[画像]厚生労働委員長解任決議案の採決で、記名投票表決をする、衆議院本会議、2016年11月29日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
【衆議院本会議 平成28年2016年11月29日(火)】
午後1時過ぎから、午後4時前までの3時間弱、会議が開かれました。
会期は残り1日間(きょうを除く)でしたが、「12月14日まで14日間延長すべし」との大島議長の発議に自公が賛成、民共が反対。国会法にもとづき衆議院の議決が優先するため、参議院本会議は開かれず、そのまま、延長が決まりました。
法案採決では、「官民データ活用推進法案」(192衆法8号)が、内閣委員長から提出され、共反対、自公民維賛成多数で可決し、参に送られました。
この後、「年金制度改革法案」(190閣法54号)が民共反対、自公維賛成多数で可決し、参に送られました。延長国会ではこの法案の参審議が最大の目玉となります。
きょうの本会議は、大量15議員(委員長除く)が登壇しました。本会議登壇回数は紳士協定があり、公明党と日本維新の会は1回ずつでしたが、自公民共維が総括的な意見を述べながら、趣旨弁明や討論をしました。
上記の議案に先立ち、「厚生労働委員長解任決議案」と、「厚生労働大臣不信任決議案」が午前中に提出され、午後1時過ぎから午後2時45分過ぎまで議論されました。
厚労委員長解任決議案は、民進党の大西健介さんが趣旨弁明し、「7回職権で委員会を設定した」「資料配布を認めながらパネルを認めなかったことがある」と語りました。討論では、自民党の後藤茂之前委員長が「解任に反対」、民進党の阿部知子さんが「解任に賛成」の立場から討論しつつ、年金制度の在り方について語りました。
民進党などの署名があり、堂々巡り(記名投票表決)となりました。集計の結果、投票総数460、賛成122、反対338で、厚労委員長は続投することが決まりました。
この後、厚労大臣不信任決議案。民進党の郡和子さんが趣旨弁明し「年金制度改革法案の新ルールは、障害年金にも適用される」などと法案の問題点を交えながら、案文を説明しました。討論では、自民党の三林裕巳さんが「厚労委は、年金制度改革法案を審議したあと、労働基準法改正案について、野党も対案を出しているから審議したい」という趣旨の演説をしました。民進党の水戸将史さん、共産党の高橋千鶴子さんも登壇しました。
記名投票表決の結果、投票総数460、賛成122、反対338で否決されました。塩崎厚労相はひな壇を降りました。
この後、上述の会期延長の件が議題に。討論になりました。民進党の太田和美さんは「数の横暴が目に余る。国会運営に関して、与党議員から「強行採決」「野党は田舎のプロレス」 など横暴な発言が相次いでおり、政府与党の慢心がある」とし、会期を閉じるべきだとしました。自民党の牧原秀樹さんが短く、賛成討論。この後、共の塩川鉄也さんも、民とほぼ同じ趣旨の演説で、会期を閉じるよう求めました。上述の通り、採決の結果、延長が決まりました。
年金制度改革法案をめぐっては、民の井坂信彦さんが反対討論。
賛成討論には、自民党の田村憲久さんが「与党の筆頭理事として言うが、理事の補欠専任をするだけの委員会を開こうとする理事懇もできなかった」とし、「質疑時間も平成16年よりも長い」としました。これちなみに、私は平成16年改正の審議時間はずいぶん短かったのだと、最近驚いています。田村さんは「民進党でも、政権時代の岡田克也副総理はマクロ経済スライドに賛同していた」と、4年前の一体改革国会を振り返りました。ちなみに、定数是正で、三重県は1つ減って、4区になりますが、新1区が津市中心、新4区が伊勢市など県南部が区割りとなるなかで、田村さんは、どちらに行っても、自民党現職とあたるのではないか、との観測があります。こういう場合、自民党内の比例で調整するよりも、二大政党間を移動できるシステムとそれを認める世論があってもいいようにも感じます。田村さんの考えは全く知りません。
共産党の堀内照文さんも反対討論。公明党の中野洋昌さんは賛成討論。日本維新の会の河野正美さんは「現行制度(賦課方式)は問題があるし、政府の試算の未公表など答弁姿勢にも問題があった」と語りながらも、賛成する、と述べました。
上述の通り、年金制度改革法案は民共反対、自公維賛成多数で参に送られました。
【参議院本会議 平成28年2016年11月29日(火)】
公報上午前10時に設定。午後になって衆側から会期延長が伝達されるのを待ちました。その後、衆・本で午後2時47分頃に会期延長が議決。国会法で会期延長は衆の議決がそのまま国会の議決になりますので、午後3時半過ぎに、とりやめが発表されました。ちなみに、衆では「流会」と言いますが、参では「取りやめ」と言います。
【衆議院議院運営委員会 平成28年2016年11月29日(火)】
「IRカジノ施設法案」(189衆法20号)について、「議長が内閣委員会に付託すること」について、民共反対、自公維賛成で議決しました。付託が採決(多数決)になることは、ここ数年の衆では少なかったようです。
【衆議院常任委員長会議 平成28年2016年11月29日(火)】
会期の延長の必要性の意見を述べたと思われます。
【参議院議院運営委員会 平成28年2016年11月29日(火)】
理事会で会期延長の報告などはあったのだろうと思いますが、本会議の取りやめに先立ち、議運委も公報上設定されただけで、開かれませんでした。
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