私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ジャンプ

2017-09-08 21:09:24 | たまに読んだ本
ジャンプ (光文社文庫)
佐藤 正午
光文社



先日の直木賞受賞作が@月の満ち欠けと発表された時から、以前読んだこの本の事がずっと気になっていた。

最近はなかなか本を読む時間が作れないのだが、時間を作って受賞作の@月の満ち欠けも読みたいし、もっと時間が作れたら@ジャンプもまた読み返したい。
かなり衝撃を受けた本で、何度も読み返した記憶がある。恋愛小説なのかもしれないが、私自身は@人生はサスペンスに満ちている・・・と思った本だ。

誰かに何か本を勧めるチャンスがあったら、この本を勧めたいと思っている位好きな本だ。



******
本については書き残した物はなにもないのだが、映画については以前のHPに書いたものが残っていた。

*****以下 当時のHPの文章のまま******

子どもの頃読んだ物語を思い出す。旅に疲れ木陰で昼寝をする青年。その青年が寝ている間に青年の身に様々な出来事が降りかかるのだが、あと少しというところで様々な邪魔が入ってしまう。そして昼寝を終え、すっきりした青年はそんな事があった事など気付きもせず、旅の続きを普通に続ける。確かそんな話だったと思う。
人の人生は様々な可能性と様々なもしもの上に成り立っているが、もし自分の身に降りかかる全部のもしもを知ってしまったら、人は後悔と嫉妬で気が狂ってしまうだろう。知らずにいたほうが良いことも世の中には沢山ある。確かそんな話だったと思う。

「ラストシーンの衝撃は主人公ばかりでなく観る者の心をも揺さぶる」
主人公三谷も衝撃は受けただろうが、一人ホームでりんごを齧る彼は受け入れたように思える。受け入れることが出来たのは5年経ったからだろうか。しかし私は彼がそれを受け入れたことに衝撃を受けた。そして5年経って「もしもあの時私の帰りを待っていてくれたとしても、きっと今同じ場所にいると思う。結局ここにいると思う。」そう言い切るみはるの頭の良さに感心する。確かに何故あの時、もしもあの時・・・・と思う話ではあるが、たしかに観ている間なんとなく覚える違和感がずっと画面上には漂っていたのだから。もし、もし・・・・無数のもしも結局は自分の選択の上に成り立っているのだ。私にとっては怖い映画だった。ゾンビリメイク版などよりずっと背筋が凍る思いがした。

色々な媒体で好評だったのは知っていたが、本当に原田泰造がいいのでびっくりする。ネプチューンやっている場合ではないだろう。
笛木優子も牧瀬里穂と好対照で、上手いかどうかは別にしてあっさりした感じが役柄にあっていた。
*******

ジャンプ [DVD]
クリエーター情報なし
バンダイビジュアル