探検家として新発見をし、仲間からも称賛を浴びたいフロスト卿だが、探検家として既に名声を得ている探検家メンバー達は、新しい発見などには懐疑的で進化論否定派が大多数だ。とにかく新しい発見をして目立ちたいフロストと自分達の地位を守るためにフロストを異端児とみなし、彼の邪魔をしようとする探検協会のトップ。
一発逆転を狙うフロストは、ある手紙の情報を手掛かりに二足歩行する巨大な生物を探しに行き、そこで人間の言葉をしゃべる大きな生物と遭遇。フロストと話が出来る事を喜ぶも、孤独なその巨大生物の「自分の仲間がいるところに行きたい」との一言がフロストの更なる探検家魂に火をつけるのだ。
独りよがりのフロストと自分にスーザンという名前を付けた巨大生物、更に巨大生物の仲間がいるシャングリラを示す地図の持ち主であるフロストの元彼女の3人は、その巨大生物の親戚を探すために、アメリカからヨーロッパそしてアジアと世界一周の勢いでシャングリラを目指す壮大な旅に出かけるのだ。
探検家協会の会長が送り込んだ刺客と格闘しつつ、記者、客船、馬車と移動を続ける3人。
ストップモーションアニメらしく、登場人物の表情は柔らかい。そして世界中を旅する三人の後ろに広がるのは大きな大自然だ。
とにかく一つ一つの場面が素晴らしく美しい。ちょっとしたしなやかな動きにどれだけの時間がかけられたのかを想像すると、自然と感謝の気持ちが沸き上がってくるし、幸せな気分になる。
一緒に苦難を乗り越えることで生まれる友情。そして、旅を通じて自分が望むものが何なのか発見するというストーリーは、新鮮味はないのかもしれないけれど、温かい思いが沸き上がる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます