ジャズミュージシャンとして成功するという目標を目の前にして、ソウルの世界に迷い込んだ男性が巡り合うのは、自分なりの人生の輝き(やる気?)を見つけられずに、人生のスタートを切る事に勇気が出ない生まれる前のソウル22番。
インサイドヘッドで喜び、怒り、嫌悪、恐れ、悲しみをディズニー式に解明するとどうなるかという結構斬新な挑戦をした監督のピート・ドクター。今度は「人生の目標」と「人生のやる気」を、現実世界に戻って目の前の目標を達成したい男性と、現実世界に飛び込むのを逡巡する生まれる前のソウルをバディにしたてて語るというストーリーだ。
ソウルというフワフワとした可愛らしい物体と、ジャズに見せられた男性の姿を通して語られる、「目標を持つ事も大事だけれど、目標に向かって過ごす毎日それこそ美しい人生だ」という、まるで人生とは何ぞや・・・という禅問答のようなお話だ。
綺麗な音楽と可愛らしい絵柄のアニメだけれども、ちょっと疲れた大人がしみじみと感じ入るストーリーだ。
「ソウルフル・ワールド」MovieNEX 予告編