BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

処刑少女の生きる道 第12話 『ふたりの旅路』 感想: ほんとに「オレタタ」エンドで終わりやがったw

2022-06-19 12:20:36 | 処刑少女
とりあえず、パンデモニウムの襲撃を押さえて、1クールが終わった。

どうやら原作の2巻まで消化したらしい。

しかし、ほんとに俺たちの戦いはこれからだ!とばかりに、メノウとアカリが一歩を踏み出して終わってしまったw

一応、最後にどうやら中ボスであるメノウの師匠フレアが出てきて、かつ彼女もループに気づきながら、何度もメノウを殺しているみたい。

ああいう中ボスが最後に登場するのって、2期ができるかどうか、微妙なところだよね。

どうやら、このあと3巻から6巻までがVSフレア戦の第1部ということなので、続きをやっても最低でも2クール必要、ってことだよね。

どうなのかなぁ、やってくれるのなぁ。

正直なところ、第1話あたりで感じたサプライズは、後半、ということは原作の第2巻に入ったところで、だいぶ減っちゃったんだよね。

良くも悪くも、ループの繰り返しを管理しているマスターアカリが登場したところ以上の驚きってなくて。

そういう意味では、第1巻の内容がアルファにしてオメガ、という作品なんだな、と思った。

今回のパンデモニウムにしても、本体を倒したわけではないから、とにかく、こういう災厄がこの世界にはまだたくさん眠っているんですよ、ってことの情報開示くらいでしかなかった。

あと、メノウとアカリとモモの、ややこしい三角関係っぽくなってきたのも、本編の話を進めるにはむしろマイナスにしかならないような気がするし。

最後の捨て台詞からすれば、どうせモモがアカリを拉致ってなんかやらかすような回があるってことでしょ?

そういうのはいらないからストレートにフレアとの戦いに向かってほしいんだけどなぁ。。。

ということで、終ったはいいけど、さて原作に手を出そうかどうか、微妙な感じで終わってしまった。

終盤のつまらなさは、パンデモニウムとの戦いの作画の酷さなんかも影響しているので、原作を読んだら、また印象が変わるのかもしれないなー、と思う一方、

同じタイミングでループものとして『サマータイムレンダ』があったので、どうしても物語的にこの処刑少女は見劣りしちゃうんだよね。

『サマータイムレンダ』がちゃんと毎回物語に引き込む密度をもっているので。

ということで、うーん、どうしようかなぁ。

終わってみれば、佳作止まりの作品だった、という気がする。

多分、原作第1巻がホント、全ての物語だったんだなぁ、って。

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処刑少女の生きる道 第9話 『夜会にて』 感想: アカリの立ち位置が今一つよくわからなくなってきたような・・・

2022-05-28 16:20:22 | 処刑少女
うーん、面白いのか、そうではなくつまらないのか、ちょっとわからなくなってきたw

1つには、アーシュナがホントに脳筋バトル姫だからなんだけどw

てか、あの人、なんであんな場所に潜伏していたわけ?

さすがに神出鬼没ぶりがご都合主義的すぎない?

で、そんな脳筋を一蹴するんだから、マノンも大概なんだけど。

もっとも、そんなアーシュナ以上によくわからないのがアカリだよなぁ。

特に今回は、途中でマスター人格のアカリ?がいきなり浮上してきて、その上でマノン捜査に自力で乗り出しているのだから。

あれは、今まで経験したことがないようなイベントが生じたら自動的にマスター人格が浮上するように組まれているのかね?

いや、普段のお馬鹿なアカリと違って、マスター人格のアカリは、冷静に状況を判断して次の行動を起こしているから、その方が面白いのは確かなんだけどさ。

ただ、ギャップが多すぎるのが気になる。

そのため、お馬鹿なアカリがいろいろとやらかしているところが、メノウに対するカモフラージュにしか見えなくて、尺稼ぎだけの場面のようにも見えるんだよね。

まぁ、それはアーシュナが登場する場面についても当てはまるのだけど。

そうした場面のモードの切替が、あまりうまく表現されていないから、無駄にもたもたドラマを続けているように見えてしまう。

つまり、どうも緩急の付け方がおかしいように見えるんだよね。

ラノベ原作を扱うときに難しさなのだろうけど、それにしても尺の使い方があまりうまくない気がしてならない。

一応、今回、マノンとアカリが遭遇したところで終わっているから、そこで何が話されるか、でこの第2巻?の話の意味も明らかにされるのだろうけど。

そういう意味では、単独行動するマスター人格アカリの活動が、こんごどれくらい、メノウに対する隠密行動になるかで、物語としての面白さとか深みも変わってきそうな気がしてきた。

