将棋の竜王戦の第2戦の会場は京都の仁和寺
すごい場所で行われるんだな、、と驚いた
仁和寺は京都にあるお寺さんの中では好きな方で
禅的な緊張感のある佇まいというよりは
品の良い雰囲気に満ちていて、これを真似るのは難しそう!と、いつも感じる
この品の良さは、おそらく門跡寺院でお公家さんの好みが反映されているから
と勝手に思っている
特に好きなのは長い廊下(回廊)
行くたびに写真に撮るが、そこで生活している(生活していた)人の姿を想像すると
なぜかしらワクワクする
その仁和寺のどの部屋で行われるのか知らないが
将棋という文化が、とても大切にされていると実感する
そう言えば以前の将棋の観戦記で面白い記事を見つけた
その対局室はクーラーが効いて涼しかったが、対局者は額に汗が滲んでいたというのだ
座って黙々と考えているだけなのだが汗をかく
脳は想像以上にエネルギーを消費しているらしい
そして消費すれば熱を持つ状況は、今のパソコンと同じだなと思ったりする
仁和寺は徒然草のなかに、「仁和寺の法師」という段がある
それは仁和寺の若いお坊さんが、石清水八幡宮にお参りに行った時
彼が本殿と思った場所でお参りして、目的を果たしたと戻ることにしたが
何故か多くの人がぞろぞろと山に登っていく
仁和寺に帰ってからそのことを先輩に告げると、石清水八幡宮の重要な場所は
実は山の上にあったというのだ
(現在は、歩いて上り下りするのと、ケーブルカーを利用するのと二通りあるが
数年前の初詣は、上りはケーブルカー下りは歩く方を選択した)
結局のところ、若い仁和寺の法師は石清水八幡宮にお参りしていなかった
何事も物事をよく知ってる人に聞いておくことは必要だ
というのがこの話のオチだ
仁和寺は源氏物語にもそれと感じさせる寺として登場するらしいが
それが物語のどの部分だったかは、自分には全然思い当たらない
(情けないが仕方ない)
今回は将棋の戦いの舞台となっているが、囲碁の戦いの場としても
仁和寺が使われることはあるのだろうか
源氏物語には囲碁をしているシーンの描写が数回あるので
使われても違和感はないと思うが、どうなんだろう
それにしても「そうだ、京都。行こう」
これが安心して実行できるのはいつになるだろう
(少なくなっているがまだ不安)