【国会傍聴記2007-10-30参議院農林水産委員会】
民主党が提出した農業者戸別所得補償法案が30日、参院農水委員会で審議入りしました。平野達男さんが趣旨説明に立ちました。平野さんは小沢代表の地元、岩手選挙区選出で、農林水産省職員でした。
平野さんは「経営の規模、年齢にかかわりなく、意欲を持って取り組む農業者に対し、主要農産物を対象として、農業の再生産の確保、著しく低下した食料自給率の向上、農業・農村の維持・発展を目指す」と述べました。
経営の規模によって、国が支援する農業者を選別する政府・自民党の「品目横断的経営安定対策」との違いを強調しました。
農業・農村は、食の生産だけでなく、国土や自然環境の保全や地域社会そのものであり、多面的な役割を担っているとし、
・押しつけでない、農業者が主体の農政
・意欲をもった農業者が安心して生産に取り組める体制
・高齢化を迎える農村の変化に応じた地域主体の農業
の確立を目的としました。
その上で、農業者戸別所得補償法案で、
① 食料の国内生産の確保及び農業者の経営の安定を図り、食料自給率の向上ならびに地域社会の維持及び活性化その他の農業の有する多面的機能の確保に資する
② 生産数量目標に従って、米、麦、大豆その他政令で定める「主要農産物」を生産するすべての販売農業者に対して、農業者戸別所得補償金の支払いなど、個々の農産物の生産に着目した支援を行う
との内容を説明。
「審議のうえ、速やかなご賛同を」と呼び掛けました。
今日のところは10分ほどで終わりました。、
今後は答弁席に民主党、質問席に自民党議員らが座る形式で、議論を深めていきます。
答弁には7月に初当選した舟山康江さん(山形選挙区)も立ちます。農水省出身ですが、新人としては極めて異例ですから、注目です。
(民主党ニュースを参考にまとめました)
(写真は朝日)
首相と小沢氏、補給支援法巡り平行線 週内にも再会談(朝日新聞) - goo ニュース
○党首会談(1回目)・・・正直に言います・・・分からない!!!
いやあ、何だったんでしょう?この党首会談。福田首相と小沢代表が45分~1時間、“サシ”で話した内容。
テロ特の話だけなわけないんです。
小沢さんは38年間国会議員やっているんですから。福田さんは18年間ですが、その前に総理秘書官をやっていますし、71歳ですから、双璧ですよ。
その二人がわざわざ会って「よもやまの話についてざっくばらんに意見交換」(小沢代表の記者会見)といえば、あの話(衆議院解散)以外に何があるでしょう?
記者会見(ぶら下がりインタビュー)で「解散の話は?」と聞かれた福田さん。「してませんよ」と言う瞬間、目が泳いでいました。どうやら嘘を貫き通せない良い人のようです。だったら、テロ特以外は何の話?
各種報道では、両党の国会議員も「解散か?」「大連立か?」と疑心暗鬼。とはいえ、「解散」=2大政党激突、「連立」=2大政党“談合”って全く方向性が違う話ですよねえ。はっきり言って、党幹部すら情報を把握していないようです。
まあ、「国会傍聴記by下町の太陽」もここまで訳知り顔で書き上げてきましたが、正直に申し上げますよ。ここにきて「???」です!
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○その一方でこつこつ頑張る議員たち きょう(30日)の国会の動き
それでも国会議員ってちゃんと委員会をやっているんですね。
参院農水委。
民主党怒濤の法案ラッシュの2本目、農業者戸別所得補償法案が審議入り。平野達男さん(岩手選挙区)が趣旨説明しました。
参院厚労委。
民主党怒濤の法案ラッシュの1本目・年金流用禁止法案の質疑応答。答弁席には民主党の大塚耕平さん(愛知選挙区)、蓮舫さん(東京選挙区)。自民党から民主党発議者に対する質問もありました。議員提出法案ではよくあることですが、「逆転国会」を感じます。
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衆院総務委では、日本郵政公社の2006年度の決算承認に関して。10月1日の郵政民営化で一年トータルの決算はこれが最後になります。
平成の“ベストバンカー”こと西川善文さん(別名ダンディ・ゼンブン)が参考人として出席、9時半からみっちりやりました。民主党の小川淳也さん(36歳、香川1区比例)を初めて見ましたが、この人はすごい。将来、相当なポジションを占めることになるでしょう。
党首会談の関係で、午後1時からの開始となった衆院テロ防止特別委。中堅の渡辺周さん(静岡6区)さんのほか、田嶋要さん(46歳、千葉1区比例)が良かったです。パネルの使い方もうまいし、本質的な議論に持ち込んでいました。パネルには、高村外相、石破防衛相の両政策通も興味津々。
ところで田嶋要さん、午前中は総務委員会で質問していました。午前は総務委、午後はテロ特、八面六臂の大活躍。
実は私も小川さん、田嶋さんのことは今日初めて知りましたが、これだけの有望株が民主党にいることは驚きでした。
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【国会傍聴記2007-10-30衆院総務委員会】
衆院総務委員会は30日、10月1日に発足した日本郵政(株)社長の西川善文さんらを参考人として招き、日本郵政公社の2006年度(平成18年度)決算の承認について質問しました。
午後の質疑で民主党の小川淳也さん(香川1区比例)の質問では、「元三井住友銀行頭取として、ゆうちょ銀行の財務状況をどうみるか」という興味深い質問をしました。
小川さんは民主党がカギを握る国会同意人事をめぐり、株式全部を保有する政府に向けて、日本郵政に情報公開を求めるべきだと問い質しています。
きょうは与野党党首会談(非公開ですが)と、衆院テロ防止特別委員会を中心にウォッチしていましたので、これ以上詳しいことは衆院のホームページからご覧ください。
(写真は読売)
テロ特措法最後の給油、パキスタン艦に(読売新聞) - goo ニュース
【インド洋北部、海上自衛隊補給艦「ときわ」艦上=本間圭一】インド洋で海上自衛隊が活動する根拠であるテロ対策特別措置法の期限が11月1日に切れるのを目前に、海自の補給艦「ときわ」が29日午後(日本時間同日夜)、現行法に基づく最後の洋上補給を行った。
最後の給油を受けたパキスタン軍の駆逐艦の甲板では、パキスタン兵らが英語で「自由のための燃料 ときわ ありがとう」とのポスターを掲げ、海自隊員らを感激させた。
日本の洋上給油活動は、「テロとの戦い」への貢献で国際的な評価を得てきたが、参院での与野党逆転を受け、野党の反対姿勢を崩せないまま、ほぼ6年間の活動をひとまず終えた。
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