ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

通常国会)民主党、「08年度予算案」独自提出へ

2007年10月20日 23時54分27秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

民主、税・財源関連2法案提出へ 自民と財源論争(朝日新聞) - goo ニュース

 (このエントリーは朝日新聞の上記報道を参考にまとめました)

 民主党は、来年(平成20年)1月下旬頃、召集予定の第169通常国会に「財源捻出関連法案」と「税制改正関連法案」を提出する方針を固めた。
 参院選の政権公約(小沢マニフェスト)を具体的に予算案化した文書になると見られます。

 ただ、日本国憲法73条には内閣が行う事務として、「5 予算を作成して国会に提出すること。」と定めています。86条では「内閣は、毎会計年度の予算を作成し、国会に提出して、その審議を受け議決を経なければならない」としており、政府が提出する当初予算案とは性格が違います。

 とはいえ、政権担当能力のアピールに使えますし、テレビ局などマスコミも、細かい内容を報じる時間はないでしょうが、「民主党が予算案を作成し、役員会で決定しました」というニュース映像などは取り上げやすい素材になるでしょう。
 放送法改正を振りかざしてNHKや民放に圧力をかけている、自民党国会議員もさすがに、いつものようなプレッシャーを放送局にかけるのは難しいでしょう。

 民主党税制調査会長(税調会長)の藤井裕久元蔵相(比例南関東)は10日、朝日新聞のインタビューに「自民党との違いを見ていただく。財政の仕組みの根幹、税の根幹を法案で出す」と語ったそうで、「08年度予算案」できあがりに注目です。

 このエントリーの本文記事は以上です。

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“道路財源”租税特措法、延長できねば2兆円税収欠陥 来春争点に

2007年10月20日 22時55分54秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会
【第169通常国会カテゴリー早くもスタート】

 新カテゴリーです!「第169通常国会(2008年1月~)」

 10月20日にこんなカテゴリーを作ると、鬼が笑うかも知れませんが、この問題を軽く見た政治家は泣くかも知れません。(写真は時事)

【租税特措法の延長ができなければ、なんと2兆円の税源不足】

 以下の谷垣発言で驚いたのですが、30年来続いてきた道路特定財源に関して、租税特別措置法の改正案が成立しないと、揮発油税の暫定税率を延長できず、2兆円以上の税源不足らしい。

 予算案は通せても、予算関連法案は通らない。サミット前解散の可能性もありそうです。

“3分の2条項”使っても、谷垣氏が予算法案重視の考え(読売新聞)
2007年10月20日(土)20:09

 自民党の谷垣政調会長は20日、京都市で講演し、来年の通常国会で道路特定財源の暫定税率を延長する、ための租税特別措置法改正案などの予算関連法案が民主党などの反対で参院で否決された場合、衆院で3分の2以上で再可決し、成立を図るべきだとの考えを示した。  谷垣氏は「(租特法改正案が否決されれば)2兆数千億円の税収欠損が生じ、公共事業をどう執行すればいいのか分からなくなる。道路特定財源だけでなく、税法はあらゆるところで国民生活に影響を及ぼす」と強調。その上で、「我々は、衆院で『3分の2』の多数を使う必要がある時は、断固として使わなければいけない」と述べた。 道路特定財源の暫定税率に関し、政府は道路整備費が足りないとの理由から、揮発油税などに本来の税率の2倍以上高い暫定税率を課しているが、2007年度末で期限が切れる。   

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防衛省の守屋前次官、軍需産業から接待 特捜部も関心?

2007年10月20日 13時56分42秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 防衛省の初代事務次官をつとめた守屋武昌さんに関するスキャンダルの報道がきょう(19日)付の読売新聞など各紙で一斉に取り上げられました。

(写真は防衛省ウェブサイトから)

 これは誰かのリークによる特報だと思いますが、背景は不明です。いわゆる「国策捜査」の可能性もあります。東京地検特捜部が動いているという報道が出ました。また各紙が一斉にそれぞれ違う内容で報じていることも、何らかのリークである気配を感じます。

 民主党参院予算委員会での守屋さんの証人喚問を正式に要求したばかり。民主党はインド洋での海上自衛隊の活動について、当時の防衛庁防衛局長として情報管理の問題点などについて、厳しく追求するつもりだったはずです。そこで、突然この問題が出てきたということは「何かある」と思われます。とりあえず、よく書けている記事をピックアップしました。

守屋前防衛次官、防衛商社と頻繁にゴルフ・飲食(読売新聞) - goo ニュース

 守屋武昌・前防衛次官(63)が在職中、航空・防衛分野の専門商社「山田洋行」(東京都港区)の元専務(69)から頻繁にゴルフや飲食の接待を受けていたことが、関係者の話で分かった。

 同社は2006年度までの5年間に、防衛省から主な装備品だけで計117件、総額約170億円分を受注している。自衛隊員倫理規程は、利害関係者とのゴルフを禁止しており、同省は今後、本人から事情を聞き、事実関係を確認する方針だ。

 関係者によると、守屋前次官は今年8月に退職するまで長年にわたり、山田洋行の元専務から100回以上、ゴルフ接待を受け、プレー後の飲食費なども負担してもらっていた。送迎を元専務の部下にしてもらうこともあった。

