BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

魔法少女まどか☆マギカ 最終話 補足

2011-04-23 15:03:19 | まどマギ
というか、思いついたこと。

いろいろ終わってざっくり考えると、

要するに、あれれと皆が思ってしまった鬱展開的な、魔法少女世界を
まどかの、魔女化防止策によって、従来からある、魔法少女世界に戻した、

ってことだよね。

つまり、

正義=魔法少女=魔女=悪、つまり、正義=悪、

というマッチポンプ的な、どうにもやりきれない世界を

魔女化阻止によって、魔法少女はダークサイドに落ちないようにした上で、
悪=魔獣、正義=魔法少女、という二項対立的な世界を確定した。

でも、それは、従来あった通りの、魔法少女の世界。


ということで、

これは、JJエイブラムスの『スター・トレック』みたいな世界だよね。

本来あるスタートレックの物語=正史を改変しようとする動きがあって、それを未来から来たスポックが阻止する。
でも、阻止したところで、従来からあるスタートレックの物語は何にも変わらない。
だから、壮大な無駄な話だった。

で、まどマギにおけるスター・トレックは、いわゆる魔法少女ものの物語、ってことになる。


ついでに言えば、ループ化した世界を描いた果てで、
時空の動きのない論理空間を用意するところは『LOST』と似ている。

ということで、結構、エイブラムス的展開だったんだなと思ってきたり。


あと、魔獣は、まどかが改変する前の世界には存在しなかったわけだから、
魔獣は、まどかによる、悪を封じ込めた創造物ってことなんだよね、きっと。

つまり、まどかが、魔法少女の魔女化を阻止するために、
最後に引き受ける「呪い」を集約させたところから生じるのが多分、魔獣。

となると、実は、魔法少女vs魔獣、という、正義と悪を峻別した構図そのものが、
まどかによる創造ということになる。

・・・てなこと。

最終話の最後の、改変後の世界で、ほむほむが魔獣と戦う場面は、
いろいろと想像が可能であることに気付いた。

また、考えてみるかも。


そうそう、「円環の理」って、要するに「まどかの法則w」ってことだよね。
円=まどか、円=環、で。

その意味で、「まどかは概念になった」ってことだよね。

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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第2話 『ゆうしゃめんま』

2011-04-22 19:31:55 | あの花
うん。やっぱりいい話だね、これは。

ぽっぽの登場によって、じんたんとあなるの接点が回復した?エピソード。

ぽっぽ、ホント、ムードメーカーだな。
あなるも、実は、じんたんのことをずっと気にかけていたわけだね。うん。

結局、彼らが子供の時は、めんまがいわばお姫さまとして、
みんなの中心にいた、ということだよね。

で、そのめんまがこの世から去ったことで、
めんまを中心にできていた繋がりが自然と消えてしまった。

そう考えると、めんまの願いって、

超平和バスターズがもう一度仲良くなること、

って考えるのが自然だよな。

だから、それくらい、ベタベタに分かりきった展開にどんどん突き進むのかどうか。

とはいえ、どうも、ゆきあつやつるこは、一筋縄ではいかなそうだね。
じんたんの登校拒否というのもあるし。

ゆきあつに至っては、めんまへの想いがねじれた形で残っていて。
その姿をつるこはよく知っている。
今回、つるこがあなるに指摘したように、
自分でめんまのことに言及したそばから、その思い出に泣き崩れていたら世話はないわけで。

基本的には、

じんたん と めんま との良好な関係がかつてあって、
多分、二人とも両想いだった。
だって、ブス女!ってじんたんに言われたときの、めんまの表情ったらないからw

ただ、そのエピソードがあるから、
じんたんは、めんまにある負い目を感じているし、
あなるは、めんまとじんたんの二人に引け目を感じていて、
ほんとうはじんたんを想っているのにそのことを切り出せない。

そして、このエピソードについては蚊帳の外にあったゆきあつとつるこは、
しかし、あなるの死によって、蚊帳の外であったがゆえに、
蚊帳の外から、このエピソードを詰る立場に放置されたままになっている。
特に、ゆきあつはね。

めんまの気持ちを踏みにじったまま、めんまを死なせやがって、
というのがゆきあつの心情で、これは消えなくなった。

そして、その様子に感づいたつるこは、そのままゆきあつとともにあることを選んだ。

・・・って感じかな。概ね、彼らの人間関係は。

こう捉えると、めんまが今、現れたのは、

(「secret base ~君がくれたもの~(10 years after Ver.)」で歌っているように
 ホントに10年後なのかね?)

