するとの小沢代表の考えに対する質問に、「小沢代表の言った方針でいいのではないか。党内で議論する必要があれば議論すればいい」と答えた。

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自民党選対委員長、解散は「北海道洞爺湖サミット後がいい」公明党青森幹部に話す

2007年10月12日 08時48分19秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
古賀氏「衆院選はサミット後が望ましい」(読売新聞) - goo ニュース

自民党の古賀誠選挙対策委員長は11日、青森市で公明党青森県本部の幹部らと会談し、次期衆院選の時期について「民主党は勝負できるうちに(衆院解散を)仕掛けてくるだろう。(来年7月の)北海道洞爺湖サミット後がいい」と述べ、来年夏以降が望ましいとの考えを示した。

 古賀氏は会談後、記者団に「国民に迷惑をかけないように、衆院選は出来るだけ先の方がいい」と強調した。

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