BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

西尾維新 『暦物語』 感想

2013-05-23 19:47:03 | 西尾維新
すっかり発売を忘れていて、たまたま入った書店で見つけてそのままゲット。
で、あっという間に読み終わった。

いろいろな意味で面白かった!かな、やっぱり。

で、当然、ネタバレもあるので、
というか、むしろ、『暦物語』を受けて、ファイナルシーズンの展開についてもあれこれ考えてしまった。

一応、以下に、ちょっとばかりスペースを開けておくけど、未読の人は了解の上でどうぞ。




































『化物語』については、最初のBoxの上下巻を読んだ者としては、
アニメ化好評の結果、

「思えば遠くへ来たもんだ」

と常々思っていた。

特に、アニメが好評だったために、ある意味、商売優先で始まってしまったセカンドシーズンでは、アニメ用にキャラ立ちが重視される一方、物語としては時系列がバラバラで入り乱れていて、シリーズ全体の流れが今一つよくわからなくなっていた。

というか、そもそもセカンドシーズンに入ってからの各巻は特定ヒロインに焦点を当てた戯言展開が中心で、つまり、読者受けだけを狙ったノリだけで書かれてる気がしていて、何かもう、物語的な面白さとか、シリーズ構成とか、半分以上どうでもいい気になっていた。

・・・という、ある意味、ロイヤリティの高いw アニメ以前の、最初期からの西尾維新ファンに対して書かれたのが、今回の『暦物語』という感じだった。

阿良々木くんの高校3年生の一年間を一月ごとに追いかける短編12本(といっても一応各編30-40ページはある)から成る連作。

で、シリーズ完結に向けては重要だが、しかし、セカンドシーズンに入ってから、戯言成分によって水増しされてしまった本文の中に隠れてしまった、文字通りの「伏線」を拾いだして、今までのシリーズの内容をひと通り、作者視点でおさらいしておこう、というのが今回の主旨。

西尾維新自体も、後書きで、伏線について触れているから、今書いた「意図」は多分、間違ってないでしょう。

で、そう考えると、このタイミングでの、阿良々木くんの一年を振り返る、というのは成功だったと思う。

12月までの各編は、基本的には、ボーナストラック的なエピソードをまぶして、阿良々木くんと各ヒロインとの関係性や距離感を再確認していたわけで。

個々のストーリーは、それこそ、米澤穂信が書きそうな日常系ミステリー風の他愛の無い謎を扱いながら、その一方で、全体として、パンデミックを題材にしてそもそも「怪異」とはいかにして人間の間で現実的な存在に成るのか、という、『化物語』的には、そもそも物語の根幹を支えるメカニズムについてもそれとなく触れていて面白かった。

で、1月以降の三月分は、次に来る『終物語』と『続終物語』への序章となる話に焦点が当たってきて。

で、まぁ、ネタバレするけど、

阿良々木くんが臥煙伊豆湖に
モノホンの怪異殺しである心渡りで輪切りにされて殺されて、
多分、死後の世界?で覚醒したら、
八九寺と再会した・・・

ところで幕引き。

えーと、これは、いろいろと考えさせられるよね。

八九寺と再会は嬉しいものの、彼女がくらやみに成仏させられたことを考えると、阿良々木くんも同じように「死んで成仏」させられてしまった、ということ。

そして、「成仏」によって、八九寺は、表向きは「地縛霊」や「浮遊霊」という怪異の属性を剥奪されていること。

となると、阿良々木くんも怪異属性を外されてしまったのだろうということ。つまり、忍とのリンク=因果が断ち切られ、その上で、彼自身の吸血鬼属性も消失した、と考えられること。

それから、阿良々木くんと八九寺が再会を果たしたことで、多分、「くらやみに飲み込まれること」と「心渡りで切られること」は、怪異殺しとしては等価な機能を持つということ。

・・・となると、多分、くらやみの正体は忍野扇であることを考えると、扇ちゃんと臥煙さんが、要は、怪異に関する商売敵で、その二人?で縄張り争いをしているところに、阿良々木くんたちが巻き込まれてしまった、ということなのだろうな。

なので、残り二作では、当然、この二人の因縁がひとつの鍵になる。

加えて、残り二作が

『終物語』

『続終物語』

という具合にあからさまに、「終」が「終わらない」ことを予感させるタイトルであることを考えると、何らかの意味で「ループ」っぽい「エンド」が両方で示されるのだろうな。

