BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

魔法先生ネギま! 330時間目 『悪夢の復活!!』

2011-06-29 13:28:46 | UQH/ネギま!
ようやくエヴァ登場!!!

・・・ってのはよかったのだけど、

だからといって、敵キャラが全員無条件に復活、
しかも、新旧の時間関係なく勢揃い、というのが、いかにも、な展開で
嫌な予感。

いや、大盤振る舞いし過ぎじゃない?

デュナミスがきちんと説明してくれていたけれどw
麻帆良学園と魔法世界が接続して「しまった」から、
エヴァが介入可能になったわけだよね。

ってことは、普通に考えると、アルたち麻帆良学園の面々も魔法世界に乗り込んできて、
新旧合わせて雑魚キャラ扱いで掃討されて、
遠からず、ネギ(+フェイト)が造物主とマッチアップ、という感じなんだろうな。

明日香の方には、例のラカンとマッチアップを希望していた炎使いの女子キャラもいたから、更なる大盤振る舞いとしては、ラカン復活!ってのもあるのかもね。

気分的には、昔のナギ・バーティの面々が、「自分のケツは・・・」って例の理屈で、
昔の敵キャラを倒すことで、物語的には前に進めて、
造物主?とのマッチアップに移る。

というか、造物主、あれ、復活してるんだよな。

多分、造物主が残るところまでは割と簡単に麻帆良からの助っ人で相当して、
エヴァが造物主とマッチアップというところで、
エヴァとの過去話に移り、
で、その過去の因縁からどうもエヴァは戦いあぐねて、
で、ネギが対処する・・・ってことになるのだろう。

とはいえ、造物主は封印してあったんだよね?
ホントに復活しているのかな。

で、ナギが造物主に体を乗っ取られているのだとすれば、
当然、アルが何かしでかすはずだし。

墓所の主も絡んできそうだし、そうであれば、アリカも。

しかし、次回以降、エヴァがデュナミス残党組を一掃するあたりから、
やはり、人間から魔族へと転ぜられた「吸血鬼」という存在の重要性が
あぶり出されるように思う。

同時に、「闇の魔法」の意味も。

で、

エヴァ、ネギ、超鈴音、

のラインが一本になる。

超鈴音が魔法を使う時に彼女の体表面に浮きだした紋章も、どこかしら「闇の魔法」的に見えることに繋がるというか。

「魔法」という存在に、魔族と人間の双方が関わる、というか。

ということで、そういう話に一気にジャンプするための、
デュナミス残党一気復活、という展開だったのではないかな。

ただ、前回も確か触れた気がするのだけど、
そういう展開はちょっと「早過ぎる」ようにも思えてくる。

ホントは、ネギとフェイトの決着が着いたところで、
一旦、しばしの日常に戻りつつ、ネギの魔法世界救済策を考える。
で、クラスの面々の役割も再確認する。

・・・という展開だと思っていたのだけど。
先を急ぎ過ぎてるような印象はあるなぁ。

やっぱり、魔法世界編終了でネギまは終了って感じがまた色濃くなってきた。

でも、それが一番気になるような展開のさせ方はどうなんだろう、実際のところ。

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GOSICK -ゴシック- 第23話 『灰染めのチェスにチェックメイトを告げる』

2011-06-25 09:25:58 | Weblog
うーん、どうしちゃったの、この展開。
何だか、いきなり国家戦争ものに転じてしまって、ドン引きだよ。
こういう幕引きをするなら、アニメ化なんかしないほうがよかったし、
ましてや、長らく放置されていた続編なんか書かれなくてもよかったと思うよ。

だって、こんな歴史ロマン的展開をベタにやるのなら、
わざわざソビュールなんて、架空の国を設定する必要はないじゃない。

あくまでもリアル1925年の脇にあるもうひとつの世界として、
ヴィクトリカや久城のいる世界があったわけだから。

というか、国家的大罪を犯しそうな場面を、
その首謀者(つまりブロワ公爵)を討てば解決する、
しかも、元妻というよりは手篭めにして孕ませたコルデリアの手によって、
なぜなら、娘=ヴィクトリカを自由にしてやりたいから・・・

って、どんだけヒロイックでロマン的な展開にすれば気が済むのか。
それじゃ、せっかくの「ゴシック」というタイトルが泣くでしょ。

灰色狼とかオカルト省とか、中世のファンタジー色を盛り込んでいたのは、
あくまでも様式美としてあったはずで、
その空気の中で、ヴィクトリカが灰色脳細胞の安楽椅子探偵をするのがよかったわけでしょ。
一種のミスマッチの美学として。

それが、もはや国家の陰謀や諜報のような世界に組み込まれてしまったわけで。

それで、ブロワvsコーネリアの剣技によるバトルとかいわれてもね。。。
盛り上がるどころか、ドン引きだよ、これじゃ。

というか、作り手のほうがアニメの視聴者を舐めてるとしか思えないんだよね、
こういう展開って。

ほらほら、お前ら、適当にバトルってれば、
なんか「これはアツイ!」とか言って、興奮できんだろう?

