[画像]「再びの政権交代をめざす」と宣言した郡司彰・民主党・新緑風会会長、2013年10月17日(木)、総理大臣の所信表明に対する各党代表質問、参議院本会議、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
民主党・新緑風会は2014年6月16日(月)、任期満了に伴う会長選挙の立候補をしめきり、前農林水産大臣、郡司彰・会長(2010年、茨城県)のみが立候補し、無投票当選を決めました。
郡司会長は、2016年通常国会末までつとめます。仮に会期延長となれば、延長となりますが、2016年通常国会末には、郡司さん自らも改選を迎える第24回参議院議員通常選挙が執行されます。非改選議席は、自民党が大量65議席、民主党が17議席、公明党が11議席、日本共産党が8議席、旧みんなの党が8議席、旧日本維新の会が8議席となっています。民主党にとっては衆議院過半数へのステップになるかもしれないし、場合によっては、政権担当能力のある政党から転落するかもしれない。民主党の存亡をかけた一大決戦になります。
ただ、民主党結党直後の第18回参議院議員通常選挙(1998年7月12日)でも、非改選わずか20議席で闘い、27名当選の合計47議席で、橋本龍太郎首相(自民党総裁)を退陣に追い込んでいますから、2016年の政権再交代は十分に可能です。
各議員の質問回数がなるべく均等になるよう「学級方式」をとり会長が把握していた輿石東会長と違い、郡司会長は、小西洋之さんらどんどん質問したい議員には、チャンスを与え、ベテランがそれを見守る自民党方式の会派運営を展開。
就任直後の2013年10月17日(木)の参議院本会議では、自ら質問。
安倍総理に対して「私は、今回の政権交代で初めて政権を失う無念さを味わいました。多分に四年前に自民党、公明党の皆様はより深くその思いを抱き、そのことを忘れずに復帰後の政権運営を描いていたのだと思っています。
私たちは、国会に身を置く者、野にあって捲土重来を期す者、またそれを望む支援者とともに、市民、納税者、消費者、働く人と共に生きる社会を構築するために、再びの政権交代を目指して競い合い、時には対峙していくことを申し上げて、私の質問といたします」と語りました。
前農相として、野党第1会派代表者としては、参議院史上に残る名演説。「時には対峙していく」は有言実行し、与党の声は政府の声、野党の声は国民の声として、特定秘密保護法の成立に最後の最後まで抵抗しました。
民主党・新緑風会会長(民主党参議院議員会長)は任期1年でしたが、2012年から「任期2年」に延長。2006年夏から輿石東会長が7期7年目に突入。輿石さんは歴代会長7名中4名目の日教組組織内議員です。その輿石さんが副議長に転出したことで、会長ポストが任期1年あまりました。そこで、郡司彰さんが残り任期を務めました。民主党結党以来、会長は、代々、日本社会党ないし社会民主連合初当選議員が務めてきましたが、 郡司さんが初めての「民主党初当選」の会長となりました。
これに先立つ、就任直後で、第184臨時国会会期末の2013年8月7日(水)には、民主党に割り振られた東日本大震災復興特別委員長に暫定的に就任しました。しかし、10月15日(火)の第185臨時国会召集にあたっては、力のある蓮舫さんに譲り(特別委員同士の互選)、再び政権を担えるように総合力を引き出しています。
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[画像]就任直後に、暫定的に東日本大震災復興特別委員長に就任した郡司彰・民主党・新緑風会会長、2013年8月7日(水)、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
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[画像]後輩の徳永エリ参議院議員(右)の質問を聞く、郡司彰・民主党・新緑風会会長(前農相)、参議院農林水産委員会、2013年11月、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
「私の履歴書はいたって平凡である」ーー公明党立党者の池田大作創価学会名誉会長は日経新聞「私の履歴書」をこのような一文で書き起こしましたが、郡司さんの履歴書もいたって平凡です。岡田克也・民主党代表は、現在の民主党財務委員長にあたる役職を、前田武志参議院議員とともに郡司彰さんに任せました。それが郡司さんの履歴書のすべてだ、と言っても失礼にならないでしょう。2009年5月の民主党代表選で、郡司さんは参議院の同僚がお金目当てで次々とは鳩山由紀夫候補(小沢一郎選対本部長)の応援に走る中、岡田克也候補の応援演説をしました。
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[画像]民主党代表選で岡田克也候補の応援演説をする、郡司彰さん、2009年5月16日(土)、ホテルオークラ、民主党ウェブサイトから。
民主党参議院議員の中には、晴れた夏、第45回衆院選のときには、政権交代を見越した官僚や銀行家と会っていた参議院議員もいました。雨の冬、第46回衆院選のときには、代表辞任を見越して新代表の擁立工作に動いていた参議院議員もいました。
民主党参議院議員が、民主党衆議院議員(候補内定者)と同じく、澄んだ心で、まっすぐに、ひたむきに、政権交代の黒子に徹すれば、2016年夏に再び政権を担えます。
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