と考えると、多分、『化物語』シリーズ上、たっての「メタコメント」キャラである八九寺が、満を持して再登場したことも意味があるように思えてくる。

ある意味、成仏して首尾よく「あの世」にいる八九寺からすれば、全ての分岐ルートが見えてしまう、ただし、それぞれのループには干渉できないけれど・・・、というようなことなのだろうな、と。

今回の『暦物語』で執拗なまでに、物語全体へのメタコメントが禁欲されていたのも、それが八九寺の役割だから、というのを際立たせるためでもあったのだと思う。

それに、今回は、蛇神になる前の撫子が登場しているのも、彼女が蛇神化しなかった世界に最終的にもは戻って、あー、全てはパンデミックのような「うわさ話」から生じた怪異譚だったねー、というオチで終わるんじゃないかなーと。

もちろん、その場合は、各キャラの怪異性は全て剥奪されてしまう。
なので、八九寺と忍の退場はマルヒツ。
あ、今の流れだと、斧乃木ちゃんもか。

だから、阿良々木くんの周りのロリキャラwとの別れは必定、ということになる。

少なくとも、そうした、完全なる「怪異」から外された世界に帰還する、というのが、多分、一つ目の物語の「エンド」。

で、もう一つは、当然、この逆で、全ての怪異が残ってしまう世界。
当然、臥煙さんや忍野、貝木、影縫、の面々も残る。

というか、セカンドシーズン、ってこういうルート分岐を複数繰り返した話から成立していたわけだし、そもそも、八九寺が成人した「未来」まで見てしまったわけだから「数多あるルート=多重世界からの選択」という幕引きの方法が、シリーズの完結方法として取られてもおかしくない。

そもそも、学習塾跡炎上事件の顛末も謎のままだし。
そういえば、あの時(『猫物語(白)』)、忍は阿良々木くんとのリンクを切られていたわけだけど、この状況は今回の『暦物語』のラストでの、臥煙さんによる心渡による阿良々木くんの瞬殺が起こった後の世界でなら、話の辻褄が合うことになる。

となると、そもそもセカンドシーズン自体が、『暦物語』のラストから分岐した世界を先見さされていたのかもしれない。

いや、そうなると、神原の「臥煙の血筋」の問題も明らかにされるし。

だいたい、『花物語』では、既に神原は、大学生になった阿良々木くんと再会しているわけで。つまり、神原の「臥煙の血筋」が、阿良々木くんをハッピーエンドに向かわせるルートを選択させる鍵になるのだろうし。

つまり、神原と臥煙伊豆湖については、「臥煙の血筋」についてのエピソードもあるはず。

となると、後書きで、西尾維新がしれっと書いている、『終物語』と『続終物語』との間にも、今回の『暦物語』のように、予定外のエピソードが挟まれる可能性は、むしろ大いにある、ということだろう。

というか、ぶっちゃけ、セカンドシーズンでばらまかれた伏線のほとんどは、全然回収されてないんだよね。

なので、それを行うのが、我らがメタキャラ八九寺、と、八九寺同様成仏した阿良々木くんの役割、ということになるんじゃないなかな。

で、「予定調和」w的には、怪異と人間が共存する世界を阿良々木くんが所望して終わる。

なぜなら、そもそも、怪異は、人間の噂、心持ちが産み出すものだから。
怪異譚は、神話や英雄譚と同じように、人心が産み出すリアリティであり、
だから、裏返すと、怪異譚が存在しない世界を選択すると、
それはもう人間の世界としても「ありえない」世界になるから。

とかいういう理屈で決着が着く。


・・・とまぁ、こんな感じかなー。

つまり、ファイナルシーズンは、セカンドシーズンの錯綜した物語にケリを付けることが狙いになる。

その意味で、7月から半年に亘ってセカンドシーズンをアニメ化していくスケジュールは上手いよね。

そこで、アニメとしてセカンドシーズンのディテールを思い出しながら、その一方で、不ファイナルシーズンを出版する。

一応、夏に『終物語』が刊行されるようだから、『続終物語』は12月末の、セカンドシーズンの最終話が放送されたあたりで出るのだろうね。

あるいは、秋ぐらいに、間を埋める『XX物語』が何か出て、2月くらいに『続終物語』ということかもしれない。

とにかく、どんなふうにして、『化物語』という、もはや「お化け」コンテントとなったヒットシリーズに決着を付けるのか。

アニメ以前の、最初期の読者の一人として心待ちにしたいと思う。

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新約 とある魔術の禁書目録 第7巻 感想

2013-05-15 23:23:35 | 超電磁砲/禁書目録
想像していた以上に面白かった!
6巻も面白かったけど、一気に読ませるという構成としては、こっちのほうが上かも。
読み始めたら最後まで行ってしまった。

