パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

宿題は頭に浮かんだ絵を描くこと

2021年10月13日 10時49分54秒 | 子どもたちのこと

水曜日の朝は、ブラジルにいる子たちとの勉強タイム
(そんなに必死なものではないが)
これで約半年、よく続いているものと思う

先日、次回までにやっておくようにと!お姉ちゃんに宿題を出しておいた
彼女はFBのメッセージで聞いてきた
「宿題は矛盾という言葉をつかって文章を作ることでしたか?
 それとも絵を描くことでしたか?」
中学一年の国語の教科書に、矛盾という言葉の成り立ちと意味が紹介されていて
その勉強をしたので、それを使って文章を作るように!と言った記憶がある

でも彼女は絵がとてもうまいので、自発的にできる絵の方で良いよ
と答えておいたら、今朝、メッセージから画像が送られてきた

今どきの女の子らしいイラストが描かれていた(破れたジーンズを穿いていた)
課題としては何かを真似て描くのではなく、自分の頭に浮かんだものを描くようにしてもらったので
よくあるアニメっぽい雰囲気ではなく、オリジナルっぽい
「描くのにどんだけかかった?」
「一時間くらい」
「すごいな、勉強の一時間はしんどくても、これを描いてるときの一時間はすぐに過ぎてしまうね」
画面の向こうでうなずく
「この女の子の名前は?歳は?兄弟は?好きなものは?」
彼女の頭に浮かんだキャラクターの背景を聞いてみた
そこまでは考えていないので、「ええっと、、」と困った様子

そこで次の宿題は、この子の物語とか生活を作ってみて、、それを日本語で教えて
と伝えてみた
(日本語で考えて、何かを伝えるというのは、聞かれたことに答えるより難しい)
こういう宿題は、やらなくてはならない、、という気分のものではないので
楽しんでやっていけると思う
彼女には「芸は身を助ける」という言葉を、この機会に伝えた

弟くんは、日本語が身につかないうちに日本から離れてしまったし
今は日本語と接する時間がないので、日本語を忘れている
でも、話し始めて少しすると日本語の記憶は少し呼び戻されて
なんとか会話ができそうになる(彼は必死に日本語で伝えようとする)

今、自分が救われるのは、彼らがこの時間をイヤイヤやっていないことだ
終わる時はいつも楽しそうに屈託なくあいさつをしてくれる

人と人の繋がりは、本当に偶然だと思う
願わくば彼らにとって自分との繋がりが有意義なものであると良いのだが






コメント
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