ってな感じ。
原作のアニメ化ってこういうアニメ視聴者用のバイアスが、ここのところ掛かり過ぎてるんじゃないかな。

桜庭一樹の原作は、多分、ある意味で静謐な空気の漂うコメディのはずだったはず。
ミステリはあくまでも物語を進めるための車輪でしかなかった。

それをベタに壮大な歴史ミステリにするのは、やっぱり映像化するに当たって
派手さが欲しいって要請の表れでしかないと思うのだよね。

ついでに言えば、帰国した久城が徴兵され不当な体罰を受けるという描写も。
そんな描写はこの世界には不要なものだったと思う。
それは、1925年という時代性から空想できる範囲にとどめておけばよかったもののはず。

ここまで丁寧に作られ続けてきただけに、最終コーナーをまわったところで、
この作品がどうも変な方向に旋回してしまったのは、残念でならない。

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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第11話 『あの夏に咲く花』

2011-06-24 17:58:24 | あの花
終わってしまった。
で、終わり方は・・・えー、微妙。
結果的には、評価が難しい作品になったなぁ。。。

ウェルメイドの物語、というには中途半端に思えるからなのだけど。
で、その中途半端さ、というのは、結局のところ、ノイタミナの踏ん切りの悪さに起因しているように思えるからなんだよね。

第一には尺の問題。
第二にはテーマの処理の問題。

簡単に言うと『東のエデン』の時に感じたのと似たフラストレーションを感じた。

つまり、尺が短いから物語が昇華しきれずに、尻切れトンボ的に突然終了する。
(ま、エデンの場合は、映画という続編はあったわけですが、それにしてもね)。

その分、テーマが、問題提起としては斬新なように思えて、解決=終幕がテンプレ的なものに見えてしまう。

あの花、の場合であれば:

前回の「花火」がめんまの願いではなかったというのは判明したものの、その願い(じんたんのお母さんからめんまが頼まれた「じんたんを泣かすこと」)はその過程で既に遂行されてしまっていたこと。

これはその終幕があまりに唐突であることから必然的に尺の問題に帰着させたくなってしまう。たとえば、これが11話、というか1クールではなく2クールであったらどうだったのか。

ノイタミナという「枠」があくまでも、1クールのアニメ二本を毎季積んでいく枠として機能しているようにしか見えない。そういう意味では、一度くらい、変則2クールを実際に試みてしまえば、物語の展開も予測しにくくなるはずなのだけど。何事も前例は大事。

特に、今回冒頭の、バスターズの告白シーンは、その告白が(予想できていたものとはいえ)赤裸々なだけに、この告白会を経たところで、皆で再度めんまに向きあうという展開が欲しかったかな。実際には、その脇で既にめんまは成仏しかかっている、という、いささか肩透かし的な展開だったのが、どうにも。

でも、これはどう考えても尺の問題だと思うのだよね。

で、テーマの処理の方は、一番大きなところで行くと、やはり、これをアニメでやる意味があったのか、というところだよね。思い切りテレビドラマ的展開で。

で、実は、ドラマ的展開そのものは大して気にならない。つまり、アニメだからこうあるべきだ、という見方は取らない方なので。

ただ、それにしても、ドラマとの拮抗の中で何をなすか、というのは結構大事だったと思うのだけど、今回のような終わり方で行くと、単に、めんまという幽霊の映像処理がアニメのほうが容易だったから、くらいにしか思えない。

ドラマとの対比で行けば、そういうところだけでなく、おそらくは、もはやアニメのCVのほうが長回しのセリフを繰り出すことができるところとか、そういうドラマ化の要素を最大限引き出せるのがアニメのほうだ、というので行って欲しかったな。