一つには、これは作者もあとがきに書いているけど、主人公を完全に上条さんにしたところ。途中、一瞬、、え?こいつの物語?と思わされるところもあるのだけど、それはミスリーディングの極地で。

でも、そこを除くと、上条さんが徹頭徹尾、主役をやってくれて、だから、物語がわかり易かった。

もちろん、いつもどおり、上条さんは、物語の黒幕の掌の上で、右往左往させられて、一体どこに行くかわからないような迷宮感を醸しだしてくれるのだけど。

マジで、今回は、彼がプレイヤーをするゲームのような展開。
途中、ゲームオーバーとかコンティニューとかの言葉も出てきたけど。

あー、そういう意味では、ビリヤードの例えは上手かったな。
玉突きの連鎖反応、ってだけでなく。
誰がキューを打っているのか、ということの想像も含めて。

今回は、ホントに、どんでん返しの繰り返し。
ミスリーディングの嵐。
というか、そもそも、6巻までがある意味壮大なミスリードだった、という展開で。
新約に入ってからの、6巻までの数々の事件の総括のようなエピソード。

いやはや、参りましたw

もともと、この『禁書目録』は、ミスリードする記述が多いのだけど、それにしても、今回はホント、綺麗にバタンバタンと話の矛先を変えてくれて。。。

いやー、気持ちよかったよ。
面白かったよ。
今まで読んだ『禁書目録』の中で、一番スッキリした感じで読めたかな。

まぁ、それもこれも、レベル5揃い踏み(ただし第六位だけ不明?)というオールキャストがよかったのかも。

にしても。。。

これはもう『新約 とある科学の超電磁砲』と名乗った方がいいのではないか?
それくらい今回は科学サイドの話だった。
インデックスさんなんか、最後に出ただけだし。

というか、新約になってから、魔術サイドで、イギリス清教とかもう何か存在はどうなったの?って感じで。

五和はもう本編では出ないのかねー、と。

ただ、新約6巻までの感じだと、魔術サイドはもうすっかり北欧神話系に移ってしまったから、また、旧約?の最後のところのように、オールキャストの大戦争でも起こらない限り、そもそも今の上条さんに絡むのすら難しいよね。

でも、それくらい、科学サイドの話のほうが、能力の予測も含めてわかりやすいんだよね。

魔術ってやっぱり何でもあり!過ぎるところがあって、物語の緊張感に欠ける。
それに、そもそも上条さんのホームグランドが学園都市なわけだし。

もうすっかり木原一族がラスボスだからな―。
でも、木原くんは「一族」設定になって、俄然魅力が増してるよね。

こうなると、あとはもう、一通さんあたりが独自に魔術に目覚めてしまった、もしくは魔術を開発してしまった・・・とでもいう展開でない限り、科学サイドが魔術サイドに自ら係る要素がなくなってしまうから。

アレイスターってなにしてるんだろう?
あるいは、亀顔のお医者さんは?
彼らぐらいしか、木原一族の対抗馬になりそうもない気がして。。。

難しいのは、木原一族の拮抗勢力を科学サイドにおくか、魔術サイドにおくか、だよね。で、前者にしてしまえば、これはもう学園都市の闇の話が中心にならざるをえない。

そして、そのほうがレベル5の面々や、浜面団も関わりやすいわけで。

うーん、この後、どうするんだろう。。。

禁書目録を名乗っている以上、どこかでインデックスさんの活躍?も見られるのかもしれないけれど。。。

なかなか、その点は厳しい展開になってきたように思える。

あー、早く8巻が出ないかな―。

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とある科学の超電磁砲S 第5話 『絶対能力進化計画 (レベル6シフトけいかく)』