守屋前防衛次官が業者とゴルフ=「昔、したことある」-倫理規程に違反、妻同伴も (時事通信) - goo ニュース

 防衛省の守屋武昌前事務次官(63)が在職中、防衛専門商社「山田洋行」(東京都港区)の元専務(69)と頻繁にゴルフをしていたことが19日、関係者の話で分かった。自衛隊員倫理規程は利害関係者とのゴルフを禁止している。守屋前次官は元専務と今年春ごろまでゴルフをしており、現職なら処分の対象となる可能性もあった。

 守屋前次官はこれまでの取材に対し、「昔、一緒にゴルフをしたことはある」と認めた。元専務も「前次官とは20年来の知り合い」としたが、いずれも「やましいことはない」と話していた。

 関係者によると、守屋前次官は在職中、元専務と山田洋行のグループ会社が運営するゴルフ場などを頻繁に利用。元専務の部下に車で送り迎えさせ、守屋前次官の妻も同伴させて一緒にプレーすることもあった。

山田洋行の元専務を東京地検特捜部が聴取 不正経理の特別背任容疑(共同通信) - goo ニュース

 防衛・航空分野の専門商社「山田洋行」の元専務(69)が、不正な経理処理による“裏金”作りなどで同社に損害を与えていた疑いがあるとして、特別背任などの容疑で東京地検特捜部が元専務らから事情聴取を進めていることが19日、分かった。
 元専務は守屋武昌前防衛事務次官ともたびたびゴルフをするなど防衛官僚や国防族議員らに幅広い人脈を持つとされ、特捜部は政官界との接点などについて慎重に調べているもようだ。

「必要な確認したい」 前次官のゴルフ問題で石破防衛相(朝日新聞) - goo ニュース

 守屋武昌・前防衛事務次官(63)が軍需専門商社「山田洋行」の元専務とゴルフを繰り返していた問題で、石破防衛相は19日の閣議後会見で「省全体の信用にかかわることで、必要な確認を行いたい」と話し、前次官から事情を聴く意向を示した。

 00年に施行された自衛隊員倫理規程では、利害関係者とのゴルフが禁じられており、処分の対象となる。

 石破防衛相は、前次官と元専務の関係やゴルフについて「報道で知った」としたうえで、「省のあり方が問われる。防衛行政を預かる立場として必要な確認をしたい」と述べた。自らが直接確認することも含め、「公式、非公式を含めて(確認方法は)考えたい」とした。

ゴルフ問題でも喚問要求=民主・鳩山氏 (時事通信) - goo ニュース

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は19日午前、守屋武昌前防衛次官が在職中に自衛隊員倫理規定が禁じている業者とゴルフをしていたことに関し、「わたしたちは非常な疑いの目を向けている。不正があったのかどうかを厳しく追及していかないといけない」と述べ、この問題でも証人喚問を要求する考えを明らかにした。都内で記者団に語った。

 同党は、政府がインド洋での海上自衛隊による米補給艦への補給量を誤って発表した問題でも、当時防衛局長だった守屋氏らの証人喚問を要求している。

民主党ニュース)参院国対委員長、防衛省疑惑解明プロジェクトチームの設置を発表
(防衛省関連部分を抜き出して要約)

 簗瀬進参院国対委員長は19日午後の定例記者会見で、防衛省疑惑解明プロジェクトチームの設置を発表した。

 簗瀬国対委員長は予算委員会で指摘された燃料転用疑惑をはじめ、防衛省が関係した様々な問題が報道されている件に言及。「参議院テロ特別措置法に絡む防衛省疑惑解明プロジェクトチーム」を設置し、浅尾慶一郎ネクスト防衛大臣が座長を務めると発表した。

 浅尾議員が防衛省の守屋前事務次官の証人喚問を求めたことにも触れて「真剣に取り組まねばならない。様々な調査、整理もして、国会戦術を考える。来週から直ちに具体的な活動を開始する」と語った。

【168国会「防衛利権」】
11/15
【守屋喚問】展望・みえてきた今後の動き
11/15【証人喚問のポイント】参院外防委 守屋武昌証人 〈塀の向こうへ行く前に〉
11/8東京地検特捜部、宮崎元伸容疑者を逮捕 防衛利権に捜査のメス
11/2参院外交防衛委、「守屋喚問」「宮崎招致」を決定 与党は審議拒否

10/29
【国会傍聴記】野党各党が守屋証人から複数の“地雷”引き出す 政局大波乱へ 給油継続断念も
10/20防衛省の守屋前次官、軍需産業から接待 特捜部も関心?
10/15民主党、守屋前防衛次官を証人喚問要求へ 参院予算委で

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福田首相、国立公文書館視察 法整備の必要性を強調

2007年10月20日 11時16分06秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦
 産経新聞によると、国立公文書館視察後の福田首相は、記者団に15分間、国立公文書館の整備の必要性について興奮気味に話したそうです。ぜひ実現してください。

福田首相、国立公文書館を視察=法整備の重要性強調 (時事通信) - goo ニュース

 福田康夫首相は19日、東京・北の丸公園の国立公文書館を訪れ、特別展「漢籍」を鑑賞した。首相は菊池光興館長らの説明に耳を傾けながら「800年前の文書には見えない。保存状態がいいね」などと感心した様子で、中国や朝鮮半島から伝わった古文書などを見て回った。

 視察後、首相は記者団に、現在は公文書館に移管する文書を各省庁が独自に選別でき、公文書館の職員数も米国や中国に比べ圧倒的に少ないなどと指摘。「真実が国民の目に触れないのは民主主義にとって問題がある」として、公文書館機能の強化に向けた法整備の重要性を強調した。

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