香港在住、独身の50歳代の映画プロデューサー。
彼の身の回りの世話をしてくれているメイドの桃さんが倒れてしまった。
「今度は自分が助ける番」と彼女の世話を見ることにする彼。
中国出張をこなしつつ、時間をみつけ彼女の元を訪れる彼。
親子ではないけれど、二人の間にある長い時間と信頼感は、静かに暖かい。
親子という血縁ではないため、淡々としたやり取りが続くが、逆にそれが優しさを生んでいるのが見ていて伝わってくるため、心地いい。
いい息子でいるのは難しいかもしれないが、いい隣の青年でいるのは優しさがあふれるステキなことだ。
いい母親であるのは難しいかもしれないが、最高のおばさんでいることは、とても素敵なことかもしれない。
プロデューサー役のアンディ・ラウ。
ただ普通にそこにいるだけという感じだった。
熱い熱血漢という代名詞が似合う俳優なはずなのに、淡々としたアンディ・ラウがそこにいたのでびっくりした。
脇役が賑やかな感じなのも、香港映画好きとしては見逃せないところ。
予算をひねり出そうと一芝居うつ映画監督のツイ・ハークとサモ・ハン。
施設を運営する元役者らしいアンソニー・ウォン。
映画のプレミア上映の場面では、今年東京国際映画祭で特別感謝賞を受賞するレイモンド・チョウも出ていなかっただろうか?
そして生涯現役の元気なおじいちゃんを演じていたチョン・プイ。
ユンファの映画で敵役をやっていた彼があんな役を演じる歳になっているとは。。。懐かしかった。。。
原題の桃姐で検索したらヒットした
ブログ。映画のことももちろんだし、映画館話も面白かった。。。。
監督のアン・ホイで検索してみたが、写真つきで商品が出てきたのは、昔のユンファの出演作品だった。