パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

リコール騒動

2020年12月29日 09時06分05秒 | あれこれ考えること

ここでの投稿も一旦休むと一気にネタ切れ状態になってしまう
無理矢理にでも何かをアウトプットするのは、ボケ防止にはきっと良いだろう

ボケ防止の話題で今回気になったことは、愛知県知事のリコール
言い出しっぺの高須克弥氏が期間途中で、体調がもたないと署名中止をしたのだが
それ以前に選管には集まった署名簿を渡していた

その署名数はリコール成立に必要な数の半分の43万筆あまり(高須克弥氏によれば)
ところが、今回はここから大騒動が始まった
昨日のニュースでも報じられたがその署名の大半(8割との説がある)が
不正ではないかとの疑いがあるというもの
(同じ筆跡で書かれたものや、本人が書いていないとされたものが署名簿には存在したとか)

実は署名の不正の噂はリコール署名に協力したメンバーからもツイッターの投稿にあった
その中の一人は面識がある真面目な方で、自分とは考え方が違うが
彼のような考え方もあるのでリコール運動自体を否定するものではなかった

ただ、問題は以前にもここに取り上げたが
今回のリコールは本気で取り組んだ真面目なものではなかったと判断せざるを得ないのだ
単に騒ぐのが目的のようにさえ思えてしまう

このリコールの少しばかり関心があったのは、自身がリコール運動の経験者だったからだ

リコール運動をするには覚悟がいる
特に田舎の地域ではこのような過激な物騒な行動は、それだけで白い目で見られてしまう
そこで自分(たち)が行ったのは単に署名集めだけでなく
何故リコールという手段をとらなければならなくなったのか!
の説明を丁寧にすることだった
(ただ現実的には一部の人の中には他の政治的な要素があったことも否定できない)

選挙と違ってリコール運動は個別訪問が禁止されていない
初めて訪問する家も度胸を決めてピンポンするわけだ
そしてその訪問は現実にはとても時間がかかる
何故こうした運動をしているのか
現状はこうなっている(自分たちの解釈によれば)
今後どうすれば良いのかは多少不明なところがあるとしても
現状を変えなければ、、との思いを伝えるのには
最初から断る人を除いて毎回疲れるほどのエネルギーを要した

この効率の悪さから、リコールの可能性の行き先は見当がついた
(お世話になってるので騒ぎを起こしたくない人などの関係者の存在も大きかったが)
だが、あのリコール運動で良いことがあったとすれば
自分たちが不安に思う市の状況を、相手してくれた方に着実に伝えられことだ
それは市の広報誌の内容とは違うし、一部地区の問題とだけにして良いのかとの
重いテーマのものもあった
無関心で人任せだったことを、そのままで良いのですか?
と直接問いかけられたのは、それこそが収穫だったと思う

結果は成立のための13000筆以上に及ばない9000筆強だったが
署名簿の整理は関係者が丁寧に見て、同じ筆跡と思われるものは省いて
署名簿に通し番号をつけて、、、
つまり当たり前のことを時間をかけて行ったのだ

この当たり前の丁寧なチェックすらなされずに、高須克弥氏が
「43万筆以上を集まった」とメディアにリリースするのは
注目を集めやすいキャラクターの力を利用した印象操作としか思えない

コロナがあって個別訪問がしづらかったとしても、真にこのリコール運動に
取り組んだ人がどれだけいたのか大いに疑問だ
他地区からリコール運動の応援にきた方々も
少しばかり問題の多そうな団体の人間であったり
自分たちの主張を大声で繰り返すなど(つまりヘイト)
だから現実には署名を集める出先にも人は疎らだったらしい

今回のことで、自分たちの行ったリコール運動の切実な行動(自分たちにとって)も
変な連中がやってた馬鹿げた運動だった!
との印象を持たれそうな気がして、怒りを覚える
(もっとも多くの人はリコール運動があったことすら覚えていないかもしれないが)


コメント
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