水生地下駐車場~水生園地~天城隧道入り口
踊り子が立ち寄った茶屋は何処にあったか・・・?
原文の小説をたどる旅になりました。
水生地下駐車場~水生園地~天城隧道の黄緑線を歩く
天城街道は、前日の強風と雨で杉の葉が道路一面に落ち
行く先々で足元を塞いだ。
川添歩道の階段を上がり、国道を横断し旧天城道路を歩きます。
右画像は、天城大橋で国道414号、天城トンネルに通じます。
≪伊豆の踊り子≫原文に、
「重なり合った山々や原生林や深い渓谷の秋に見とれながらも、
わたしは一つの期待に胸をときめかして道を急いでいるのだった。」・・・・・・の一文を見出す。
この辺りの景色を言うのであろう・・か?
川端康成氏銅像と、≪伊豆の踊り子≫冒頭部分。
水生園地の白橋付近
橋下を流れる渓谷美
踊り子たち一行もこの美しい姿にホットしたことでしょう。
水生園地の休憩所
≪勝手な仮説≫
↑ この地(水生園地)に茶屋があったと思い(仮設)ます。
小説の舞台になった峠の茶屋は、水生園地・白橋のすぐ先の右側、
桂の大木のあたりにあったようです。
しかし今はその痕跡はなく、雑木の茂った平地となっている。
原文で「下を覗くと美しい谷が目の届かない程深かった」と記されている沢が、
まことしやかに美しい渓谷に平地が続いていました。
原文に、「旅なれたといっても女の足だから十町や二十町おくれたとて一走りに
追いつけると思いながら、炉の傍らでいらいらしていた。
(一町は約109m、白橋~トンネル間は約九町)これを換算すると合致する。
暗いトンネルに入ると、冷たいしずくがぽたぽた落ちていた。南伊豆の出口が前方に小さく明るんでいた。
・・・と、ある。
距離的に換算してここ水生園地と仮説を立てた。
つまり、踊り子さんに学生が追い着き、ほのかな恋心を抱き悶々とした茶店はここにあったと思う。
やはり隧道内はしずくがポタリポタリと頭に落ちてきた。
次回は、天城隧道北口の踊り子祭り様子です。