原作に手を出すかどうか、悩ましいところだなぁ。。。

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処刑少女の生きる道 第6話 『【回帰:記憶・魂・精神】』 感想: アカリによるループミステリーであることはわかったけれど、これ、ちゃんと完結できるのかな?

2022-05-07 19:19:27 | 処刑少女
なんかいろいろとこの物語全体の仕掛けが明らかにされた回だった。

要するに、アカリが、まどマギのほむほむよろしく、「時間」の純粋概念の導力を駆使して、何度もループを繰り返している、ということ。

どうやら、そのループの繰り返しをさせている統合人格のアカリと、各ループごとにメノウとのやり取りを行うプレイヤー人格が入れ替わる仕組みのようなのだけど、そもそも、その仕掛けは誰が設計したのだろう?

背景はわかったけれど、むしろ、あれこれと「ラスボス」的「黒幕」的なものの存在を意識しないではいられない構成なんだよね。

アカリがループを続けている根本的な動機は、同じ殺されるならメノウに殺されたい、ということからのようだけど。。。

で、そのアカリの意志にメノウも気づいてしまったので、ここから先は、殺しても自動再生してしまうアカリの殺し方を探して、一緒に旅をする、ということなわけね。

なんていうか、確かにダークだよなぁw

でも、これ、とりあえず原作はまだ継続しているわけだから、アカリの完全殺害方法はまだ見つかっていない、ということだよね?

うーん。

物語的に期待してしまうところはある一方で、このラノベ的な引き伸ばし作戦がはたして、そうした緊張感をどこまで維持できるのか、ちょっと心配だなぁ。

この先、アカリが、どうしてメノウに殺されたい、と思ったのか、という「始まりの事件」がどこかで語られることもあるのだろうけど。

でも、なんとなくだけど、そもそも、

アカリにメノウに殺してもらいたいと思わせることでループを繰り返す

ことをアカリに強いているゲーマスのような上位存在がいるんじゃないかな、って気がするんだよね。

つまり、アカリがループを繰り返すことで何らかの利益を得る存在が、別にいるのではないか、ということで。

でないと、これ、アカリの死にたがり願望のループから抜け出すことができないじゃない、きっと。

合わせて、「なぜメノウなのか?」という問いね。

こうした大きな問いがガツンと残ったまま、この先は小さなエピソードがずっと続けられるのだろうなぁ、とは思うけど。

作者は、この物語、『Darker than Black』を模範にした、というけれど、でも、この「終わるはずのない終わり」を求めて旅をし続ける、という構図は、むしろ『ベルセルク』みたいだなぁ、と思ったり。

モモやアーシュナといったバイプレイヤーがキチガイばかりなのも含めてね。


でもさ、『ベルセルク』はもとより、『Darker than Black』にしても、すっきりした終わり方をしてないじゃない。

運命に弄ばれている者たちが最後に反抗する対象といえば、もうそれは、世界の創造神でしかないはずで。

そうなると、この物語は、この捻れた人間関係と捻れたループ構造をどう昇華させるのか、で、この先、相当苦労しそうな気がする。

面白いとは思うのだけど、はたして作者にそこまでの力量があるのかどうか。

むしろ、完結しない可能性すらあるなぁ、と。

その点で、今回のアニメ化を通じて、中途半端に人気が出て、商業的に成功して、作者の実入りがよくなったりしないほうがいいなぁ、と思ったり。

『涼宮ハルヒ』や『東京レイヴンズ』とか、世の中には中途半端に人気が出た結果、作者の執筆インセンティブが極端に下がった結果、いつまで待っても続編が出ないことは多いので。

この作品もそうならないとは言い切れないので。

そういう意味では、クリエイターの人たちは皆、『鬼滅の刃』を参考にして、ちゃんと終わらせることの美学や潔さを肝に命じてほしいなぁ、と思う。

作品的には面白い、と思った一方で、ものすごく先行きが不安になってもきた。

杞憂で終わるといいのだけれど。

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処刑少女の生きる道 第1話 『処刑人』 第2話 『迷い人』 感想: 『Darker Than Black』へのオマージュが随所に見られて懐かしいとともに、先がとても気になるw

2022-04-10 17:42:50 | 処刑少女
1話と2話をまとめてみたけど、これはかなり面白いんじゃない?

