お蚕の飼育 (養蚕)
卵・孵化・蟻蚕・4回脱皮(眠)・繭・目方でドン・現金収入
秩父地方の農家は、田畑の傾斜が多く水田や畑ではお金にならなかった。
傾斜地の畑に桑を植え、蚕の飼料とした。
コメや麦雑穀は自給自足、
繭を生産して唯一の現金収入を得た。
野草園で散策していると、桑の木があり、懐かしく見上げた。
大変お世話に成った桑の木、根元から枝先まで見つめた。
蚕が小さい時は、桑の葉を1枚1枚摘んで家に持ち帰り刻んで蟻蚕に与えた。
大きくなると、枝ごと切りそのまま与えた。
手間のかかる蚕でした。
秩父地方の桑園
これは中木ですが手の届く程度に剪定した。
桑の中木
桑の木は蚕を育て我々を成長させてくれました。
七二候
二十四節気は、半月毎の季節の変化を示していますが、
これをさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが
七十二候です。
「蚕起食桑=かいこおきてくわをはむ」
寝静まった夜、蚕が桑をはむ音は荘厳である。家全体に響くように聞こえてきた。
8万~10万頭が1度に飼育され、蚕と一緒に暮らした。 まさに「お蚕様」でした。