自分の死によって捻れた関係のままで時間が止まってしまった幼なじみたちが
もう一度、仲良くなってくれることを願ってのことなのだろうな、と。

だとすれば、今後の展開で気になるのは、
とりあえず、皆で集まり、ヨリをもどすのが、物語展開上、
中間目標になるのか、それとも、最終目標になるのか、というところだよね、やっぱり。

じんたんの登校拒否のことも考えると、できれば、中間目標にしてもらって、
5人+1幽霊がもう一度仲間として集まったところで、
めんまが求めるホントのこと、を探して成就させるところで終幕、というのを期待したいな。

というか、今回の最後の様子だと、じんたんが「ヒトゴトだよなぁ」と言っていたように、
めんま自身、自分が何をして欲しいかわからないまま、じんたんの前に現れたようだから、
その、めんまの「本当の願い」を皆で探すことがゴールとなるのだと思う。

ゆきあつとじんたんのわだかまりとかも、むしろ、その過程で解消されていく気がするな。


なんにせよ、いい第二話だった。
ポケモンもどきで、昔の思い出とともに、じんたんとあなるの溝が何となく埋まり始めたのもいい。

いやー、ホント、岩井俊二世界であり、大林宣彦世界だね。

それはそうと、めんまのCVの茅野愛衣さんは、きっと本作でブレイクするのだろうな。
ちょうど早見沙織さんが『東のエデン』でブレイクしたように。

そう思ってしまうくらい、めんまがカワイすぎるのだけどねw

いやー、いい話だ。

来週が楽しみ。

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魔法少女まどか☆マギカ 最終話 『わたしの、最高の友達』

2011-04-22 18:22:29 | まどマギ
「すべての魔女を生まれる前に消し去りたい。
すべての宇宙、過去と未来のすべての魔女をこの手で。」

まどかが最後に願ったことは、
「希望から絶望に反転することで生じる魔女」が存在しない世界を創ること。

それは、魔法少女となった子たちが、希望を希望のままにして終える世界を維持すること。

そして、おそらくは、この願いにたどり着いたのは、
ほむほむが、彼女の願い=まどかを守ること、を無理だと思ったとたん、
ソウルジェムがグリーフシードへと変わり、魔女に転じてしまうから。

実際、まどかが現れた場面は、ほむほむ魔女化の一歩手前のところだったわけで。

だから、結局、このシステム改変を願い、かつ、その改変を可能にすることができたのは、

ほむほむの、自分を迷子と呼ぶくらいのループの繰り返しの賜物、ということになる。

つまり、この最終話の結末は、ほむほむとまどかの共同作業になったってこと。
だから、改変後の世界で、ほむほむの得物、というか魔法が、
従来の時間制御のものから、
まどかの弓矢を受け継いだものになったということだろうし、
それは同時に、ほむほむはまどかでもある、ということの表れだよね。


まどかが魔法少女/魔女システムを改変し、それによって、作中で神的存在となるのは、
そもそもQBによって何度も、その可能性が言及されていたので、
全くの想定内だったし、だから、全然驚くことはなかった。
(当のQBは一応マジで?、という具合に驚いていたようだけどw)

むしろ、システム改変に向かって、
それこそ、映像的にはベタに宇宙を描写するまでになったのはびっくりしたけどね。

マミさんの指摘のとおり、

まどか=魔女を滅ばす概念

として抽象的に、時空の流れを超越した存在になってしまったわけだけど。


こうなると、ワルプルギスの夜、という魔女自体も、
魔女の存在がどうこうというよりも、
ひたすら、ほむほむを追い詰める、というのが登場の意義だった、ってことになる。

なにせ、「概念まどか」wからすれば、ワルプルギスの夜も、
魔女化する前の段階で救うべき存在となるわけだから。

もう、慈悲とか慈愛とかのレベルで、敵対関係なんか最初から存在しなくなる。


それもあって、ワルプルギスの夜への対応はあっという間。

で、さやかのことになって。
さやかの願いそのものは消せないから、魔女化シナリオがない以上、
普通に「消滅=死」を迎えるしかなかったってことだよね。


で、最後は、ほむほむの物語として、幕を閉じる。
仕方ないよね、OPの主題歌がほむほむの心情を歌ったものだからw

もっとも、このほむほむは、「まどかほむほむ」だからw


ところで、

まどかが魔女化を阻止したけど、代わりに魔獣が登場する。
だから、まどかは別に世界を変えてしまったわけではない。
あくまでも、魔女化の阻止だけ。

その一部のシステム改変によって、希望が絶望に転じるような救われない世界ではなく、
とりあえず、魔獣のように、悪は悪である、というような存在に、
悪が最初から封じられた。というか、特徴付けられた。

