先月に続き2ヶ月連続の刊行となった第25巻。
前巻の最後で、達也と深雪を救うために、防御魔法を酷使して倒れた水波はどうなったのか? という疑問にはたして答えてくれるのか?
ということで、まずはスペース、空けておきます。
いやー、実のところ、この水波はどうなったのか?というのが、こんなに物語全体を動かすものになるとは思わなかったよ。
少なくとも本巻についていえば、水波は、完全にメインヒロインだもんね。
というか、あそこまで光宣が水波に執着するようになるとは思わなかった。
正直、いまだにその理由はよくわからないのだけど、そんな不可解な行動を取ってしまうくらい、光宣がすでに壊れていた、ということだよね。
前回、周公瑾の霊?を取り込んだのにドン引きだったのに、それに続いてまさかパラサイトまで自ら取り込もうとするとは思わなかった。
まぁ、悪魔と取引して自らの存在を安定化させたら、本来その人がもっていたポテンシャルが遺憾なく発揮される、というのは、よくある展開だけど。
ただ、その取って付けたかのような悪魔との取引が、ただただ、お兄様の好敵手を作り出すためだけに用意されているようなのだが、物語構成上は、どうにも「なんだかなぁー」なんだけどw
だって、前回というか「孤立編」で、それまでの巌最強伝説の持ち主だった十文字を、リミッター解除の結果、「さすおに」の一撃で一蹴したお兄様が、今回の光宣に対しては、完全に押されていたものね。
てか、前回の「トゥーマン・ボンベ」のロシア人も含めて、なんかもう、敵の側のパワーインフレもスゴイんだけどw
もっとも、戦略級魔法師の戦いばかりでは、いかにも大味の争いにしかならないから、光宣のような存在を無理矢理こしらえた、というのが正しいのだろうけど。
それに、光宣もひどいけど、それ以上に胸糞悪いのがレイモンドとかいうガキなので、むしろ、レイモンドの存在によって、光宣は、達也に倒された後、仲間になるフラグが立っているようにも見えるのだけど。
その「敵だったはずの高校生がグルっと回って仲間になる」という展開も含めて、今回からのエピソードは完全に「来訪者編」の規模をでかくしたバージョンになるんだろうなぁ、と思った。
それだけ「来訪者編」に、この物語のエッセンス、というか、ゴールが暗示されていたということだよね。
まぁ、すでに何度も言ってきたことだけど、「来訪者編」はマジで面白かったからね。
いまだに、あのエピソードを超えるものはない。
というか、達也たちが2年に進級して以後の話は、結局のところ、今回の「来訪者編アゲイン!」のための下地作りでしかなかった、というのが、今回感じたことかな。
「来訪者編」の感想のときにも書いたけど、パラサイトという存在は、プシオンという、この物語世界において残った次元の異なる「謎」を解く鍵を提供するはずなので、いつかもう一度この話はあると思っていたけど、結局、高校編のクライマックスに扱われるものになった、ということだった。
しかも、構成上、久しぶりに上手いな、と思ったのは、その話を水波の「破損した魔法演算領域の修復」という具体的課題につなげたところね。
この水波の問題は、第一に、彼女が調整体だから、仮に魔法を使わずにただの人として生きることを選択したとしても、いつ彼女の生を奪うきっかけになるかわからない、という点で、通常のケースよりも対応が困難な問題になっている上に、第二に、達也と深雪からすると、かつて穂波を自分たちの命と代償に失ってしまったという経験があるため、なんとしてでも水波を助けたいという思いが生じてしまうし、読む側も、そんな二人の心情を理解できてしまうところ。
その上で、第三に、多分、水波を救うための解決策を、達也が真剣に模索するうちに、多分、プシオンの秘密の解明にもつながり、そこで四葉が得意とする精神干渉系魔法の「秘密」にも迫ってしまうこと。そして、第四に、これらの対応が全て、狂人光宣の存在によって、否が応でも加速されること。そのうえで、最後に、これらが解明されたら、多分、その人外光宣ももとに戻せるかも知れないということ。しかも、彼の「魔法演算領域」の不都合もきちんと直した上のことになるので、その上では、もう光宣は達也の舎弟になるしかないということw
で、もう一つ、今回、あぁ、なるほどなぁ、と思ったのは、多分、この水波や光宣への「魔法演算領域」への対処をしていくうちに、深雪の「調整体としての完璧さ」にも迫ることになるだろう、ということ。
いや、これは、まだ思いついたに過ぎないんだけどね。
でも、水波にしても光宣にしても、二人とも調整体であるには違いなく、その点では、少なくとも、達也に深雪が調整体だと告げた四葉真夜の真意も明らかにされてしまうのではないかと。
そして、真夜の真意には、多分、深夜の意向も含まれていたのではないかな、と。
そして、そこでまた、最大の精神干渉魔法の使い手であった深夜がすでにたどり着いていた「プシオンの真実」が浮上してくるのではないかと。
それは結局のところ、深雪だけでなく達也の出生にも関わってくるのかもしれない。
まぁ、そのあたりは、続編として、もしも「魔法大学の劣等生w」が出てくるなら、大学編で扱われることになるのかも知れないけれど。
