私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

新感染

2017-09-05 17:44:49 | 映画鑑賞
原題は@プサン行き。

多くの日本人が、「新大阪行き」と聞くと新幹線が大阪方面に向かう様子が目に浮かぶように、多分このタイトルを聞けば、韓国の人はソウルから高速鉄道KTXに乗ってプサンに行く様子が目に浮かぶのだろう。

密閉された空間@KTXの中で謎の奇病があっという間に蔓延するこの映画の邦題が「新感染」となったのはある意味必然だったかもしれない。

カタカナのタイトルよりも何倍もイメージが湧き易いタイトルだ。

「お父さんとソウルで暮らすよりも、お母さんとプサンで暮らしたい」両親の別居(離婚?)に心痛める幼い娘の願いを半分仕方なしに聞き入れた父は、娘を連れて早朝の電車に乗り込む。
早めに娘を妻に預け、自分はソウルでファンドマネージャーの仕事に戻るつもりだったのだが、列車の中ではあっという間に奇病(ようするに皆がゾンビ状態になるのだ)が倍倍ゲームで増えていく。

見ず知らずの者同士でも力を合わせられれば食い止められたかもしれないその感染は、抜け駆けする者があったりしてあっという間に列車中に蔓延する。
ゾンビになった者達が一斉に自分たちに向かってくるのだ。

新幹線でいうなら、名古屋に行く前にもう列車中がゾンビ状態という感じだろうか。
なんの心構えもないまま、究極の状態に放り込まれる。
理不尽な状況の中で愛する者を守ろうとして命を差し出す乗客たち。

自分だけ助かろうとする姿を見せて娘に涙ぐまれる男が、短い時間の中でまったく違う姿を見せることに思わず涙せずにはいられない。

新感染 ファイナル・エクスプレス (竹書房文庫)
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竹書房