だから、この改変後の世界が良い世界なのか、といったら、
単に、戦う当事者としての魔法少女にとって多少マシぐらいな世界に過ぎない。

絶望はないが、だからといって魔法少女が絶対安全圏にあるわけではなく、
彼女らには死も振りかかる。
負ければ死んでしまう(魔女となって災厄と化すことはなくなるが)。

なので、この改変をどう評価するかで、この物語自体の評価も左右されるような気がする。

その意味で、QBはまどかを神といったけど、

この神は、唯一絶対神、という存在ではなく、

むしろ、アポロンの宮殿に集まる、神話の神々の一人ぐらいのイメージだよね。

いわば魔法少女の守り神。





ということで、ホントに終わり。

繰り返しになるけど、システム改変は、ある意味、ループを持ったシナリオでは
定番的解決になるから、最後は、実はとても陳腐に終わったことになる。

ただ、これがホントにTrue Endだったのかな、という疑問は残る。
いや、もろもろの社会情勢を踏まえて、むしろ予定調和的な終幕に
土壇場でそれこそ「書き換えた」のではないかな、ってね。

もっとも、当初から想定された終わり方であったとすれば、
むしろ、途中退場したさやかの存在は、
この、まどか=概念化=汎神化、のために用意されていたとも言えるので。
つまり、まどかだけが、この世から消えた終わり方にならないように、
いわば、まどかとともにあちら側に行く?仲間としてさやかを配していた、という気もする。
この点は、もうちょっと落ち着いて考えないとよくわからないのだけどねw

そうだとすれば、さやかの消滅=死、といういわば確定シナリオが、
物語を支える一つの背骨になってるってことなのだけど。


ただ、もう一段目線を上げてみると、

この数年あった、ゲーム的展開、つまり、自分たちがあるゲームボードの上に入ることをあるタイミングでわかった上で、そのゲームのルールから変えることで、ゲームのあり方そのものを変える、

という展開の、見事なまでの反復が、このまどマギだったってことになる。

で、この戦略は、多分、これで終りになるんじゃないかな。

こう捉えると、まどマギは、途中まで想定されていた、2010年代の新しい物語を始める物語、という評価ではなく、むしろ、2000年代のゲーム的シナリオ展開の物語を終わらせた物語として記憶されるようになるのではないかな。

つまり、10年代を先導するのではなく、ゼロ年代に引導を渡す物語。

この点は、当初の想定と真逆の存在になったと思う。

ゲーム的見た目だけなら、それこそ『Angel Beats! 』なんかと変わらない。
魔法とみえたものは異世界の科学である、というのは、『禁書目録』と変わらない。
現在進行形の『ネギま』の展開だって、ほとんど同じ。
そういう感じ。

なので、思っていた以上に、定番の終わり方な気がするんだよね。
だからこそ、これがTrue Endだったのだろうか?という疑問は残る。

ま、このことは、もうちょっと時間をかけながら考えたいところだけど。

とはいえ、最高に面白かった作品であることは間違いない。

それだけに、この作品が終了したことの意義を余計に感じる。

気がついたら、また書いてるみる。

あー、それから、スピンオフも含めて、この世界は継続しそうなので、
実は第二期もそのうち出てきそう。
もしそうなら、その第二期の展開のさせ方にこそ、
本当の、10年代のオリジナリティが生まれてくるような気がするし、
そうなってくれることに期待したい。

というか、最終話の最後のパートの、ほむほむと魔獣の戦いは、
普通に考えたら、あれでもう一つ、お話を創るって感じだよね。
てか、魔獣ってなにさw
最終コーナーで、そんなもの、新たに出すかねw


まー、なにはともあれ、  面白かった! 楽しかった!!!

