私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ヘルドッグス

2022-09-18 19:05:12 | 映画鑑賞

警察は「組織の中のブレーキの利かない無軌道な男とお前の相性は98%だ」というややこじつけとも思えるセールストークを持ち出し、元警察官の男を潜入捜査官に仕立て上げ、組織の中に潜り込ませることにする。データ分析通り、若い無軌道な男は潜入捜査官の男を慕い、その相性の良さから組織の中でもどんどん頭角を現していくのだ。

岡田准一が演じるのは、いわゆる闇落ちした警察官だ。警察から潜入捜査を強要され、断るという選択肢もないまま組織に潜入し、その能力の高さ故、何度も試されながらも組織の上層部に食い込んでいく。演じる岡田准一の身体能力の高さで、潜入捜査官という役柄になんの違和感も感じない。

彼の相棒を演じる坂口健太郎は、ドラマで見る事の出来るソフトな外見のイメージのまま、ブレーキが壊れまくったかのような言動と行動の数々で組織の中で生きる若い男の姿を見せる。

私にとってのアンダーカバー物の醍醐味は、必ず最後にどこかで歯車が外れ悲劇が訪れる事を知りながらも、騙す者と騙される者の垣根がなくなっていくのを実感し、二人が最高のコンビになる様子を熱い思いで見る事だ。この二人にはそんな刹那的なバディ感があふれていたように思う。

一口に組織といってもそこにいる者の姿は様々だ。吉原光夫、金田哲。二人の演じるキャラクターは印象的だし、ギタリストのMIYAVIが演じたキャラクターもなかなかパンチがある。

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導入部分でセリフが聞き取りづらく、人間関係の把握にもやや難儀するするが、潜入捜査物だ。組織同士の対立構造が鮮明であるはずがない。分からないのも当然だ。見ている私にも緊張感が生まれる。

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組織が拷問場所(?)として使用している廃墟ビル(?)の場面が恰好いい。ビルそのものも雰囲気があるし、ライティングがアクションの切れ味を何倍にもして見せてくれる。



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