踊り子歩道のハイク
下田街道は,東海道の三島宿から分岐して韮山、伊豆長岡、大仁、湯ヶ島を経て天城峠を越え、
湯ヶ野から下田に下る道で天城街道、伊豆路とも呼ばれた。
街道沿いには修善寺をはじめ湯ヶ島、湯ヶ野の温泉地がある。
天城越えの道は川端康成の名作「伊豆の踊子」の足跡を辿る踊子歩道でもある。
浄蓮の滝でチョイト一休み滝を見て、旅のわらじならぬホウ歯下駄を履き替えた。
ほう歯下駄と鼓
昭和の森入り口~水生地下駐車場周辺
踊り子歩道入り口
↑ ここ昭和の森でバスを捨てた。
左、標識の上電線を右に進めば、 バス道路で天城トンネルに通じる。
右、踊り子歩道の昭和の森方向に進路をとる。ここが踊り子歩道といわれています。
↑ ここを踊り子四人組と、一高の学生がホウ歯下駄を履いて天城トンネルに急いだのであろう・・・・か。
☆ 踊り子を 木陰に想い 川瀬かな
左、昨晩の大雨で水が道路を流れていた。
右、渓流は天城山から流れ落ちた水は満々水量を増し渓谷を流れ下っていた。
この辺の景色については、川端康成≪伊豆の踊り子≫原作には、全く描写されていません。
この区間の中でも川を渡る橋をバックに見事な景色が展開していた。
狩野川源流を挟んでのワサビ田
見事に成長する対岸のワサビ田
対岸のワサビ田から資材の搬入や、取り入れのワサビの搬出に使う一輪駆動の単線。
ここを上がれば≪水生地下駐車場≫です。
上の赤い橋を渡ると、天城峠トンネル(新)に通じます。
踊り子と、一高せいは川沿いに旧天城トンネルに歩を進めた。角帽の一高生が後を追う。
平成の踊り子、葛ハイが行く。
このバージョンは、「昭和の森入り口」から「水生地下駐車場」まで歩きました。
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川端康成著 ≪伊豆の踊り子≫から抜粋
道がつづら折りになって
いよいよ天城峠が近づいたと思うころ
雨足が杉の密林を白く染めながら
すさまじい早さで麓から
わたしを追って来た。
物語は、主人公の学生が修善寺に一泊、そして湯ヶ島に二泊したおり、踊り子達を見かけ、
その翌日期待通り踊り子達に追いつく処から始まります。どんなドラマが待ち受けているやら・・・・・・・・・・・。
重なり合った山々や原生林や深い渓谷の秋に見とれながらも、わたしは一つの期待に胸をとき
めかして道を急いでいるのだった。そのうちに大粒の雨がわたしを打ちはじめた。折れ曲がった
急な坂道をかけのぼった。
次回は川端康成文学碑付近を歩く