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魔法少女まどか☆マギカ 第11話 『最後に残った道しるべ』

2011-04-22 16:54:04 | まどマギ
待ちに待った最終二話の前半。

だけど、確かにこの内容だと、あのタイミングで放送するのは日本社会的に無理があったね。納得。
10話のほむほむのループの時の描写からこういう内容になるのは予想できたけど。
避難勧告が出て体育館に皆がいる、というシチュエーション自体、恐ろしいまでの時代とのシンクロで。

正直なところ、10話から間があいたこと、
そして、その間に世の中、いろいろあったことで、
この11話も、本来の、レギュラーな見方だったら可能だった鑑賞の仕方を失ってしまったと思う。
どこか、覚めた目で見てしまったから、
10話までのグイグイ画面に引き込まれる感じはしなかった。
どこかで、物語を客観的に見てしまってるんだよね。

それは、やっぱり残念なことなのだけど、
とはいえ、何であれ作品は、作り手と受け手の共同作業で受容されるから、
この状態も致し方ない、という感じ。

で、物語自体は、ついに来たワルプルギスの夜!ってことなのだが、
それを、大量火力で応戦するほむほむだけど、
通常火力の投下という、人間が用意したもので対戦しているのだから、
はなから勝てる気がしない。

ほむほむの奮闘は、まどかによるイレギュラーな終結方法のための、
前座、前口上にしか見えないところが辛いな。

ただ、QBが冒頭に言ったことで、
このループの世界においては、
ほむほむが今まで行なってきたことの意義、のようなものも、
随分、クリアにされた。

とりわけ、ループを繰り返すことで、まどかのあり方(因果?)に影響を与え、
予想を越えた、破天荒な魔力が期待される、という件は、
ループを繰り返す、という、ほむほむの孤独な試みが、
ある種の蓄積効果を生み出していることに繋がってるということで、
なるほど、と思った。

その蓄積効果が吉と出るか凶と出るかが、最終話に委ねられた、ということだけど。

とはいえ、どんな結末であれ、それは、

ほむほむ と まどか とによる共同作業

というのが明らかにされた、ということで。

これはこのループで初めて達成されたことということで、
よかったのではないかと思っている。

あと、この最終段階で、ママンが改めて絡んできてるけど、
ママンの口から、誰か(=QB)の口車に乗せられていないか、という
(視聴者ももつ)疑問をきちんと言葉にして問い直し、
それに対して、まどかが明確に、違う、と応えたところは名場面。

ママンは、この場面でまどかからこの言葉を引き出すために配置されたといってよい。
それくらい、いい場面だった。

さて、この流れを受けて、最後はどこへ向かうのか。

続きは、最終話を見てから。

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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第1話 『超平和バスターズ』 

2011-04-20 20:09:40 | あの花
よかったよ。 最後にやっと一つグッと来るものを見つけられた。。。

『あの花』、いいじゃん!!!

というか、これは、日本の映像文化(映画+ドラマ)の王道展開だね。

ノイタミナは、今までいい思いをしたことがなかったので、
実は、放っておいて、ノーマークだったんだけど。

今回のオリジナルはいいじゃん!

というか、

夏、同級生、亡くなった少女、・・・

って、さっきも書いたけど、映像的には超王道。

ま、ちょっと昔の岩井俊二っぽい感じがしないでもない、ってことも含めてフジ的。

でも、これならいいんじゃないかな。

多分、こういった光線の扱い=カメラワーク的なものや、
少しばかり、ケレン味もある(岡田磨里的)セリフ回しや、
自由自在に「動き」を作る感じは、

今ではもう、実写だと厳しいしね。
タレントばかりでいい俳優・女優はいないから。

ある意味、懐かしい岩井俊二的なフジ的映像世界をアニメで再現する、

という感じで。

いろいろな意味で、現代的でしょ。


第一話で示されたことは:

昔仲が良かった同級生が、仲間の一人である「めんま」の死によって、散り散りになった。

そのバラバラが今後、もとに戻ることができるのか。

そして、今はじんたんにしか見えない(幽霊?の)めんまが、
他のメンバーの目にもきちんと映るようになるのか。

多分、めんまを視認できるかどうかが、今あるわだかまりを捨てされるか、ということと並行してるのだろう。

それから、

当然、物語の終幕で予期されるのは、めんまはどうなるのか?