岡田磨里が注目を集めるのって、昔なら訓練を受けた俳優が長回しを行えたのだけど、最近はタレント出身の役者が増えてセリフ回しが単調になっているのに対して、CVの人たちのほうが、上手く演じきれてしまうから、だと思ってのだけど。

あと、アニメのほうが絵的に好きなことをできるからでもある。

だから、最終3話ぐらいでは、やはり失速したかな。
個人的には8話がやはりよかった。あそこまでだね、よかったのは。

ただ、最終3話の問題は、監督や脚本家の問題というよりは、ノイタミナの制約の方が大きいように見えるな。

もしかしたら、まずは佳作を重ねていくことが大事、ということなのかもしれないが、せっかくオリジナルで勝負するなら、もうちょっと腹くくってほしいな。

ノイタミナの不完全燃焼な感じがなくなるのを強く希望。

とはいえ、あの花、物語的には確かに佳作だった。
個々のキャラはどれも人物として生き生きしてたと思う。
ま、めんまを生き生きしてた、というのはちょっとアレだけど。

幽霊ものって、冒頭から物語の終焉が見えてしまうところがあるわけだから、それをなんとか突破して欲しかった。

ともあれ、めんま役の茅野愛衣の今後の活躍に期待かな。

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魔法先生ネギま! 329時間目 『託される未来!』

2011-06-22 12:56:52 | UQH/ネギま!
うーん。
今回の話は、引きまで含めて、全く千雨の言ったとおりで、
全く、男の子ってのは、面倒なくらい勝ち負けに拘って、
挙句の果てに話の展開を引き伸ばすなぁ、って感じ。
いや、ほんとに。

とっととここまで話を進めればいいのに。
しかも、フェイトはツンデレ小僧モードだし。はぁ。

それでもって、一番いいところで、よく解らんけど、フェイトとネギが撃たれるのとか、どんだけ。

というかさ、今更、あの化物二人を一蹴してしまうキャラ(多分造物主?)とかだすのは、どうなのよ。

そこまで、能力値の引き上げ、というかインフレ化するの、もうやめたほうがいいと思ってたのにね。

普通に考えれば、二人を凌駕する「敵」が現れたわけだから、
もはやネギとフェイトが協力して立ち向かうしかない。

っていっても、フェイトは、どうもリライトされたくさいけどね。
だから、立ち向かうなら、ネギ達だけで、ということかもしれないけれど。

もちろん、物語的には先が見えなくなった気はさせられるけど、
なんか、そもそも、話がどこに向かっているのか、あまりよくわかんないんだよね。

それは、今回、刹那と龍宮隊長の話がたったあれだけで済まされてしまったことでもわかるけど。

簡単に言うと、物語のスケールをバカみたいに急速にでかくしたから、
その分、話が拡散してしまっていて、プロットが追えない。
いや、プロットは容易に想像がつくのだけど、その斜め上に全然いかない。

で、もはや作中内の誰かに感情移入しながら読む、というのも許さない。

たとえば、超編の時は、超の意向とか想像しながら話が進んだし、
超はスゴイといっても怪物ではなかったから、クラスの面々も含めて、
その意向を互いに推理しあって話が進むところがあった。
千雨やゆえきちとか。
だから、たとえ、最終決戦は、超とネギと分かっていても、
そこまでのプロセスは楽しめたし、
二人の対決も奥の手の存在を含めて、段階的に盛り上がった。

そういう要素が、今回の魔法世界編、特にフェイト戦では、ほぼ皆無。
これは、やっぱり、物語のスケールを大きくしすぎたせいだと思うのだよね。

だから、とりあえず、フェイト編が終わったら、
ある意味で、日常編に戻り、バトル的には一時の小康状態に戻り、
そこから、ネギパーティの布陣を再構成して、
クラスの面々にも役割が与えられるところから物語を再起動すると思っていたのだけど。
どうも、今回の引きだと、そういう「タメ」はなさそうで。
勿体無いと思うんだよな。

そもそも魔法世界編は、ネギの父=ナギを探す旅としてスタートしたはずだけど、
いつの間にか、ジェットコースターのような話になってしまって、
千雨ですら、話の流れについていけない、というツッコミしか入れられなくなってる。

ホントは、魔法世界の救済とか、ネギと千雨と何人かで協議しながら、最善策を見つけた、という展開でも良かったと思うのだよね。
ネギの発案を、千雨たちが再検討しさらに案を練り上げた、という感じで。