2013-05-14 14:24:57 | 超電磁砲/禁書目録
AパートとBパートでの落差、まさに静と動。

なんて言うか、既に結論を知っている物語を盛り上げるために、いろいろと頑張ってるなー、と思った。

気になったから、禁書目録の時のシスターズ回を見なおしてしまったのだけど、あれって2008年に放送されていたから、もう5年も前なのね。

で、今から見ると、当時のクオリティのしょぼさが気になってしまって。。。
いやー、5年間でクオリティって上がるもんなんだね。
びっくりしたよ。

で、こんなに映像にクオリティの差があるのなら、いっそのこと、禁書目録で殺ったところも含めてもう一回美琴視点で作りなおしてくれて構わないような気がしてきた。

むしろ、禁書目録のシスターズに対して多少の齟齬はあってもいいから、作りなおしてほしい、という感じかな。

いやー、昔の美琴ってちょっと表現が可愛い過ぎるだよね。
まぁ、黒子の毒もまだ確立されてないしw

だから、ここは作りなおしてもいいな、と思った。

その上で、一通さんとアイテムの面々との抗争が繰り広げられる、というのがいいかなー、と。

まぁ、ミサカたちにも、ちゃんと瞳の光を入れなおしたわけだから、そういう意味で、以前よりも、もっと生々しい表現で展開してくれるといいな、と思った。

それにしても、比較してみると、ホント、いろいろと違いがわかって、面白い。

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翠星のガルガンティア 第6話 『謝肉祭』

2013-05-14 14:12:13 | ガルガンティア
おお! とうとうチェインバーが海に潜るか、よっしゃ、ヒディアーズと遭遇だぜ!と思ったのだが、漁師バージョンではあっさりだまされ、あれー、まだ日常回かよー、と萎えていたら、サルベージで潜ったら今度はあっさり遭遇。。。

よっしゃ!

・・・と思ったものの、あれ、ホントにヒディアーズ?
ダイオウイカじゃね?

って感じもしているw

まぁ、前に書いたとおり、最初からヒディアーズの母星がこの地球?水球?いや翠星?だと思ってはいたので、ようやく、この展開かー、ちょっとおせーよ、もう6話だぞ、と思った。

なので、これで、ようやく第1話冒頭の話と繋がるのだろうな、と。

この物語は決して嫌いではないが、というか、好きな方だけど、さすがに、ここまでの物語の向かう先が見えないままの日常回の連続に戸惑っていたので。

というか、戦士として(のみ)育てられたレドが、ある意味、まっとうな人間性や社会性を知り、身に着けていくのが、ここのところ数話の基本プロットだったので、この要素が、今後のヒディアーズ再戦の過程で、どういう意味をもつか、だよね。

といっても、やっぱり、今回のはダイオウイカであって、ヒディアーズではない、というオチにまずはなりそうな気がする。

そこで、この星の水生生物が、どうしてヒディアーズと(チェインバーが)特定したのか、その同一性の謎が次の回のテーマになりそうな気がする。

で、謎を、一応、ガルガンティアの面々と共に明かしていく。。。

いや、そういう展開でないと、ここまでのレドのガルガンティアへの溶け込みが意味のないものになってしまうと思ったので。

というのも、何気に、例の電気を出す水生生物を、チェインバーが「ナノマシン」とさらっと特定したところも気になっていて。もしもプランクトンや幼生生物をナノマシンと特定するのだとしたら、そもそも、レドたちが戦っていた相手は、生物だけどマシンと認定されていたことになって。

なんというか、生殖の概念が、レドたちの世界はちょっと違うのかな、とも思ったりして。

というか、生殖、はこの物語の影のテーマだよね。

次回あたりからは、終盤に向けて、生殖とか生態系とか、そういうヒディアーズの由来の話に一旦行くのかな―、と。それはとりもなおさず、レドたちの誕生の秘密とも繋がる用に思えている。

ま、こんなことを考えなくても、この物語は、次回が気になるんですけどね!

