早足で歩くと汗ばむくらいの陽気、大きな古木に梅の花も混じる静かな参道が続く。墓参の帰り道、ある幼稚園の前を通る。午後四時ころだろうか。壁の向こうから子供同士の楽しそうな声が聞こえてきた。迎えに来ている母親たちの声も混じる。
「どうしてこんなに早く帰らなきゃいけないの。まだ遊んでいたい・・・。」
~寸時の沈黙~
「でも帰らないと叱られちゃう・・・・・。」
「じゃあ、あしたまた遊ぼうね。」、「じゃあね!・・・・。」
これまではなにも気にならなかったやりとり。一瞬、なにかが頭をよぎった。「明日が見える日」は幸せだ。
* 高校生の子供を持つ保護者にとって、進路選択のアドヴァイスを「難しい」と感じる親の比率は、2009年には73.1%になった。2005年は66.2%だった。「難しい」の理由のトップは「社会がどうなるか予測がつかない」(62.3%)。他方、高校生側の「やめてほしいこと」のトップは「高望みしない(子供に過度に期待する)」(33.3%)だった。全国高等学校PTA連合会・リクルート調査(『日本経済新聞』夕刊、2010年3月15日)
カレンダー
最新記事
カテゴリー
- 本ブログの運営方針(1)
- 桑原論稿リスト(1)
- 特別記事(37)
- 終わりの始まり:EU難民問題の行方(28)
- 特別トピックス(78)
- 午後のティールーム(189)
- 雑記帳の欄外(72)
- グローバル化の断面(100)
- 怪獣ヒモスを追って(9)
- 労働の新次元(32)
- 仕事の情景(12)
- 移民の情景(67)
- 移民政策を追って(164)
- ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの部屋(164)
- ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの書棚(28)
- ロレーヌ探訪(24)
- ロレーヌ魔女物語(15)
- レンブラントの部屋(21)
- ジャック・カロの世界(20)
- いかさま師物語(12)
- 絵のある部屋(171)
- 書棚の片隅から(134)
- フェルメールの本棚(14)
- L.S. ラウリーの作品とその時代(32)
- 回想のアメリカ(37)
- アメリカ政治経済トピックス(14)
- 会議の合間に(5)
最新コメント
- old-dreamer/巨匠の重み:レンブラントをめぐって
- old-dreamer/巨匠の重み:レンブラントをめぐって
- Unknown/巨匠の重み:レンブラントをめぐって
- 桃子/ペシミズムでもオプティミズムでもなく
- shion/青いカバ? 蒼いカバ?
- old-dreamer/シュティフター『晩夏』再読
- old-dreamer/多文化主義の花は咲くだろうか
- pfaelzerwein/多文化主義の花は咲くだろうか
- old-dreamer/「カラヴァッジョ展」偶感
- old-dreamer/陽の当たる場所:アメリカを考える