音楽について、根拠はないが自分ではそう思ったということをいくつか
Quoraというネット上の意見交換の場所に
「各国のクラシック音楽のオーケストラでは固有のサウンドというものは
なくなりつつあるのでしょうか?」という問が出された
そもそもオーケストラに固有の音があるのか?
に疑問を持つ人はあるかもしれないが、実感と記憶の中では
それらは確かにあると思う
一時期、朝の通勤時間帯にFMから流れるオーケストラ曲を途中から聴いて
このオーケストラはどの国に所属しているのか?
指揮者は若いか年配者か?
などを想像したことがあった
オーケストラの音はなんとなく固有の音があると感じていたから
自分を信じて出した結果は案外当たっていた
数年前にウィーンフィルとベルリン・フィルでブルックナーの8番を
短い期間のうちに名古屋で聴いたことがあったが
ブルックナーが実際に聴いていただろうウィーンフィルの輝かしい音
自然を彷彿とさせる音はウィーンフィル独自の音と思えた
ベルリン・フィルは腰の重い感じでウィーンフィルとは間違いなく違っていた
だがベルリン・フィルは音色よりも合奏力の凄さを感じたものだった
オーケストラの音で今でも覚えているのがパリ管の音
バレンボイム指揮で名古屋で行った演奏会だったが
曲が始まるその前には儀式のようにチューンングが行われる
この時の音が今まで聴いていた音と随分違うように思えたのだった
なにか色彩的で明るくて、、、とにかく何かが違うと感じた
オーケストラの音に限らずレコードの音質も
フルトヴェングラーの演奏のフランス盤の音質は
イギリス盤・ドイツ盤では少し音色が違う
フランス盤は少しやかましいと感じるようなキンキンした音が目立つ
フランス人の耳とドイツ人の耳は好みが違うんのだろうか?
と思ったりしたものだった
ここまではクラシック音楽の話題
ここからはビートルズの話題で
アビーロードのA面最期の曲「I want you」(She’s So Heavy)は
何故あんなに長いのか?についても思いついたこと
この曲はジョン・レノンの曲で一般受けする曲ではないが
演奏経験のある人やこの手の音楽が好きな人には欠かせない一曲だ
曲は「I want you」と「She’s So Heavy」の部分から成り立って
後者の部分はベースが盛り上げて、それが何度も繰り返して
徐々に熱気をはらんだものになっていく
曲の後ろ半分は同じことの繰り返しでいつ終わるのか?
とさえ思う(この繰り返しは自分は結構好きだが)
いつ終わるかと思っていると曲は突然切れる
一番最初聴いたときはレコードがおかしいのか?と思ったものだった
この突然の終わりの効果はビートルズらしい才気走ったものだ
音楽の必然性はあるとしても「She’s So Heavy」と
同じことを延々と繰り返しているのは
不意に「ヘイ・ジュード」の影響ではないかと思いついた
「ヘイ・ジュード」も曲の半分以上は「NA NA NA NANANANA-」の繰り返しだ
二人の才人ジョン・レノンはポール・マッカートニーの影響を受け
ポール・マッカートニーはジョン・レノンの影響を受けていたから
そのアイデア拝借、、といった形でジョンは自分らしい仕方で繰り返しの音楽を
収録したように思える
これは根拠はない
ただそう思っただけ
そう思っただけにはもう一つあって
ポールの「バンド・オン・ザ・ラン」はジョンの「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」の
3部構成を真似ているように思える
両曲とも始まりの音楽と真ん中の音楽とはテイストが違う
そして3番めが中心となる音楽で盛り上がる
意図的かどうかは分からないが、こうして互いに影響を与え受けていたのだと思う
それにしても、頭に浮かぶことはお気楽な話
意図的に難しい話題は避けているのか
それともこちらの話は必然なのか
一体どうなんだろう
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