そうそう、どうでもいいけど、あんまり、謝肉祭、って感じじゃなかったよね。
むしろ、チェインバーの漁師姿に笑った。

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とある科学の超電磁砲S 第4話 『妹達(シスターズ)』

2013-05-08 19:50:28 | 超電磁砲/禁書目録
あー、確かにこれは欝だわ。

『禁書目録』の時のシスターズのエピソードの時に、美琴が御坂妹たちを目にしてどうして平然としていられるのだろう?自分のクローンなのに?って疑問に思っていたことが、今更ながら明らかにされるわけで。

うーん。
なるほどなー、この先は間違いなく鬱展開だわな、だって、この御坂妹、まだシリアルナンバーが1万台に届いていないし。。。

あと、確かに、こんだけ短期間にクローンとして培養され生産されるところを見ると、ちょっとキツイな―、とも思う。

なのだが・・・

これ、さすがに、今更映像にする意味あるのかな?

いや、シスターズ編がいろいろな意味で『超電磁砲』のキモとなる章であることは分かるのだけど、でも、これ、もう結果がわかってる話じゃない。それをここまでネチネチとやっていく必要があるのか、と思ったりして。

もちろん、この後、まだ老成する前の一通さんが出てきたり、アイテムの面々、特に麦野が出てくるのは単純に面白そうだとは思うのだけど、上条さんによる解決まで既に知っているこのエピソードだったら、もっとテンポよく進めてもいいのでは?と思うのだが。

禁書のほうはもう新約の7巻も出るってタイミングなわけだから。

なんか、いろいろとすっ飛ばして、魔術サイドも科学サイドもオールキャストで話が進む新約の方こそを映像にしたほうがいいんじゃないの?と思えてきたかな。

てか、長いよ、禁書の世界。
そこはとても不満。

なので、シスターズ編はさくさくと進めて、超電磁砲だけの世界の話にとっとと進んで欲しいかな。。。

というか、一期の時にオリジナル編などやらずにシスターズ編を消化しておけばよかったのに。。。と思うけど、それは当時、さすがに支障があったってことなんだろうなぁ。

にしても、四年経ってシスターズ編というのはね。。。

うーん。

といっても、次回は物凄い気になるけどね。

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翠星のガルガンティア 第5話 『凪の日』

2013-05-08 19:30:11 | ガルガンティア
うーん、もう主人公はチェインバーにしか思えなくなってきたぞ。
タイトル通り、物語の進行も凪に入った感じで。
さすがに、ここまでのんびりで大丈夫か?という気がするかな―。

いや、面白いし、こういう展開は嫌いではないのだが。

しかし、第1回冒頭のヒディアーズとの戦闘は何だったのか?とか
第3話のドロンジョチームとの戦闘もどきは何だったのか?とか

それぞれのエピソードであった事件やキャラが放ったらかしにされてるのが気になる。

次回あたりそろそろ物語が動いてくれないと、ちょっと困るかな。
気に入ってる物語なだけに。

レドの人間化を描くにはさすがに尺が足りないだろ、って気がする。
2クールなら分かるのだけど。

あと、一応本作は白淵でいく、と言ってるけど、
ここまでガルガンティア船団の日常風景を船団の細部まで描かれると、
逆に、そうした平穏が乱される、ないし破壊される予感はどうしてもしてしまう。
つまり、凪の期間が長ければ長いほど、そのギャップから惨劇が起こるようにしか思えない。そこが、逆に嫌なんだよね。

だって、マジで先頭になったら、レドとチェインバーしか実質的に戦力にならない気がするから。
もちろん、ガルガンティアの人たちも自分たちの船団を守ろうと奮闘するとは思うけど、その奮闘に見合った結果が得られるようにも思えない。

だからねー。
単純に今後の展開が心配になるのです。

なんたって、もう5話だからね。次の6話、7話あたりで物語を動かさないと。

いや、もういっそのこと、みんなでチェインバーをいじり倒す話ってのもでいいんだけどね。面白いから。なんたって焼肉用鉄板だしね。

でもなー、どう考えてもそれで終わるとは思えないからなー。

とにかく次回だな。
何か大きな事件が起こらないことにはこの先、ちとツライ。
でも、あまりでかい事件だとそれも困る。
とはいえ、このままヒディアーズが再登場しない・・・なんてことはさすがに考えられない。

となると・・・

あー、早く次回を見たいぞ―。

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ちはやふる2 第十七首 『ふくからに』

2013-05-04 13:58:18 | ちはや
いやー、ちはやふる、は安定の面白さで、毎回楽しみなのだけど、
決勝での富士崎高校戦に入ってから、なんというか空気が変わった。

