さて、16巻。
多少は話が前に進むのか。。。という巻ですが。。。
一応、スペース、空けときます。
(新たに思いついたことを適宜書き足しているので、時々見なおして見てください(5/12追記)。
いやー、まぁ、タイトルがこんなのだから、仕方ないのだけど、
マジで、四葉の「お家騒動」のみの回。
何ががっかりかって、こんなにあからさまに分家筋から反逆されてるんじゃ、
真夜って、全然、人望ないよね、呆れるくらい。
てか、分家になめられすぎじゃないの?
そこが、単純にまずは残念だった。
きっちり恐怖政治を敷いていると思ってたんだけどね。
しかし、深雪や達也の正体、つまり、
深雪が調整体であること。
達也が真夜の息子だってこと。(もっともこれは一捻りあったわけだけど)
ってあたりは、今までの感想に書いていたように概ね予想どおり。
同一DNAというのがあれだけ強調されていて、かつ、真夜と深夜が双子っていわれれば、そりゃ、達也は真夜の血統、というのも想像つくよね。
結局、これは一捻りあったわけだけど。
真矢の詭弁だけでなく、実際に生物学的にも、真矢は本当に達也の母だった、というオチが、この前に待っているようにも思えるのだけどね。
もっとも、あれれ?と思ったのは、達也が四葉一門の「願掛け」で、破壊と再生の魔法を得た、ってくだり。
さすがに笑った。
だって、要は、胎教のなせる業!ってことでしょ。
いくらなんでも、それで、達也が誕生したってのは、え?そんな程度のことで、誕生したの?って思うし、
四葉の面々が、しまった、俺達の怨念のせいでマジで鬼を生み出しちまった、いくらなんでもやばいから、こいつ始末しちまおう!、って掌を返したところね。
期待の星から、一気に、忌み子扱いw
さすがに、それはないだろーよ。
なんていうか、四葉一門は、もっとメンタルが強い奴らの集団だと思っていたのに、がっかり。
特に、黒羽貢の小物っぷりが可笑しい。
ということで、達也の誕生秘話は、思い切り興ざめ。
で、その上で、深雪が「調整体」ってのもね。。。
それも、前巻の京都編で光宣の話があって、そこで、あれだけ深雪の対として、人形めいた美しさ、が強調されていたわけだから。そりゃ、やっぱり調整体、ってことになるでしょ。
何らかのかたちで、遺伝子操作はしている、と。
むしろ、え?と思ったのは、要するに、受精卵のレベルでは、兄妹といってもおかしくないけど、その受精卵を、あれこれ人為的にいじっているから、もはやそれは兄妹のレベルを超えていて、だから、婚姻も問題ない、ってところね。
えー?そこ、そんなに理屈つけて取り繕う必要があるのか?ってことで。
そもそも、近親婚自体は、血統を重視する世界では、洋の東西を問わず、王族や貴族の間で行ってきたことなのだから、十師族だったら、そんなこと、なんらタブーではないんでないの?と思っていたので。
少なくとも、この作者の、軍事大好き、陰謀大好き、の昭和脳的な傾向からすれば、近親婚なんて、なんらタブーに思わないで書いてくると思っていたのだけど、意外と、ここだけモラリスト的な扱いで拍子抜け、肩透かし。
もっとも、そうしたいのはわからなくはなくて、だって、そのラインが全くタブーでなければ、そもそも司波兄妹のキモさが伝わらなくなるからね。
そういう意味では、およそ激情をなくしたが、しかし、妹への思慕だけは捨てられなかった・・・って設定のはずの達也が、深雪との婚姻ってことになって、あれれ?と思うくらい躊躇しているのがおかしい。というか不思議。
てか、なんで、達也がモラリストになってるの?
