パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

まるで「ケインズの美人投票」状態

2021年10月26日 09時30分20秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

「ケインズの美人投票」という言葉がある
普通の美人投票は、美人だと思った人に投票するだけだが
この「ケインズの美人投票」は
「誰が一番になるかを当てた人には賞金を与える」
という条件を追加して投票を行うというものだ

無邪気に好みのタイプの人に投票していれば良いのと違って
欲のある人間という存在は、少しでも得したいと考えるので
できる限り自分の選択が当たるように考える
その結果、自分が美人だと思う選択よりは人は誰が美人だと思うか
を想像することになる
投票する人たちの性格・好みを知っていると迷いは大きくなる

現在、この状況に近いのが月末の新城市議会議員選挙だ
シンプルに「この人が良い!」で済むのなら簡単だが
個人的にはその判断基準では済まされない思っているからだ

現在の新城市議会は大きく2つのグループに分かれている
(今回の選挙には定員18人のうち現職が16人立候補している)
それは問題提起をし続けているグループと(別の見方によれば何でも反対?)
行政の説明を無条件に信じてしまうグループだ(別の見方によれば議員の役目を果たしていない?)

ただし前者のグループは、必ずしも議決の判断は一枚岩とは言えず
個々の案件によって異なる判断を行っている
それは纏まりがないというよりは、個々が付和雷同的な判断をしないことの現れだ

国政でもそうだが、行政と議会に緊張感のない状況は好ましくないと思う
例えて言えば、現在裁判となっている養鶏場の不当な価格での買上げ価格の案件でも
「議員は不動産鑑定の価格の参考とする場所が、
 新城市ではなくて豊川市にあることを知っていた」
知っていたなら疑問に思い慎重にことを進めるべき、、
と訴えるグループの意見を聞き入れて議決に臨むべきだったと思うが
それはなされずに、まるで儀式のように議決され、現在の裁判という事態に至っている

つまり議会がきちんとチェック機能を果たしていれば
裁判などという物騒な事態にならずに済んだ可能性がある

あの奇妙な住民投票の選択肢以来、議会ウォッチャー続けている身からすれば
(多少の偏見独断があるのは認めるとしても)
市議会は問題提起をしている人々のグループが増えるほうが良いと思っている

そこで今回の選挙ではその陣営が増えるような選択をしたいと思うが
困るのは、仲間が増えるように!と新しい候補者に投票すると
肝心な元のメンバーが落選してしまうかもしれないと思えてしまうことだ

誰に投票すべきか悩んでいる!
この状態がケインズの美人投票状態ということだ

このように良くするために、投票すべき人に悩むことはあるが
反対に絶対当選すべきでないと思える候補者は、残念ながら二人もいる
「今、言っていることよりも、今まで行ってきたこと」
を振り返れば、彼らにはその資格がないのは自明のことと思われるが
ここが一番の問題だが、大半の市民はそのやってきたことを知らない

当選のための一票だけでなく、落選のためにも一票がほしい、、
と、つい思ってしまう






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