「成仏」という道か、「転生」という道か、・・・

とにかく、皆のもとから去って、そして、再度現れるのか。

そのあたりに集約するはずだよね。

で、この筈だよね、と思わせる王道的なプロットを、どう実際にシャッフルしてくるのか。
そこが、各回の見所になる、って感じかな。


ここまで、第一話でわかりやすく舞台設定と物語の方向感を示したのだから、

それを王道のまんま突き抜けるのか、

それとも、

あえて斜め上を行く方向を目指すのか、

そのあたりを見極めるのが3話ぐらいまでの見所かな。


それはさておき、

第一話は、よかったよ。

最初は何が始まったのかわからなかったけど、
とにかく、めんまとじんたんを軸にして物語を立ち上げた。

それがよかった。

ホントによかった。 やっと安心して見れそうなのが見つかって。




でも、今期のを見て思ったのは、

結局、個人的には、物語がある映像作品、つまりは、映画+テレビ的なものの方が好きで、

データベース化されたフラグの順列組み合わせで作られるアニメ・ゲーム的なものはあまり好かない、

ということのようだ、というのがよくわかってきた。

あるいは、物語的=小説的、でもいいと思うのだけど。

この間、まどマギを特集している雑誌をパラパラ見てたら、

ある人が、虚淵玄さんについて、

「日活ロマンポルノ」のような作品を作る人

と言ってるコメントがあって、あぁ、なるほどなぁー、と思った。

要するに、美少女とか、戦闘とか、魔法とか、その他ガジェットを、
いわば誘引剤というか誘蛾灯にしながら、
そこで、まずは客を集めた上で、
その上で、自分が本当に描きたい世界を仮託して描いてしまう。。。

つまり、見かけの感じと、その見かけの下で進められる物語の間が、徐々に乖離し、
けれども、その乖離が、何か今まで見たこともなかったような、
新しい物語を、結果的に産み出してしまう。

そういうコトなんだと思う。

で、結局、そういう、いわばフュージョン料理=物語を作る手腕を讃えていた。


で、そういうのが見たい、というのが個人的に思っていたことだったんだな、とその時思ったのだった。


そして、今期はどうやら、そういうコトを仕掛けてくるものが、
不特定多数の人達の視聴を重視する地上波局制作のオリジナルもの、ということで
フジになった、ということみたい。

あえていえば、

テレビ vs パッケージ

という構図が明確になった感じ。

というか、その間を埋めるような作品のグラデーションがなくなってきた、ってことだよね。

それが、今期に特殊なことなのか、今後も続くものなのか、というのには、

ちょっと気にしておくことにしようかな。


ともあれ、『あの花』、見つかってよかった。
ホント、ほっとしたよ。

一見するとリアリズムっぽい構成だけど、
既に、めんまが幽霊、というところで、リアリズムを越えてベタにフィクションだから。

そのリアルとフィクションの混在を容認した不思議世界で、
ベタベタな青春世界を描ききって駆け抜けていくことに期待!

王道設定には、是非とも、王道展開!w で応えて欲しい。

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2011年春アニメ: やっぱり困ったので・・・

2011-04-18 17:25:25 | Weblog
うーん、二周目、ものによっては三周目、に入ったものも多いけど、
この春は、この感じだと、レビューなしかな。

本人もホントに驚いているのだけど、どれも全然面白くない。
本数が多いからそれなりにどれかはひっかかると思ったのだけど、
本数が多い分、個々の作品がいずれもニッチ層を狙っている感じがとてもして、気持ち悪い。
アキバの細分化がそのまま映像でも繰り返されてる、という感じ。

アニメのテレビ放送時のスポンサーの多くは、そのアニメの制作に関わった企業なので、
要するに、テレビの時間枠を完パケで買っている(特にU局はそう)。

だからかもしれないけど、テレビ放送はその後の物販に結びつかない限り意味が無い。
その分、「買ってもらえる」作品が、「買ってもらえる」フラグをたくさん埋め込んで作られる。

なので、アキバ化、というのはある意味、必然の方向で。

以前なら、アニメ化とは別文脈で、ラノベやゲームも作られていて、
それなりの屈託も含めて何か違うモノ作ってやれ、という感じがあって、
実際に、それらがアニメ化されたら面白かった、当たった、ということだったと思うけど、
どうも、この数年は、当の原作も、最初からメディアミックスありきだから、
縮小再生産のループに入ってる気がする。