もちろんまだ序章なので、これからいろいろと細かい設定話やキャラのバックストーリーとかが小出しにされつつ明らかになっていくのだろうし、その分、だんだん体感時間が鈍くなっていくかもしれないのだけれど。

でも、とりあえず、1話と2話のつかみはいいと思うよ。

タイトルどおり、

1話で、メノウの紹介を通じて、処刑人とはなにか、を示して

2話で、アカリの紹介を通じて、迷い人がどのような存在か、を示している。

基本に則った対比的な主人公キャラ2人の紹介で。

同時に、かき回し役になるであろう主要なバイプレーヤーとして

モモ
アーシュナ王女
オーウェル大司教
フレア導師

の4人もさらっと紹介しているのだから。

いや、この流れは結構、うまいと思うよ。

それに、あとは、この世界の基本設定である「魔導」や「導力」についても、きちんとキャラに簡単に説明させているし。

まぁ、1話で召喚された少年が殺害されるというのはちょっとショックだし、

その彼が、作中でも、処刑人の目をそらすために、本命?の召喚者であるアカリとともに召喚されたデコイ的存在だった、というのも、なるほどね~、とは思う。

なろうや異世界ものの逆張り、とかいわれているみたいだけど、単純に、異世界召喚ものが一通りやり尽くされてしまって、その分、読者の方にも「ああ、あれか」というレファランスが十分ストックされた状況だからこそできた「逆張り」だとは思う。

なので、成功は、ひとえにタイミングが良かった、なんだろうな。

一応、『Darker Than Black』が雛形にあるみたいだけれど、DTBにしても、ヒーローものが飽和してきたところででてきたアンチ・ヒーローものだったしね。

『Blood C』とかもあの頃じゃなかったっけ?

そういう意味で、ジャンルの成熟から生じるアンチ・ヒーローものの亜種のひとつなんだろうね。

なので、そうした「驚きの逆張り」に一通り読者や視聴者が慣れてしまったところからが作者の腕の見せ所だろうな。

そういう意味では、メノウがアカリを連れ回す姿は、そのまま、DTBで黒(ヘイ)が銀を連れ回していた姿と並行的すぎるのが、ちょっと気になる。

DTBの公式wに従うなら、銀を黒が庇護しながら逃避行しなければならなくなる理由を探ることが、そのまま黒たちDTBの世界の謎の秘密に迫ることにつながっていたから、アカリとの逃避行を通じてメノウは世界の謎に迫るのだろうな。

あと、黒自身も自分の能力の由来や源泉に行き当たっていたので、同様に、メノウも自分の由来に気づくのだろうね。

もっとも、第1話の冒頭で、メノウ自身、日本の女子高生?がこの世界に召喚されたものであることを匂わせているので、

メノウ自身が、その曖昧な、消去された記憶を取り戻す過程が描かれたあと、

メノウにも、日本からの召喚者である以上、彼女特有の「概念」に気づくことになるんじゃないの?

そして、それが、アカリのもつ「回帰」の概念と対になる、あるいは、対消滅の対象になるような概念じゃないのかな、とも思ったり。

そういう意味では、殺そうとした人物がメノウだったからアカリは生き返ってしまって、メノウ以外の人が殺していたら、実は普通に死んでいたんじゃないのかな、とも思ってしまうw

そこも盛大なミスリーディングだったんじゃないかな、って。

まぁ、DTBの公式に従えば、そういう「ちょっとした初期条件のズレ」がもっともらしく仕込まれていても全然驚かないw


ともあれ、こんな具合にあれこれ先の展開を想像できるのは面白いので、これは続きが楽しみだな。

ただ、そんな風にあれこれ仕込まれていると、多分、これ、1クールでは肝心な「中締め」的なところにすらたどり着けないような気がするので、最低でも2クールはやってほしいところ。

でも、それくらいの中身はあるように思えたけど、どうだろう?

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