そこかな、一番良くわからなかったのは。
今までの彼なら、社会的な障害がなくなってしまえば、深雪と添い遂げるのは全くノープロブレムのはずだと思っていたのに。
達也は合理主義者ではあるけれど、モラリストではなかったはずで。
なので、彼が普通に逡巡している方がよくわからなかった。
裏返すと、達也が「人間化」してきているのかもしれないけど。
しかし、それは初期設定を逸脱していない?ってことで。
深雪がキモいのは前からのことだから、リミッター外れたらああなるのはわかってたけどねw
ということで、今回の話は、達也にしても、真夜にしても、結構、キャラ崩壊してない?って感じだった。
つまり、司波兄妹、四葉の闇の「真相」は概ね予想通りだったけど、その真相に対するリアクションが、あれれ?そうなの?という感じで。
なので、正直、この先、どうするの?というのが本音かな。
だって、今回、概ね、真相はばらされてしまったわけで。
もっとも、今回の「真相」が、本当の真相ってわけでないのかもしれないけれどね。
単に、真夜が言ってるだけのことだから。
しかしねー、これだけのバレを完全にひっくり返すような展開が今後待っているとしたら、さすがに、それは都合良すぎでしょ?ということになるし。
なにより、真夜が言ってることも実は違ってました!という展開を、無理なく展開するには、今後は、真夜も準レギュラー的に話の本筋に絡んでくるようにならないとおかしくなるはずなので。つまり、真夜も、物語=盤上の駒の一つとして扱われないと物語的には整合性がつかないわけで。
となると、四葉真夜を超える、超・意志が必要!ってことになるよね。
まぁ、それが次巻以降の展開、というか、達也たちが三年次の話になるんだろうけどね。
で、その中心が、多分、レオとエリカにまつわる「ドイツの魔法師業界の闇」の部分と、例のプシオンの話だよね。つまり、霊的存在。
そうなると、これも前にも書いたと思うけど、深夜が、霊体のレベルでは存命(というか、存在)していて、彼女が、真夜をも操っていた!という展開だよね。
既に霊的存在としては、前巻までに周公瑾という事例が示唆されているからね。
なので、達也を胎教だけwで生み出してしまうくらいの精神干渉系魔法の使い手である深夜であれば、霊的存在として存続していても全くおかしくないよね。
ということで、要するに、深夜が、ラスボス。
精神干渉系の最大の魔法師という実力と、物語の流れとしての「霊子(プシオン)」の扱い、という二つの観点から、深夜が、何らかの形で浮上するしかないのだろうし。
というか、深夜以外のラスボスの新登場は、さすがに今までの物語の流れを、文字通り、ちゃぶ台返し、してしまうから。
とにかく、真夜が間抜けにならない程度に「出し抜かれる」相手としては、双子の姉の深夜しかいないのではないか?ということ。
多分、そっちに物語としては転がっていくんじゃないかな。
で、当面は、完全に噛ませ犬役の一条、ならびに真由美の横槍、あるいは、ほのかの介入で、四葉の継承話を徒にややこしく扱って、作中内の時間を稼ぐ。つまり、シリーズの物語のボリュームの水増しを行う。
で、その上で、三年次に、ドイツ話として、よくわからないけど、西洋の魔術とか錬金術とかを扱うことで、今までの作中の「魔法」とは異なる流儀がある!ってことで、司波兄妹の血縁関係の真相や、霊子の謎が、解明されていく、ってところかな。
今回も、要所要所で、レオたちドイツ系は、遺伝子レベルで魔法師をいじっていた、という話が、四葉との対比で記されていたからね。
レオの先祖の遺伝子改良話はそれこそ、一年次のピクシー編でさんざん強調されていたことだし。
17巻に予定されているリーナたち、スターズの再登場も、このあたりのつなぎとして使われるのかもしれない。
すっかり忘れ去られている「七賢人」話や「フリズスキャルヴ」ネタも残っているからね。
便利に、このなんでも知れる国際諜報網が、プシオンネタについても驚愕の事実!を、あっさり教えてくれるのかもしれないw
ホント、ピクシー編の時も、便利に使われていたし。
ともあれ、今回は、中締め的な、とりあえずの真相暴露回だった、ってことで。
もちろん、この真相が本当の真相とは限らない、というのが、この先の展開だろうけどね。
しかし、いろいろな意味で、奇形な物語だよなぁ。
とりあえずはこんなところ。
また思いついたら書くかも。
多少は話が前に進むのか。。。という巻ですが。。。
一応、スペース、空けときます。
(新たに思いついたことを適宜書き足しているので、時々見なおして見てください(5/12追記)。
いやー、まぁ、タイトルがこんなのだから、仕方ないのだけど、
マジで、四葉の「お家騒動」のみの回。
何ががっかりかって、こんなにあからさまに分家筋から反逆されてるんじゃ、
真夜って、全然、人望ないよね、呆れるくらい。
てか、分家になめられすぎじゃないの?