そういう印象は前々からあったわけだけど、
今期はそうした無風地帯にどうやら入ってしまったみたい。

ということで、まぁ、いい機会だから、ラノベ原作とか、そちらを少しずつ地道に読む方向にでも向かおうかな、
という気持ちになってる。

とりあえず、前期にぶつくさいってた『禁書目録』とか地道に読んでみるかな、って感じ。

なんか、いったん、そこに戻らないといけない気になってきた。


あー、もちろん、まどマギの最終二話については記そうと思ってるけど。

でも、最終二話が連続放送、というのも微妙になんだよねー。
一週間のタメが、ある意味、あのジェットコースターシナリオの焦らしテクニックでもあったわけで。

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2011年春アニメ: さて、困った・・・

2011-04-13 20:15:57 | Weblog
今のところ、あまり見たいものがない。

見たとしても、感想まで書こうというものがない。

なんなんだろう。

本数は多いのだけど、どれも恐ろしくマニアックになってる印象があって。
間口がどれも恐ろしく狭い。

ラノベ、エロゲー、ゲーム、マンガ、・・・等々原作がついてるからかもしれないが。

さすがにここまでのことは今まではなかったと思うのだが。。。

いや、例えば、確かに『日常』は面白いといえば面白いけど、
なかば、一発芸的な世界だよね、映像的には。
だから、今期の中では、不思議空間的に面白いといえば面白いけど、
でも、その感想をわざわざ記すようなものではない。

いい意味で、見ろ、感じろ、ってもので。

なんか、全体的に、物語性放棄、というか。

『Steins;Gate』にしても、設定がいちいち過剰で、さすがに引く。
ま、これは、好き嫌いなのかもしれないが。

『花咲いろは』はオリジナルとして期待してはいるけど、さすがにもう少しお話が進まないことにはね。

あとは、いわゆる第二期ものもいくつかあるけど、それも様式的楽しみだよね。

『まりあ†ほりっくあらいぶ』とかね。

新房×シャフトは安定して見れるけど、これも突き詰めると一発芸で
あー、面白かった、以上がない。

で、あとは、幾つかあるけど、ちょっとね。
素直に楽しめるものがない気がする。

もう少し様子を見ようと思うけど。

さて、どうしたものか。。。

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夢喰いメリー 第13話 『夢、ふたたび』

2011-04-08 15:21:24 | Weblog
夢、無双!!! エンド
これに尽きるw

夢は思いの力に比例する。
夢は何度でも見れる。
。。。

要するに、夢路の言うように、
「夢を諦めない」夢想家であり続けることが
結局は、希望をもたらす。

なので、夢路もメリーも立ち上がることができた。

で、その夢の源泉を知らずに、悪夢として夢を弄んだだけのミストルティンは、
前回までの無双から一転して、やられキャラに落ちてしまった。

なにげに、最後のところは、(ジョン・ドゥを含めて)夢路パーティの総力を結集して
ミストルティンを圧倒!、ということだったので、
それはそれでよかった、ってことなのだろう。

とはいえ、都合良すぎwは免れない展開。

というか、いささか道徳的に過ぎる。
夢を諦めない=希望、というフレームが、ね。
頑張ればなんとかなる、というか、
つまりは、主意主義的に過ぎるというか。
スーパー人間主義に過ぎるというか。

これは、どう考えても、イレギュラーな存在である夢路とメリーのことを
全然説明せずに済ますための詐術のようにも見えるしw

今までの描写からすると、夢と悪夢の区別も実は判然としない、
という感じで終わるのかな、と思っていたしね。

つまり、夢路たちがパワーアップwしてミストルティンを粉砕!という展開ではなく、
むしろ、ミストルティンが悪夢のおかしさに気づいて自壊したところを辛勝!、
というような感じになると思っていた。

思いの強さで粉砕、というのは、
要するに根性あれば勝てる、というのと大差ないから。
それは、今までの雰囲気がよかっただけに、惜しいなぁ。

それとあわせて気になったのは、
ミストルティンに勝って、デイドリームから元の世界に戻ったところで、
メシジマ?先生がいなくても、みんな気にしてなかったところかな。
さすがに、夢路パーティも外道に過ぎないか、それでは?

つまり、ミストルティン+メシジマを単なる暴力=絶対悪にしてしまったところが、
もったいなかったな、ということ。
せっかくの微妙な雰囲気が台なし。

あとは、レオンはね~。不幸過ぎる。

いい雰囲気の作品だったから、もうちょっと終わり方に捻りが欲しかった。
さすがにこの終わり方だと続編は難しいだろうなぁ。
もったいない。

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魔法先生ネギま! 323時間目 『帰ってきた!パル様号』

2011-04-06 12:13:30 | UQH/ネギま!
えっと、まずはさておき、
ここで3週間連載休載ってどういうこと?