でも、そういう描写はなく、全てはネギの力と知恵で自己完結的に解が示されてしまう。
これは、正直、あまり読んでて心踊る展開ではないよね。

こうなると、逆に、強制的に一年ぐらいネギまは休載って方がいいのかもしれないと思えてくる。

それは映画の出来にもよるのかもしれないけど、漫画が漫画として物語を完結させるキャパを越えてしまったようにも思える時があるから。

とりあえずは、来週を待つことにする。

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魔法先生ネギま! 328時間目 『生き残ったのはどっちだ!!? 』

2011-06-15 15:31:58 | UQH/ネギま!
何かよくわからないうちに決着がついて・・・ポカン。

いえ、こうなるのはわかっていたのだけど、
こうするならもっとテンポよく進めて欲しかったなぁ。
映画シフトし過ぎだと思うよ。
これで肝心なところは映画見てね!ってことになるのだと、さすがにドン引きだな。

今回ので気になるところがあるとすれば、
ナギとラカンの再登場に意味があるのかどうか。

多分、幻影のようにも思えるけど、そもそも魔法世界って幻影だから、
幻影が出てくるってことは事実上復活ってことも意味するわけで。

もちろん、完全にフェイトが見た「白昼夢」という線もあるのだけどね。

でも、ガチな魔法世界的幻影だとするなら、むしろ、
ラカンとともにナギが出てきた、ところが気になるところ。
それなら、ナギも「完全なる世界」に霊魂?が囚われているってことになるから。

このあたりは、そういう可能性もあるってことで受け止めておいた方がいいと思う。
後で効いてきそうな仕込みのようにも思えるから。

あとは、さらりとネギが「造物主」と書いて「かみ=神」と読み替えていたところで、
こういうところも、要はよくわからん「神頼み」をやめようぜ、フェイト、ってことで。

しかし、そんなことをいう10歳のネギって、やっぱりもう設定が破綻だよな。
そんな10歳いたら、後の人生が下り坂でしかないだろw

ということで、魔法世界編のネギはやっぱり不要にスーパーになり過ぎたと思う。
それもこれも、フェイトの初期設定をあまりに高くしたために、
彼を越えるにはネギもスーパーにしないといけなかったから。
なんだかぁ、本末転倒のように思えるんだよな。。。

そうそう、どうやら明日香は復活なんだよね?

ともあれ、予定調和的に、ネギとフェイトはお友達になって
(どこかの魔法少女の話みたいじゃないか(苦笑))
ここから先はともに魔法世界の崩壊をくい止めるべく協力する。

で、トップ同士が手討ちをしたから、自動的に刹那と龍宮隊長の戦闘も終了、
ってことになるのかな。。。

ま、刹那の方は私怨による私闘という気もするから、ずるずるやるのかもしれないけれど。

むしろ、龍宮vsポヨ、の方は、いい機会だから、このまま魔法世界の設立と魔族との関わりについてタネ明かしをしてほしいところだ。

で。

この感じだと、映画前に魔法世界編はとりあえず終幕って感じだな。

フェイトたちの計画は頓挫。
明日菜は解放。
とりあえず、魔法世界と麻帆良学園の接続懸念も解消。
ただし、造物主問題は残る。

フェイトガールズは、フェイトがやめる、といえばそれでオッケーだろうし。
墓守の主、は早々にネギの支持を表明しているわけで。
あ、とりあえずデュナミスのおっさんが駄々こねるかもしれないが、
彼はタカミチとゲーデルに焼きを入れてもらって終了、ってことでw

となると、映画で、一旦幕間的休息をとった後に、
改めて、

「造物主・魔族編」

が始まる、って感じかな。

いや、さすがにこれで終わりは、いろいろ伏線投げっぱなしにすぎるからw

もうワンピ並に、継続する=終わらないことに舵を切りましょうよw

魔法世界編を通じて、野郎キャラや男子キャラも続出してしまって、
もはやネギまは、単なる萌え漫画ではなくなってしまったし。

であれば、このままの勢いで、正しい少年漫画路線として、
ワンピ並みに、世界の謎を解く、方向に邁進してほしいな。

もう面倒だから、勢いで残りのクラスメート全員と仮契約しちゃえばいいしw

その上で、むしろ団結して、

魔法世界の救済
ナギ、アリカの消息追究
造物主の姿
魔族の関わり
エヴァ 人から魔族への秘密
超鈴音の火星未来の救済
パクティオーカードの秘密の解明

などなどの、世界の秘密に迫ってほしいな。

いいじゃん、ハリーポッターになっちゃえばw

というか、これだけ、ネギを世界の中心となる「神の子」にしたててしまったのだから、
そのスタイテスを最大限活用して「偉大な魔法使い」になる物語にしましょうよ。

ということで、とりあえず、次回がどういうところから始まるのか、に注目。

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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第8話 『I wonder』