そこが、単純にまずは残念だった。
きっちり恐怖政治を敷いていると思ってたんだけどね。
しかし、深雪や達也の正体、つまり、
深雪が調整体であること。
達也が真夜の息子だってこと。(もっともこれは一捻りあったわけだけど)
ってあたりは、今までの感想に書いていたように概ね予想どおり。
同一DNAというのがあれだけ強調されていて、かつ、真夜と深夜が双子っていわれれば、そりゃ、達也は真夜の血統、というのも想像つくよね。
結局、これは一捻りあったわけだけど。
真矢の詭弁だけでなく、実際に生物学的にも、真矢は本当に達也の母だった、というオチが、この前に待っているようにも思えるのだけどね。
もっとも、あれれ?と思ったのは、達也が四葉一門の「願掛け」で、破壊と再生の魔法を得た、ってくだり。
さすがに笑った。
だって、要は、胎教のなせる業!ってことでしょ。
いくらなんでも、それで、達也が誕生したってのは、え?そんな程度のことで、誕生したの?って思うし、
四葉の面々が、しまった、俺達の怨念のせいでマジで鬼を生み出しちまった、いくらなんでもやばいから、こいつ始末しちまおう!、って掌を返したところね。
期待の星から、一気に、忌み子扱いw
さすがに、それはないだろーよ。
なんていうか、四葉一門は、もっとメンタルが強い奴らの集団だと思っていたのに、がっかり。
特に、黒羽貢の小物っぷりが可笑しい。
ということで、達也の誕生秘話は、思い切り興ざめ。
で、その上で、深雪が「調整体」ってのもね。。。
それも、前巻の京都編で光宣の話があって、そこで、あれだけ深雪の対として、人形めいた美しさ、が強調されていたわけだから。そりゃ、やっぱり調整体、ってことになるでしょ。
何らかのかたちで、遺伝子操作はしている、と。
むしろ、え?と思ったのは、要するに、受精卵のレベルでは、兄妹といってもおかしくないけど、その受精卵を、あれこれ人為的にいじっているから、もはやそれは兄妹のレベルを超えていて、だから、婚姻も問題ない、ってところね。
えー?そこ、そんなに理屈つけて取り繕う必要があるのか?ってことで。
そもそも、近親婚自体は、血統を重視する世界では、洋の東西を問わず、王族や貴族の間で行ってきたことなのだから、十師族だったら、そんなこと、なんらタブーではないんでないの?と思っていたので。
少なくとも、この作者の、軍事大好き、陰謀大好き、の昭和脳的な傾向からすれば、近親婚なんて、なんらタブーに思わないで書いてくると思っていたのだけど、意外と、ここだけモラリスト的な扱いで拍子抜け、肩透かし。
もっとも、そうしたいのはわからなくはなくて、だって、そのラインが全くタブーでなければ、そもそも司波兄妹のキモさが伝わらなくなるからね。
そういう意味では、およそ激情をなくしたが、しかし、妹への思慕だけは捨てられなかった・・・って設定のはずの達也が、深雪との婚姻ってことになって、あれれ?と思うくらい躊躇しているのがおかしい。というか不思議。
てか、なんで、達也がモラリストになってるの?
