パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

候補は絵本か(日本語の勉強に)

2020年12月08日 19時23分26秒 | 子どもたちのこと

先だって寄付いただいたお金の使いみちに困っている
その方からは、外国にルーツを持つ子どもたちが日本語を学ぶ機会として
爆発的な人気のアニメ映画「鬼滅の刃」を見に行くための費用の負担を申し出て頂いた

ところがコロナの第三波で、映画館は密を避けるようになっているとは言え
豊橋、豊川の陽性者は新城より多いので、どうしても慎重にならざるをえない
心配性で高齢者の多い中では思い切るのは難しい

そのために精神的引っかかっているのが、行き先のない寄付されたお金の使いみち
そこでボランティアスタッフの間で相談してみた
いろいろ候補は出たが、これは!とひらめくものがない
「鬼滅の刃」ほど直感的に「それが良い」と言い切ることができない

「絵本が良いかな、、100万回生きたねことか」
「ああ、あれね、でもあれは子どもには難しい、、」
「そうだね、あれは大人向けかもしれないね」

「大きな木って(絵本)知ってる?(シェル・シルヴァスタイン)
 これなら文字も少なくて、ひらがなが多くて読みやすいかも」

実はこの本は自分のおすすめだ
大きな木と、ちびっこから老人になるまでの一人の人間の交流が記されている
大きな木はいつも与えるばかりで「それで嬉しかった」とページを結んで次の話に移る
ある時木は自分の枝どころか幹も、その人間のために提供する
そこでも木は嬉しかった、、との言葉が出てくる
その直後「でもそれは本当かな?」の言葉がぐさりと胸をつく
(それはまるでモーツアルトの短調への転調のよう)

この深いつぶやきのあと、何事もなかったように大きな木の献身は続く

この本は劇的なところは一つもない
とても静かな物語だ
読むのに子どもでも数分しかかからない
でも、子どもに何かを感じてもらいたいと思う

絵本は子供向けというより実は大人向けなのかもしれない
といって説教くさいのは好かない、詩的なのが良い
(探すのが難しそう!)

それにしても、どうも気になってしまうお金の使いみち
何かいい方法はないものか、、



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする