BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

100万の命の上に俺は立っている 第96話 『硝子の王命』 感想: 今回のクエストは、気候変動問題を全否定するトランプのアメリカがモデルなのかな?

2024-06-07 18:47:18 | 100万の命
グレンの解説力がほとんど作者の代弁のようなのだがw

いや、ちょっと、今回は、状況説明回過ぎるでしょw

しかも、ほとんど全部、グレンの解説で終わったw

衣宇はまぁ、仕方がないとして、大人の二繁、必要なくね?

まぁ、今回はハイベナの内政と、バイベナを取り巻く外交(というか戦争)といった、このクエストを進める上で必要な大局観を得るための話だったから仕方がないのだろうけど。

にしても、グレンのジャーナリストな能力がなかったら全然、状況をつかめなかったぞ。

といっても、諸勢力の思惑、交錯過ぎじゃない?


「ドラゴン討伐の準備」という王命が、ホント、硝子のように脆いものであることが暴露された感じ。

でも、これって現実世界での、人類生存リスクとか人新世とか気候変動問題の話とまるっきり平行的なものだよね。

要するに、人類絶滅の災厄に今更備える。

ただ、それを盲信しようとしたら、ほとんど陰謀論に近いかたちになる。

とはいえ、王命だから逆らえない。

なので、逆に、その交錯した状況を逆手に取って、自分の権力増強のために利用とする、はしっこい政治家や軍人、商人が現れる。

まるっきり、気候変動なんてないんだ!ガンガン石油掘るぞ!っていってるトランプと変わらない。

あー、そうか、今回のクエストは、トランプ後の、ポピュリズムで荒れたアメリカをモデルにしてるのかな?

ちょうど、今年は大統領選だしw

にしても、グレンによる

「未来の情報に対する予算投入は陰謀論者による安全商法と同じ・・・」

という説明は、勉強になるなぁw

そう思われても仕方がないところで、現在と将来の利益を天秤にかけないとならないわけだし。

そのうえで、王命が反故にされる未来の可能性についてグレンは3つもヤバいシナリオを考えられるのだから、グレンも相当、戦略家としてヤバい部類。

財務大臣のような「人権派」がそそのかす植民地からの「クーデター」

増長する軍閥に対して内務官僚や議員が暗殺を仕掛けることで生じる「内紛」

将軍による進軍が大失敗したことで生じる国力低下がもたらす「自滅」

そりゃ、衣宇でなくても叫びたくなるよw

四谷とは違う意味でグレンも脳みそもトンガッている。

で、そんなヤバいハイベナ情勢をよそに、ガレイ隊は盛り上がっているわけだがw

はたして、四谷は四谷で、このメチャクチャヤバいハイベナ情勢をうまく御していけるのだろうか?

今まで以上に、面倒な政治シミュレーションだな。

そして、今回、一切触れられなかったけど、四谷を巡る三角関係はどうなる?

もうクエストが終わるまでお預けかな?

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100万の命の上に俺は立っている 第95話 『生還者(サバイバー)』 感想: ジョブ・チェンジ後の四谷がなんだか勇者みたいなのだけどw

2024-05-09 07:49:58 | 100万の命
なるほど「生還者(サバイバー)」って、四谷のジョブ・チェンジのあとの役割だったのか。

しかし、一気にランク10って、ここに来て物語のステージを大幅に変えるために巻いてきた感じかな。

感心したのは、いつの間にか、合理的なニヒリストだったはずの四谷が、パーティの中で最も自己犠牲的な勇者になっていることだよね。

これは、このクエストの最終ゴールがドラゴンからの地球の防衛であることを思うと、単なる勇気や思いだけではなく、合理的な装備や計算の果てに「人類救済」という目標も叶えられる、と読者に考えさせるためなのかな。

だって、この作品、どう考えても、現代の国際問題の政治的解決シミュレーションだよね?

複数の国や民族、企業が関わる、放っておけばデッドエンドの問題を、クエストという形で解決させてきたのだから。

で、そうやって小さな問題から具体的に解決を図っていくうちに、ソロプレイが好きな合理主義者が、勇敢で有能な英雄に成長していくという副次効果がある。

そういう意味では、今回、四谷が転じた「生還者」というジョブは、いろいろと今後を暗示している。

実際、それでコゥル討伐に関わった人たちからの死亡者はゼロで作戦継続をできたのだから。

うーん、いろいろと味わい深い回だったってことだったのか。

といっても、まだ途中経過に過ぎないから、この先、全滅の危機に瀕するのかもしれないけれど。

少なくともハイベナの兵士たちが全員生存する、というのはありえないよね。

あと、四谷たちは今、死んでも復活できるため、死ぬことも戦術の一つに組み込んでいるけれど、最終的なドラゴン決戦では一度たりとも死ねないから、打つ手は全く変わるはずで。

そうなると、最終クエストは、死は一度きり、って状態で、超難易度のムリゲーをさせられるのだろうな。

とまれ、今回は、テンポよく進んで、珍しく面白かった。

まぁ、一通り状況説明の設定回が終わったからこそ可能なスピード感だとは思うけど。


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100万の命の上に俺は立っている 第94話 『ガレイ防御陣形部隊』 感想: 意外と今回のクエストでは柳楽から四谷が学ぶことが増えそうだな。

2024-04-09 11:35:15 | 100万の命
すっかり書くのを失念していたのだけど、前回の感想もどうぞ。

それにしてもいきなり「イスラエルのガザ地区」って言ってくるかぁ。

さすがは社会派、時事問題は忘れないw

まぁ、実際、そうだよね。

そこでサバトラ軍曹と柳楽がいきなり悪手を交わすところは、さすがにマンガだけどw

ただ、同じ状況を見ていた四谷が、自分は利害関係でしか状況の是非を見れない人間だから・・・って嘆息するのを挟むのは忘れない。

四谷はあくまでも、個人プレイヤーが個人の合理性に則って動くこと(だけ)を基準に考える、典型的なゲーム脳の功利主義者。

対して、サバトラ軍曹と柳楽の二人は、社会の存続をまずは優先する点で、大人としての思考を共有している、ということか。

国や出身は違っても、子どもや妻という存在ゆえに、自然と正義感を共有してしまっている。

ていうか、そうした子どものいる大人の論理を今回のクエストに持ち込むために、バス運転手の柳楽がプレイヤーに選ばれたのだろうな。

要するに、クエストで新たに求められる「価値基準」に即した人が新規に組み込まれる。

特に、今回の柳楽はその線が強そう。

で、そのサバトラ軍曹も所属するガレイ防御陣形部隊だが、士気も技能もともに高いのが結構凄い。

なんていうか、今のところ、理想的な軍人さんたちだよね。

ファランクス形態をとっていく点で、わかりやすくチームプレイで勝ち進むタイプだからなのだろうけど。

裏返すと、今後、少しでもメンバーが殺されたとき、どうなるかが、気になる。

なにせ、死者はコゥルとして生き返る?わけだし。

どうやら今回の四谷のケースでもわかるように、コゥルには死体の主の魂も残存しているようなので、その幽霊的部分を、結束のかたいガレイ防御陣形部隊の面々がどう解釈するかで状況も変わりそう。

・・・ということで、次回、コゥルの聖地で何が起こるのか。

なんか琥珀生成の秘密とかも開示されそうで怖いな。

あとネナたち原住民の存在の意義とか役割とか来歴とかも明かされそうw

結局、クエストの難易度が上がるだけなのだろうけどw

それにしても、ホント、この作品は、倫理学的な物語だなぁ。

まぁ、国際関係がこれだけ身近な時代になったら、世界政府のない国際世界的な無法地帯で、ゼロからどんな国や宗教が望ましいのか、考えてしまいたくなるのもわかる。

難しい時代になったなぁ。。。

戦争、嫌だなぁ。。。

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100万の命の上に俺は立っている 第93話 『深淵からの声』 感想: まさか「人類の生存リスク」や「持続可能な成長」までクエストに盛り込んでくるとはw

2024-04-09 11:03:03 | 100万の命
とうとう未開部族を糾合して国家建設まで始めることになりそうw

もうこれ、完全にかつての、アフリカや東南アジアの未開部族に対して、先進国、というか宗主国が、国際関係の網の目の中に彼らを引き込むことで、表向きウィンウィンの関係を築こうとした話になってきたw

通貨、国、法律、軍隊などの政治概念が一切ないところで、それを教え込むところから始める、ということになったみたい。

環境主義者四谷らしい、イデオロギーに殉じるのも辞さない主義者・四谷らしい選択肢だし、展開だなぁ。

しかし、国の概念のないゼロからのスタートって、ちょっと凄いな。

確かにクエストが進むたびに、解決すべき擬似的な「国際状況」の難易度が格段に上がっていく。

だって、前回のクエストでは、一応すでにそこに「国」もあったし「宗教」もあったて、単に欧州基準での「近代化」がなされていなかっただけだったから。

なので、前回は、そこで大国と渡り合えるように、また、国際法的に問題のない民主的な国家に帰るために尽力すればよかったけど。

今回はとうとう、国興しから始めなくてはならなくなったw

しかもそんな面倒くさいことをするのを四谷に決断させるほど、自体がややこしい。

前提として、「人類という種の存続のためには未開人の命や生活など小事にすぎない」という考えを蔓延しているから。

いわゆる、人類生存リスク、ってやつだよね、最近、AIの危険性とかで言われるようになったやつ。

AIリスクでも、人類生存のために、核兵器開発をしている野蛮国にはとっとと核兵器を使って全滅させても構わない、という発想と似たようなもの。

仮に核兵器の使用で人類の9割が死滅したとしても1割残ればそれでいい、全滅でなければいい、という発想。

地球大規模のファシズムの論理。

それをもう少しマイルドにした形で、未開部族のいる土地における鉱物資源開発、という仕組みにしてきた。

あー、もう、なんでこんなムズい設定、マンガでやるんだよw

もう、めちゃくちゃ社会派じゃないかw


で、その環境問題の部分は、コゥルの目的が「ただただ生態系のバランスを取ること」というなんとも理想的なもので、なんだか、ナウシカの王蟲のような存在だったw

しかも、コゥルの発生源は人間の死体で、そこから孵化したコゥルを倒すと、実は求める「琥珀」になってしまう、というぐるぐる回りの論理w

よくもまぁ、こんなサイクル、考えつくなぁ。。。

そうなると、四谷の言う通り、未開人が軍事力をもつところまで盛っていくわけにもいかなくなる。

要するにこれって、琥珀を生態系への負荷なく採掘する方法を探る、サステイナブルな方策を探すクエストということで、めちゃくちゃ無理ゲーっぽいw

ていうか、ここまで来ると四谷のように、無駄に悪知恵も働く捻くれ者の戦略化もどきがいないと、そもそもクエストを突破できない、ってことでw

本気で難易度が上がってきたな。

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100万の命の上に俺は立っている 第92話 『本日も事故のないように』 感想: 対ドラゴン戦による人類絶滅をどう評価するか、ってことかw

2024-03-07 21:37:21 | 100万の命

前回からの続きで、冒頭、衣宇、紅末、四谷の3人が抱く恋愛観が明かされたw

喜び、戸惑い、面倒くさいw

まさに三者三様の恋の捉え方

で、その話は、紅末が拉致られてるので保留したままで、今回のクエストの効力法が考えられるわけだけど。

問題は唐突に、琥珀の採掘者=悪、と言えなくなってしまった。

なぜなら、琥珀の用途が将来のVSドラゴン戦に備えたものだから。

ここで天秤にかけられるのが、人類滅亡リスク。

人類滅亡を回避するためなら、少数の犠牲は厭わないというのが、採掘を進める側のロジックで、しかも、この世界でドラゴンを抑えられるなら、四谷たちの世界にとっても防波堤になってよい。

・・・という理屈で、一転してクエストパーティの方向が、採掘活動容認論に傾きかけたところで、四谷が、違う路線を選ぶという。

これ、確かに衣宇がびっくりしてたように、いつもの四谷なら「結果重視の合理的判断」で、つまり功利主義的判断で、採掘容認に一票となるところなのだけど、しかし、以前から「環境保全派」である四谷からすると、それにはどうにも承服しかねる、ということで、別の策を考えることを選択した。

うーん、これ、完全に「人新世」の問題だよね。

人類滅亡リスクへの対処、というやつ。

そこで功利主義的に動くのが最善なのかどうか。

ということで、多分、四谷が、普段はぼんやり考えていたことを、今回のクエストを通じてちゃんと正面から向き合う、といことになるのだろうな。

で、物語的には、自分の直観を尊重し、そんな「逆張り?」な意見を表明し実行しようとしている四谷の行動を、衣宇と紅末がどう受け止めるのか。

特に、衣宇がどう出るか。

なんとなく、キャラの性格的には、四谷の相手は紅末みたいな空気があるのは確かで、その既定路線?が、今回のクエストを通じて覆るのかどうか、だよな。

お話的に面白そうなのは、今回のクエストの解決策で、改めて衣宇が四谷の発想力に感激して、そのゴリ押しを含めて、四谷と衣宇のカップルがまずは成立してしまうという流れ。

で、その様子を傍らでイライラしながら見続ける紅末、という構図かなw

その後、普通なら、あるタイミングで、紅末の方に四谷が、やっぱり・・・、って感じで傾く流れになるのだろうけど、天邪鬼が売りのこの物語としては、そのまま四谷と衣宇の二人で最後まで突っ走ってくれると面白いのだけどw

違う性格のキャラが、クエストを通じてわかり会う、というほうが、この物語にはあってると思うんだよねー。

さてさて、どうなることやらw

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100万の命の上に俺は立っている 第91話 『野生と理性』 感想: 今回はどうやら四谷、衣宇、紅末、の三角関係ラブコメがクエストの眼目らしい

2024-01-09 17:10:23 | 100万の命
なるほど、コゥルは敵じゃない。

だからクエストの目的は、ジャングルにおける金の違法採掘・・・的状況をを解決する件w

そりゃ、四谷がホッとするはずだw

そんな感じでクエストの目的が明確になる中、晴れて、四谷、衣宇、紅末、の間で三角関係が成立w

しかし、ここまで冷静に分析的に「恋」を論じてその上で納得して、誰かのことを「好き」と了解するしかたは、いかにもこの作品っぽい。

まぁ、それもこれも、文明社会のベールを一旦剥ぎ取って、動物レベルにまで戻って考えざるを得ない状況が目の前に生じたからだけどw

それをシミュレーションといえば、確かにシミュレーションなんだけどw

やっぱ、変な漫画だよなぁ。

ことごとく漫画の王道を裏切ってくる。

というか、キャラの心情の舞台裏を暴こうとしてくるw

ということで、とりあえず次回はコゥルとの接触、ならびに紅末の救出、ってことでいいのかな?

パーティが、あっさり、大人チームと10代チームに分かれたから、また並行作業でクエストは進められるのだろうけど。

それにしても、紅末の、あの、死んではいないが復活もしていない状況はなんなのだろう?

どうもいわゆるゲーマス的超越視点を獲得しているようだけど?

管理者権限っぽい状況なので、今後の展開に大きな影響を与えそうな「モード」っぽいのが気になる。

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100万の命の上に俺は立っている 第90話 『終わりは突然』 感想: コゥル、強すぎ、一転してパーティが全滅しそうな大ピンチ!

2023-12-08 11:47:13 | 100万の命
急展開だなぁ。

いきなり9周目が始まるし。

新しいクエストだからメンバーも増えるし。

ただもう新メンバーは単なる数合わせって感じだよね。

まぁ、この運転手のおじさんもこのあと、活躍するのかもしれないけれど。

でもその前にとにかく、生き残らないとね。

ていうか、四谷が1分、逃げ回るって展開しかないよね?

全滅はマジな死だったはずだよね?

しかしこうなると、確かに衣宇への返事を先延ばしした四谷はアホだったことになる。

問題は、その後悔の心理が、この局面で、四谷の判断をぶらさないか、ってことだけど。

どうなのだろう?

ともあれ、まだクエストの全貌も見えないから、いきなりこれでゲームオーバーはないだろうけど、それにしても、これどうするんだ?って感じだな。

他の傭兵とも手を組まない限り生き残れそうにないのだけど。。。

どうする、四谷?

ここのところ、クエストの序盤がたるかったので、この「いきなり感」は悪くはないのだけど、それにしたって、どうするよ、これ?


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100万の命の上に俺は立っている 第89話 『日和ってる奴、いる』 感想: アハハ、いきなり四谷、衣宇、紅末の間でラブコメが始まったよw

2023-11-09 12:10:30 | 100万の命
まぁ、いくら途中からグレンダや二繁がメンバーに加わったからといって、メインの四谷たちは高校生だから、いつかは、仲間内での恋愛話もでてくると思ってはいたけど。

ここでそれを差し込んできたかぁ。

しかも、衣宇から四谷への告白とはねw

まぁ、キャラ的に衣宇はカハベルさんと被ってるところがあるからなぁ。

でも、そりゃ、四谷みたいな男子は日和るよなぁ。

大体、四谷のいう、思考が本体で、肉体は単なるインターフェースって、いかにもゲーマーなナードな男子が言い出しそうなことじゃんw

もっとも、だから、四谷はクエストで勝ち残れたわけだけど。

でも更に厄介なのは、多分、四谷のそういう達観した(ようにみえる)ところが、衣宇が惹かれたところなんだろうな。

あれ、衣宇は実質的な二択からの消去法とか、いろいろ理屈つけてるけど、割りとマジで衣宇の気持ちには直撃していると思うし。

だって、よく考えたら、最初は衣宇だけがプレイヤーだったんだよね。

四谷は3人目。

だから、四谷なしであのクエストを孤軍奮闘していたことのある衣宇からすれば、なんだかんだいって四谷がいてくれたことでクエストが達成できて、自分たちも生きて帰ってこれた、って無意識のうちに思っていると思うんだよね。

しかも、そのクエストの中で、なぜか、四谷はモテる。

カハベルさんをはじめとして、クエストの世界の女子にモテる。

で、そのクエストの世界にもう8回も浸かった衣宇からすれば、メンタルの半分くらいはもうクエスト世界の住人のようになっている。

だったら四谷に惚れてしまっても仕方ないよね。

だから、問題があるとすれば、それだけ衣宇が向こうの世界に引きずられている、ということなんだろうな。

四谷の言い方にならえば、衣宇の場合は、身体の方が思考を引き寄せる。

しかも前回のクエストで、衣宇は人を殺めたり、人を扇動したりと、今までの自分ならありえない現実に直面してしまっていたし。

あー、なるほど、そういう意味では、あのアクロバットの妙技に見られるように、衣宇や四谷たちの身体能力が実際に上がっていることも大きな要因なんだろうな。

クエスト世界の感覚が、衣宇の場合、現実世界に侵食し始めている。

だからその勝手をわかる四谷に、現実世界でもよりかかりたくなってくる。

なーんか、ものすごい納得。

それに対して、クエスト世界と現実世界を、オンオフのように切り分けられる四谷は、その切り替えができない衣宇に対しては、直感的にわかり合えないようにかんじてしまった。

はからずも「ビジネスライク」という言葉が四谷の口から出てきたように。

あれが四谷の本音なんだろうな。

クエスト攻略という目的が明確にあるからできた行動にすぎない。

そのクエストありきで出来上がった関係を現実世界に持ち込んでも多分、窮屈になるだけ。

で、そうして困ったなーと思ったときに四谷の頭に浮上するのが、むしろ自分の価値観のいびつさを指摘して噛み付いてくる紅末の方だというw

次回、晴れて、四谷、衣宇、紅末、の三角関係が勃発!だなw

時舘あたりが思い切り舌なめずりしそうなシチュだけどw

でも、四谷からすれば、紅末は彼にとっての一種のバランサーで、紅末がいてくれたからこそ、ゲームの世界と思っていたクエストの世界でも現実世界の倫理観を持ち出しながら行動することができたと思ってるんだろうな。

つまり、衣宇が惹かれている(クエスト内の)四谷の行動は、実は結構な部分、紅末のお節介があるからこそ微修正が加えられて「人間っぽく」見えるようになったものなのだろうな。

多分、前回まで8回目のクエストで、紅末のかかわり方が少なかったのは、そうした紅末の四谷に対する影響が見た目は分からなくするためでも会ったのだろうな、と思ったりしてw


あー、でも、次回からなし崩し的に9回目のクエストか。

クエスト前に返事を聞かせて、と言っていた衣宇からすると、クエスト内でも四谷に応えを迫るような場面がでてくるのだろうし、その二人の関係の変化に紅末はイライラするのだろうな。