今回はもう、それに尽きるよ。

だって、物語としては全然進展してないじゃん。

ただ、パルたちが魔法世界から麻帆良学園に舞い戻った・・・というだけ。

3週間空けるには、引きも今ひとつ。

そりゃ、委員長は全部聞かせろ!って詰め寄るだろうけど、
そんなことは、読者は先刻承知のことなのだ。

むしろ、先週あった、「世界樹には何があるの?」って引きの方が、
1000倍wくらいはいい引きだったんじゃないか?

もちろん、茶々丸がハカセによって新しいボディに戻してもらって、
戦線復帰というのは安らぐエピソードだけどね。

うーん。
どうしたものかなぁー。

察っするに、魔法世界編の後半になって、物語があまりにでかくなりすぎて、
同時並行的にいろいろと描かなきゃいけないのだけど、ごめん、これ週刊なんだよね、って感じなのかな。

要するに物語世界の広さと週刊のページ数が明らかに齟齬をきたしている、という感じか。

むしろ、たとえば、『ハガレン』のように、月刊誌ぐらいで、ページ数が週刊の4-5倍ぐらいの分量で一気に話をまとめて進める、ぐらいの連載じゃないと、話を伝えきれない、という感じのように感じる。

だって、ネギとフェイトの戦いなんて、終末が見えている(→トモダチになる)から、ホント、ただの消化試合だし、実際、もう数週間、ダラダラと戦い続けている。
都度の描写に決定的な何かがないのなら、こんなにダラダラ描くことはないでしょ。

ラカン戦とは意味が違うのだから。

刹那や龍宮隊長のことも放ったからかしだし、楓やユエたちもどうなったかわからない。

すでに、魔法世界だけでも、登場人物の活躍の場が拡散して収拾つかなくなっているのに、ここにきて、麻帆良学園の面々まで投入となると、これは厳しい。

委員長たちだけでなく、エヴァやクーネルたちの動きもあるわけで。

てか、明日菜ってどこ行っちゃったんだ?w ヒロインなんだよね?

とにかく、物語を前に進めて欲しいのだが、
そこで、3週間空きというのはなぁー・・・ってことになるわけですよ。

まぁ、話の進まなさでいうと、同じ魔法世界っぽいものして、
もはや『BASTARD』並なのでは?w と思わないではいられない。

物語の速度と人物の描写のバランスが著しく悪くなっている。
これは何とかして欲しいなぁ。。。
でも、やっぱりそれって、週刊誌の分量の問題のように思うんだよなぁ。。。

それにしても3週間後か・・・

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花咲くいろは 第1話 補足

2011-04-05 15:29:23 | Weblog
この物語は2クールだったのね。それは知らなかった。

でも、2クールとなると、単に女三代記では物語はもたない。
なので、結構、それなりに途中、厳しい(エグイ?)展開も挟まれるのだろうなと思う。

基本は主人公の成長なのだろうけど、
2クールとなると、
場所としては、出発点となった旅館に限ることもないだろうし、
時間としても、高校を卒業して・・・、というところも描かれるのかもしれない。

テレビドラマ風という見た目に対しては、既に賛否両論、というか、
好き嫌いがはっきりしているようだけど、
見方によっては、むしろ、少女マンガ風ともとれる結構だし、
前のエントリーで名前を出した桜庭一樹のように、
ある意味で、少女文学の王道でもあると思うから、
そこに何を盛りこんでくるかが、ホント、気になるね。

途中、主人公が改めて旅館から出奔して、
ちょうど彼女の母が行ったようなことを改めて祖母に示し、
祖母と母の確執も顕になって、ということはありそうな展開。

あるいは、旅館の経験は、単純にある種の就業経験として主人公に残り、
とはいえ、旅館とは異なる展開を考えて、旅館から巣立つ、とかね。

もちろん、そのようなほのぼのとした、ある意味で模範的な成長譚を裏切り、
ドロドロした愛憎劇や謀り事が連続する展開かもしれない。
ま、この線だと、見た目は、ホント、『true tears』になってしまうけどw

とまれ、オリジナルで2クールというのは、やはり楽しみでしょう。

ということで、まずは次回2話からの序盤4話ぐらいで
どういう方向に舵を切るのか、注目したい。

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