2011-06-04 17:40:16 | あの花
「みんな、ごめんね」
「じんたん、ちょっとたんまね」

*

うん、今回は素晴らしい。
めんまが皆の前に「存在」を示そうとする。
その存在が皆に理解されるかどうかは、次回を待たないとわからないのだけど、
でも、めんまは一つ意志を示した。

最高に印象的だったのは、「湯」の字の書いてあるのれんが、フワッと動いたところ。

めんまが入ってきたからのれんが動いているわけで、
本来なら、つまり、いつもの「じんたん」目線のフレームなら、
めんまの姿が「そこ」にあるはずなのだけど、
でも、そこには何もない。
ただ、フワッとのれんが、風に押されたように動いただけ。

ここで初めて、視聴者の側も、「めんまが見えない」普通の世界を体験する。

絶妙の演出だよね。

なぜなら、じんたんを除いた四人にも、のれんが動いたのは「わかる」。
それを見て、じんたんだけが、「めんま」と呼びかける。
これでは、周りの四人は引くしかない。
あれだけじんたんを心配しているあなるですら「やめろ」といい、
つるこも、さすがにじんたんを詰る。

もちろん、その前の(めんまによる無言)電話もあってのことだけど。

でも、そこでめんまが、

「じんたん、ちょっとたんまね」

といって、日記帳に彼女のメッセージを記すわけで。

たぶん、依然として四人にはめんまの姿は見えないのだろうけれど、
状況証拠からしてめんまは「いる」と確信するしかないことになる・・・のだろう。
というか、そうなると信じたい。

今まで、じんたん目線で、じんたんとともにめんまの様子を見てきていたから、
何も不思議に思っていなかったけど、
じんたんの外の視点から見たら、
単にじんたんが狂言を述べているに過ぎないわけで。
今回は、そのことが強烈に示されたというわけで。

救いだったのは、じんたんが狂人扱いされそうな状況でめんまが現れ、
日記帳を霊界通信ノートに変えてしまったところ。
それがなければ、じんたんの扱いが過酷になるはずだったので。
これは、逆に1クールのテンポでよかった。
もっとも、これで、全員が信じるわけではないかもしれないが。

ともあれ、めんまがバスターズのみんなに「存在を明かす」ことになって、
ようやく、5人+1霊で結束、という方向に向かいそう。

となると、次の焦点は、めんまの願いは何か、だよね。

で、ここまでの描写を見ると、やはり、何らかの形で

じんたんのお母さん、ならびに、彼女の死

が絡んで来るのだろう。

めんまが亡くなった「あの日」の招集は、じんたんには内緒で、だったわけだから、
それは、みんなで、じんたんと、じんたんのお母さんを励まそう、というものだったのだろう。

(これは、今回のお墓参りの描写とか、お父さんがおそらくは心労で禿げてしまったと思わせる描写からもわかる。また、今まで何度か、じんたんのお母さんのことを、めんまがフラッシュバックのようにビジョンをみているところからも)

それを行えなかったのが、めんまの心残り。だから成仏できない。

(「あの日」の朝、弟に対して、世界の平和を守りにいく、というようなことをいっていたことからすれば、
じんたんを元気づけることが世界を平和にすることに繋がると、めんまは思っていたのかもしれない)。

でも、その願いは、「じんたんを除いて」行おうと思っていたものだから、
今のところ、じんたんにしか「見えない」めんまからは、じんたんに向かっては言えない。
多分、その縛りが「願いを思い出せない」ことに繋がっている。

