日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

ああ母ごころ

2011-01-16 20:57:38 | 私の雑感あれこれ
母に電話した。
「年末から、○ちゃん(母と同居の兄)と口をきいていない」という。
年末にはお餅を送ってもらったし、がん治療中の弟の話もしているから、なんとはないと思っていた。
のに、母にしては珍しく、兄の子供たち夫婦など大勢が集まったお正月に「口を聞いていない」なんて!
その理由は、きちんとある。
まだ50代の弟が悪性リンパ腫とわかって、母親としては思わぬビックリだった。
母は漢方薬や民間療法のための薬草を作ったり、健康茶などいろいろ工夫してきたひとです。にんにく卵黄や梅エキスなど、もう何十年も手作りしてきました。今健康食品などと売られているようなものの先駆者のようでした。
なので、
弟が病気で体力消耗するのではないか、きっとにんにく卵黄が身体にいい、ゲンノショウコやオトギリソウなど薬草が入ったお茶はどうだろうか、
ひがないちにち、そんな思いでイッパイになるのです。
94歳。自分では行動を起こせません。
兄に、弟のオクサンに、手間だろうけれど飲ませてくれ、とそれらを渡してくれ、といったらしい。

即、却下。(もっと、温和に対応してくれればとおもうけれど、長年同居している身にしては、そんなものか。ま、短気に育てたのも、母親の…だしネ)
兄の言い分
「今は、抗がん剤治療で体力を消耗させてがん細胞を弱らせ、死滅させようと目論んでいるところ。だから、今の段階で余計なものを身体に入れないほうがいい」

母としては、兄の言い分も判るようにも思うけれど、どうしても今まで健康回復に有益だと確信しているものだから、諦められない。

で、目下、折り合いが悪くなっている、そうです。

義姉は、この諍いに距離を置いているそうで(さすが長年の知恵)、母もちゃんとご飯も一緒に食べるし、日常的には充分してもらっているから…、と。

ああ母の一念!です。
コレまでどんなたくさんの嫌なことがあっても、堪えてやり過ごしてきたのに、
電話で話した早々に「口を聞いていない」なんて初めて。

弟(自分の子)のことになると、堪えが切れるのです。

でしょ、だから、ワタシも…、と思ったり。

母親の子を思う感情って、本能ですね。
コメント
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