そこかな、一番良くわからなかったのは。
今までの彼なら、社会的な障害がなくなってしまえば、深雪と添い遂げるのは全くノープロブレムのはずだと思っていたのに。
達也は合理主義者ではあるけれど、モラリストではなかったはずで。
なので、彼が普通に逡巡している方がよくわからなかった。
裏返すと、達也が「人間化」してきているのかもしれないけど。
しかし、それは初期設定を逸脱していない?ってことで。
深雪がキモいのは前からのことだから、リミッター外れたらああなるのはわかってたけどねw
ということで、今回の話は、達也にしても、真夜にしても、結構、キャラ崩壊してない?って感じだった。
つまり、司波兄妹、四葉の闇の「真相」は概ね予想通りだったけど、その真相に対するリアクションが、あれれ?そうなの?という感じで。
なので、正直、この先、どうするの?というのが本音かな。
だって、今回、概ね、真相はばらされてしまったわけで。
もっとも、今回の「真相」が、本当の真相ってわけでないのかもしれないけれどね。
単に、真夜が言ってるだけのことだから。
しかしねー、これだけのバレを完全にひっくり返すような展開が今後待っているとしたら、さすがに、それは都合良すぎでしょ?ということになるし。
なにより、真夜が言ってることも実は違ってました!という展開を、無理なく展開するには、今後は、真夜も準レギュラー的に話の本筋に絡んでくるようにならないとおかしくなるはずなので。つまり、真夜も、物語=盤上の駒の一つとして扱われないと物語的には整合性がつかないわけで。
となると、四葉真夜を超える、超・意志が必要!ってことになるよね。
まぁ、それが次巻以降の展開、というか、達也たちが三年次の話になるんだろうけどね。
で、その中心が、多分、レオとエリカにまつわる「ドイツの魔法師業界の闇」の部分と、例のプシオンの話だよね。つまり、霊的存在。
そうなると、これも前にも書いたと思うけど、深夜が、霊体のレベルでは存命(というか、存在)していて、彼女が、真夜をも操っていた!という展開だよね。
既に霊的存在としては、前巻までに周公瑾という事例が示唆されているからね。
なので、達也を胎教だけwで生み出してしまうくらいの精神干渉系魔法の使い手である深夜であれば、霊的存在として存続していても全くおかしくないよね。
ということで、要するに、深夜が、ラスボス。
精神干渉系の最大の魔法師という実力と、物語の流れとしての「霊子(プシオン)」の扱い、という二つの観点から、深夜が、何らかの形で浮上するしかないのだろうし。
というか、深夜以外のラスボスの新登場は、さすがに今までの物語の流れを、文字通り、ちゃぶ台返し、してしまうから。
とにかく、真夜が間抜けにならない程度に「出し抜かれる」相手としては、双子の姉の深夜しかいないのではないか?ということ。
多分、そっちに物語としては転がっていくんじゃないかな。
で、当面は、完全に噛ませ犬役の一条、ならびに真由美の横槍、あるいは、ほのかの介入で、四葉の継承話を徒にややこしく扱って、作中内の時間を稼ぐ。つまり、シリーズの物語のボリュームの水増しを行う。
で、その上で、三年次に、ドイツ話として、よくわからないけど、西洋の魔術とか錬金術とかを扱うことで、今までの作中の「魔法」とは異なる流儀がある!ってことで、司波兄妹の血縁関係の真相や、霊子の謎が、解明されていく、ってところかな。
今回も、要所要所で、レオたちドイツ系は、遺伝子レベルで魔法師をいじっていた、という話が、四葉との対比で記されていたからね。
レオの先祖の遺伝子改良話はそれこそ、一年次のピクシー編でさんざん強調されていたことだし。
17巻に予定されているリーナたち、スターズの再登場も、このあたりのつなぎとして使われるのかもしれない。
すっかり忘れ去られている「七賢人」話や「フリズスキャルヴ」ネタも残っているからね。
便利に、このなんでも知れる国際諜報網が、プシオンネタについても驚愕の事実!を、あっさり教えてくれるのかもしれないw
ホント、ピクシー編の時も、便利に使われていたし。
ともあれ、今回は、中締め的な、とりあえずの真相暴露回だった、ってことで。
もちろん、この真相が本当の真相とは限らない、というのが、この先の展開だろうけどね。
しかし、いろいろな意味で、奇形な物語だよなぁ。
とりあえずはこんなところ。
また思いついたら書くかも。