ということは、じんたん以外のバスターズと「交信」できることが大切。
その役割を担うのが、今の感じだと、あなるの役になるのだろうな。

ただ、これは辛い。

今回、あなるがじんたんに指摘しているように、

めんまの願いを叶えたら、めんまは消えてしまう。

それを分かっていながら、めんまの願いを叶える方向に向かう。

おそらく、この先も、じんたんを除いて、めんまの姿を見ることはないのだろう。
であれば、なおのこと、あなるは、

あなるには見えないめんまが消えてしまうことで受けるであろう、
じんたんの悲しみを、具体的に共有することはできない。

ただただ、じんたんの気持ちを慮って、「私にもわかる」というしかない。
切ないね。

ともあれ、この、めんまの願いとじんたんのお母さんの繋がりは最終話に向けた大きな物語の柱。

そして、そのお母さん繋がりで行くと、めんまのお母さん=イレーヌをバスターズの面々がどう救うかが、もうひとつの見所で。

多分、こちら側で活躍するのがゆきあつなんだろうな。
めんまを失ったことが大きな心の空白になっているという点では、多分、イレーヌもゆきあつも同じだから。
そのことを視聴する側が理解できるために、例の(めんまになりきる)女装事件の描写があったのだろう。
さらにいえば、イレーヌがつるこの手を強く握りながら、バスターズに恨み節を述べる時のイレーヌの形相を見ることが出来る場所にいたのもゆきあつだったし。

だから、この先は、

あなるがじんたんをケアし、ゆきあつがイレーヌをケアする、

その二つの軸が鍵になるのだろう。

で、最終的には、めんまがじんたんを思って叶えようとする「願い」の向かう先を、イレーヌの方にも向かわせようとするのが、じんたんの役割、ということになるのだと思う。

だから、ここから先は逆に、皆がじんたんに対して「嘘を付く」や「情報を全部伝えない」というような、もどかしさの描写が増えていくように思う。

・・・ということで、『あの花』、このまま突っ走って欲しい。

大林宣彦や岩井俊二の作品を彷彿とさせる物語・構成・演出だけど、もうそれでもいいから、むしろ、アニメでもそういうのはガンガンやれるんだというのを示して欲しい。

残り3話?4話?に、激しく期待。

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魔法先生ネギま! 327時間目 『コーヒーの味わい』

2011-06-01 11:47:46 | UQH/ネギま!
ふむ、フェイトの設定はまた面倒なことに。
目的も忠誠心も初期設定されておらず、それを自分で探せ、と。

となると、造物主=ゼクトであったことも影響してるのかもね。

というか、ゼクトって誰?ってぐらい、
ナギの仲間の中では情報不足だよね、もはや。
ラカン、ガトウ、アル、詠春、タカミチ、ゲーデル、と
皆、個人史があらかた開示されたけど、ゼクトだけいまだにない。

ナギの師匠ということだから、このフェイト回想編の最後で造物主=ゼクトがナギに倒されるあたりで、ゼクトとナギの出会いの当たりから情報開示されるのだろうけど。

とまれ、フェイトがアーウェルンクスシリーズの中でイレギュラーな存在なのはわかった。

というか、
珈琲ネタとか、
読心術士(のどかを嫌がる)ネタとか、
ここでこういうふうに使ってくるとはね。
どう考えても後出しジャンケンだけど、いい話だから許すw

というか、栞って、フェイトガールズの中では、別格的な扱いのよさじゃない?w

栞姉妹の姉を「2」が消したのは話の流れ上仕方ないのだろうけど、
ちょっと書き割りすぎで、栞自身の描写がなかったのが惜しかったかな。

そうそう、やっぱり、フェイトらは「完全なる世界」へ行けるかどうかよくわからないんだね。ということは、そもそも存在のあり方からして魔法世界の人々とは異なるということになるわけで。それも気になるところ。

ところで一つ疑問なのだけど、どうして「2」とかは「造物主の掟」が使えるの?
こいつの発動には明日菜の魔法力とか必要じゃなかったんだっけ?
単に魔法力が膨大にあればいいんだっけ?

確か、ラカンがフェイト達が「造物主の掟」が使えてしまっているということから、明日菜がフェイト達に拉致られていることに気づいたはずなので、そこから考えると「造物主の掟」の稼働には魔法無効化能力を持つ明日菜の力が不可欠だと思っていたのだけど。

作中時間としては、この後、そういうことになったのかね。
むしろ、「造物主の掟」の発動キーを封印した存在が、明日菜であるとか?
うーん。

それにしても、また、来週、休載か。
フェイト回想編はもう一回ぐらいやってから休載にして欲しかったな。
せめて「フェイト」という名を自称するようになったエピソードぐらいは描いてい欲しかった。

あー、でも、フェイトという名はナギもしくはアリカが与えた、ということなら、
フェイトのネギへの執着もわかるような気がするから、
むしろ、フェイト回想編のクライマックス・イベントになるってことなのかもしれない。

それにしても、さすがに休載、多すぎじゃない?
もうちょっとテンポ良く物語を進めて欲しいなー。

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