で、その台風の目は、どう考えても桜沢先生の存在感。

なんか、ちはやの雰囲気を代えてしまったというかw

富士崎高校というのは、てっきり王者の貫禄かと思っていたら、思いの外、イロモノの集団で焦ってしまったわけなのだが、それも皆、桜沢先生の統制の元で成り立っている常勝っぷりってことがわかった辺りから、なんか見え方が変わって来た。

なんていうか、ガチで総力戦的というか。

いや、むしろ、桜沢女王にひれ伏す従者たちの集団が富士崎高校という感じで。
なんていうの、完全に「団体戦」になったというか。

桜沢先生が司令塔としてドンと控えているから、選手たちは、その駒として動かされている感じ。

いや、もちろん、富士崎高校の選手は、みな勝手に、エロエロしたり、オタクしたり、その他いろいろしながら高校生しているわけだけど、そのそれぞれの個性を認めた上で、さらにその上位概念として桜沢先生が控えているという感じで。

あ、そう、だから、試合の見方が明らかに、チーム全体にとっての長期利益という視点に変わったんだよね。

で、そう思うと、富士崎高校戦になってから、ギャラリーの描写が増えてきていて、水沢の控えや女帝たち、その他かるた会の人たちの視線があるのは当然で、加えて、とうとうクイーンまで参画。

しかも、クイーンは女帝と桜沢先生の間に席をとられる、という。

これ、もう完全に、「解説者席」だよねw

いや、そうして、解説者席ができてしまった分、本番の試合の進行も遅々として進まなくなる、という、マジで、応援のスポ根マンガのような展開になってきて。

てか、スラムダンク?

ただ、テンポの遅さを、両陣営の陣容や背景を、桜沢先生ら解説者席の人たちが語り始めてしまって、俄然、集団戦としての複雑さを想像させるようになってきた。

これはちはやふるにとっては、新鮮な展開。

まぁ、それは、机くんのID野球ならぬIDかるた的展開から予想はできたことなのだけど。

いやー、これ、どんどんおもしろくなるな。

次回は、果たして、水沢男性陣が、きちんと、勝負の波を引き寄せる事ができるかどうか、だよね。

特に、肉まんくんがいい加減勝たないとだし。
もちろん太一も。

しかし、桜沢先生による筋トレメニューを含む部活運営の結果、体幹がぶれない姿勢で力強くかるたをとり続けることができるとなると、ホント、これはもう体育会。

で、そうなると、水沢にとっては、テニス部顧問をする女帝が活躍する場面になるのではないかな?と思えてくる。というか、二期に入って、明らかに女帝のコミットメントは増えているのだけど、女帝自身、かるたは初心者だから自分が何ができるのかわかっていない。むしろ、何かできないかずっと考えてる風だから。

となると、体力アップルメニューを作って特訓をする、という展開になると、文字通り、女帝もかるた部に貢献することになって、またひとつ、水沢かるた部のチームとしての結束が強まることになる。

なんていうか、そんなことが想像できてしまうところが、ちはやふる、という物語のいいところだな―、と思う。

ということで、次回の肉まんくんと太一の活躍に期待。
いや、もしかしたら机くんが再びカギを握るのか?

ホント、面白いなぁ―。

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革命機ヴァルヴレイヴ 第4話 『人質はヴァルヴレイヴ』

2013-05-04 11:30:42 | Weblog
うーん、何か完全にネタだらけの物語になってしまった。
まぁ、2話でいきなりショーコの生存が確認されてきたところからイヤーな感じはしていたのだけど。。。
この物語、いろいろと毎回、次どうなるんだ?という引きを入れるのだけど、
それが尽く次の回で、ネタとしてあっさり解決されていく。あるいは覆されていく。

エルエルフがハルトに契約を迫ったと思ったら、それはあっさり反故にされて、なぜか、革命は、ショーコが扇動することになった。

なんていうのかなー、皆でちょっと革命しようよ? 独立なんてどう? って感じで。

なんだかなー、要するに子供の革命ごっこの物語。

で、ショーコが言ってることも、彼女が総理大臣の娘だから、ま、ありか!ってノリ。
あるいは、ショーコの中の人の演じるキャラは皆天然で強欲系だから、それでキャラとして許されちゃう!みたいな。

うーん、これはもうだめだな―。

マジで、形だけ、SEED、SEED Destiny、ギアス、それにギルクラあたりを混ぜた感じの、子供の革命ごっこ。
あ、それに、人外、アンデッド、バンパイア、をまぶして。