で、その三人を見ながら、あれ、鬼姫と桃姫の間に亀裂が・・・、とかいいながら、文化祭の劇の続きを時舘あたりが考えてしまうことになるのだろうな。

それを見て、若いのっていいな、とか、グレンダが言ってそうw


ともあれ、9番目のクエストを突破してクリスマスを祝う、という指切りが、本当に死亡フラグとなるのか。

なんか、唐突なラブコメ化で、でもなんか先が楽しみになってきたぞw

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100万の命の上に俺は立っている 第88話 『私が守る』 感想:アハハ、今までの中で一番面白かったゾ!w

2023-10-10 17:25:33 | 100万の命
いいねー、ラブラブ天驚・黒子ビーム!w

桃姫に鬼姫、リッッコリコwに、スッッレミオw、なめてるねーw

なにこの切れ具合w

いきなり学園祭話になって、3年だから出し物なしでいいじゃんというのがボッチ四谷くらいで、まぁそうだよなー、って思ったら。

いきなりキレッキレの百合だよw

衣宇と紅末のあいだのw

ていうか、紅末ってクエストを経てなんだか知らないけど守護者としての自覚が育ちすぎなんじゃない?ってくらいやばくなってない?

まぁ、いいんだけどね。

ともあれ、初期の4人のキャラに絞って今回みたいな漫才じみた話にすると、普通にスラップスティックになって、まだまだ読めることが判明。

いやだって、正直なところ、前回までのなんちゃってアフガニスタン再建物語があまりにつまらなかったので、もう読むのやめようかな、少なくとも感想を書くのはもうやめようかな、と真面目に思ってたんだよね。
それくらいつまらなかった。

だってカタルシスゼロだったからね。

久しぶりに読むだけ無駄だった、って思ったもの。

でもまぁ、その中で衣宇が経験した「人殺し」の引っ掛かりを、なんとか処理しようとしてのファンタジーセラピーというのはよくやったもんだ。

作中で説明があったけど、確かに脚本を書いているうちに、本質的な問題に気づいてしまったというのは納得できるだけに、変にリアルだったw

でもまぁ、一種のPTSD対処回ということで、これはこれで戦後処理の回だったってことだよねw

ともあれ、箸休め回としては上出来な回だった。

次回、なんか不穏wな予告があったけど、まぁ、そういうこともありかもねwとは思っている。

だって、四谷の黒子、すごかったし。

なんちゃってアフガニスタン・クエストも四谷なしでは解決不能だったからね。

そういう意味では、仲間内で四谷のことが再評価されてもいい頃合いだとは思うよ。

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100万の命の上に俺は立っている 第87話 『解決ではなく改善』 感想:ほんとに建国シミュレーションがしたかっただけだったんだねw

2023-09-08 14:20:17 | 100万の命
最後まで読んだら、なんか今回でなし崩し的にアーツヌ編が終わって、思わず目が点になったw

え、これで終わり?

ドラゴン・ビショップとかドラゴンとかとの戦いは?

いや、確かにフォーノがドラゴン・ビショップだったけど、それだって、最後は四谷たちに倒されわけでもなく。

ていうか、この8週目最終話については、もう、ほとんど四谷の「ゆるやかな独裁政権構築講座」wで終わってしまった。

なんかもうパーティ、いらなくね?

ていうか、これをクエストって呼ぶ必要、もうなくない?

8週目、マジでつまらなかった。

ていうか、こんな話、わざわざマンガにする必要あるのかね?

いやわかるよ、実際に中東とかアフリカとか、いつまでも政情が安定しない軍事国家や独裁国家があることは。

で、それをなんとかしたいというのもわかるけど。

ただ、その内容と、四谷たちのパーティ編成が全く噛み合ってなかった。

挙句の果てに四谷は「邪悪で正しい」って評価だもんw

安定して継続性のある政府の設計、ということに頭が回るのは四谷だけだった、ってことでしょ。

せめて最後くらい、グレンダとの共同作業にしても良かったと思うけどね。

時舘と二繁なんて、ずっと橋、つくってただけだしw

てか、彼らの存在、もうすっかり忘れてたよ、まだいたんだ、って思ってくらいw

一応、衣宇がひとまわりリーダーとしての資質をあげた、ってことはあるかもだけど、今回の成果ってそれくらいでしょ、パーティ的には。

ホント、何しているのか、終始、よくわからない話だった。

今までの中で一番つまらなかったクエストであったことは間違いない。

これで、次回以降、少しは面白い展開になるのだろうか?

てか、一体、何をしたいのだろうね、この作品は。

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