いくらロボット売りたいからって、こんなに物語を投げちゃだめでしょ。

どこにも物語の貯めがなく、全てがその場のノリと勢いだけで描写される。

もう、ドルシア側のイケメンチームもネタにしか見ねないし。
というか、アードライとか、中の人繋がりで、なんちゃってルルーシュにしか見えないよw

これは、ホントダメだなー。
過去のサンライズ作品のセルフパロディのオンパレード。

いやー、第1話は面白いと思ったのだけど。

ここまで、物語本体の情けなさで残念なものになるとは思わなかった。

てかさー、大人は馬鹿でこすっからい、でも、子供は頭が回って独立もできちゃう、って、どこまで、マジで中二の妄想なんだよ、って感じ。

なんだか、ギルクラも真っ青な失速ぶりで、おいおい、サンライズ大丈夫かよ?と思うでしょ、これじゃ。

というか、M●S、革命ネタ、ホント好きだな―。
いっそ、マジモンで●阪で独立運動起こせばいいのに、自分たちで、と思えてくるぞ。
あれ、もしかして、そういう方向、煽ってるのかな?
いやいや、まさかね~。

でも、女子高生のショーコに独立宣言させるあたりが、どうにもダメな感じ。
エヴァQのWilleと同じくらいダメな感じ。

にしても、てっきり、エルエルフがルルーシュの役回りをとって、あはははー、とか哄笑して、革命扇動をして笑かしてくれると思ったのにな―。
ショーコじゃなー、しかも親父が総理じゃなー。

そんな展開、全然おもしろくないよ。

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翠星のガルガンティア 第4話 『追憶の笛』

2013-05-02 17:37:27 | ガルガンティア
あはは、チェインバーがすっかり土方ロボと化していて笑ったw
正しい意味で、労働提供。
で、レドは確かにちょっとアンニュイモード。

前回第3話のドロンジョチームの強襲?もそれを撃退することで、レド&チェインバーがガルガンティアに正式に逗留することになる理由作りだったこともわかる。

こういうところは丁寧な話の進め方だなー、と思う。

ただ、その一方で、これがどうやら1クールものらしい、という話を聞くと、ちょっとこのスローモードには心配。

・・・って思っていたら、まさかのヒディアーズの爪オカリナから、試験管ベビー?あるいはクローン?と思わせるようなエドのフラッシュバックが入って。

あー、やっぱり、そういうことだったんだ―、と思うな。

第1話の冒頭からいきなり生殖の自由、といってたり、
冗談とはいえ、マザーファッカーとか言ってるのを聞くと(苦笑
生殖ないし種の増殖の話はきっとこの話ではマルヒツだよな―、と思っていたから。

で、「自由」とわざわざ断っているということは、通常は「不自由」なわけで。

だから、第1話の時点で、レドがどうやって生まれたのか、とか、
アヴァロンでの生殖って何?とか。
そもそも生殖って生々しいけどその分物理的な表現を使っているところも、
実は気になるなー、と思っていた。

クローンとはいわないけど、単性生殖とかありそうじゃないですか。
そもそもレドは兵士なわけだし。
というか、あのアヴァロンの造形って、蜂の巣のようにも見えるから、
実は女王(蜂ないし蟻)がいて・・・
みたいなことが起こるのかな、と。

そう考えると、一方のヒディアーズは水生動物の形をしてるのだから、
レドたち宇宙人類は実は昆虫ないし節足動物を模した
そんな生態系をそれぞれ持ってるんじゃないかなーとかね。

大体、レドの身体能力が以上に高いのも気になっていたわけで。

となると、レドが人工的に作られた人間であってもおかしくないな、と。

で、チェインバーって、実は生まれた時から一緒の、乳母役ロボでもあったのではないのか?とかね。

ともあれ、日常回であっても、一瞬のフラッシュバックで物語の急展開が迫っているように思わせるところは上手いかな。

しかし、前回のドロンジョチームがあっさりなりを潜めてしまっていることを考えると、第1話冒頭のレドの上官あたりと一緒に、ヒディアーズチームの一員としてレドたちの前に再登場しそうでなんだか、怖い。

それくらいの急展開があと2話ぐらいしたらスタートするのだろうな、きっと。

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