なにしろ、この物語世界における究極の謎なので。
ともあれ、水波・光宣問題は、この先、最後まで引っ張りそう。
まぁ、その前に、リーナの話があるのかも知れないけれどw
でも、彼女も、光宣と同じように九島の血を受け継いでいるので、彼女の側から、さっきのプシオンや魔法演算領域の話にアプローチする可能性もあるけれど。
なにしろ、今回、リーナは、睡眠中にもかかわらず、パラサイトの侵入を自律的に防いでいたし。彼女は彼女で、パラサイトの謎に迫る時の、ピースの一つになるのだろうな。
ということで、次回以降の展開は、確かに楽しみ。
しかし、それにしても、レイモンドという奴は下衆だなぁ。
来訪編で初登場したときは、雫とのからみも含めて、後々USN側のいい人になると思っていたのだけど、全く逆だったw
まぁ、意外なまでに、フリズスキャルヴの狙いが俗物的だったので、仕方ないんだけど。
このあたりは、かなりガッカリ。
まぁ、ガッカリと言えば、十三束の残念っぷりには、目もあてられない。
これが、あのダメ人間七宝を諭していた正義マンの運動部員かと思うと、おいおい、さすがにそれ、キャラ、ブレブレだろう、と思わずにはいられないw
結局、マザコンだった、ってことなのか。
もっとも十三束と達也の口論のあたりは、陰謀理論を、一周回って、実は信じるべきなんじゃないの?と読者に誘いかけるところもあるので、ちょっとそれはどうなのだろう?と思ったけどね。なんていうか、読者はだめな中二病的陰謀論者に誘うところがあって。
ともあれ、来たるべく大団円にむかって、今までのキャラが総出!という感じになってきているのは確かなのだが、それにしても、レオやエリカの出番が少ないのはどうよ!あと黒羽の双子も。
十師族関連で、またぞろ一条は再登場するのだろうけどね。
やっぱり、レオとエリカでしょ。あと、ほのか。
てか、パラサイトの話ってことは、ピクシーの話にもなるわけど、そうなるとピクシーに自我wを与えた大元のほのかの話は、もっと出してあげないとだよねw
ということで、こんなに人が出入りするようになるなら、できれば、映像で見せてもらったほうがいいよね。さすがに、これだけの大人数と話題を文章で扱うには、作者のキャパを超えているように思えるから。
そういう意味では、早くアニメ第二期をやって、「来訪者編」をじっくり、最低でも1クール分の尺を使って、やってくれないかな。
ここまでくると、さすがに水波の動く姿を見たいよね。
リーナは映画ですでに動いていたけど。
ということで、26巻、なる早で!
巻末には、夏とあったので、7月かな?それとも8月?
とにかく、次回のポンコツ・リーナの活躍を楽しみに待とうw
てか、達也がトーラス・シルバーで、さらに自分と同格の戦略級魔法師ってわかってからの再会になるのだけど、それって、リーナもデれるのかね?
そういう意味で、親友深雪とのボケたやり取りも楽しみだw
前巻の最後で、達也と深雪を救うために、防御魔法を酷使して倒れた水波はどうなったのか? という疑問にはたして答えてくれるのか?
ということで、まずはスペース、空けておきます。
いやー、実のところ、この水波はどうなったのか?というのが、こんなに物語全体を動かすものになるとは思わなかったよ。
少なくとも本巻についていえば、水波は、完全にメインヒロインだもんね。
というか、あそこまで光宣が水波に執着するようになるとは思わなかった。
正直、いまだにその理由はよくわからないのだけど、そんな不可解な行動を取ってしまうくらい、光宣がすでに壊れていた、ということだよね。
前回、周公瑾の霊?を取り込んだのにドン引きだったのに、それに続いてまさかパラサイトまで自ら取り込もうとするとは思わなかった。
まぁ、悪魔と取引して自らの存在を安定化させたら、本来その人がもっていたポテンシャルが遺憾なく発揮される、というのは、よくある展開だけど。
ただ、その取って付けたかのような悪魔との取引が、ただただ、お兄様の好敵手を作り出すためだけに用意されているようなのだが、物語構成上は、どうにも「なんだかなぁー」なんだけどw
だって、前回というか「孤立編」で、それまでの巌最強伝説の持ち主だった十文字を、リミッター解除の結果、「さすおに」の一撃で一蹴したお兄様が、今回の光宣に対しては、完全に押されていたものね。
てか、前回の「トゥーマン・ボンベ」のロシア人も含めて、なんかもう、敵の側のパワーインフレもスゴイんだけどw
もっとも、戦略級魔法師の戦いばかりでは、いかにも大味の争いにしかならないから、光宣のような存在を無理矢理こしらえた、というのが正しいのだろうけど。
それに、光宣もひどいけど、それ以上に胸糞悪いのがレイモンドとかいうガキなので、むしろ、レイモンドの存在によって、光宣は、達也に倒された後、仲間になるフラグが立っているようにも見えるのだけど。
その「敵だったはずの高校生がグルっと回って仲間になる」という展開も含めて、今回からのエピソードは完全に「来訪者編」の規模をでかくしたバージョンになるんだろうなぁ、と思った。
それだけ「来訪者編」に、この物語のエッセンス、というか、ゴールが暗示されていたということだよね。
まぁ、すでに何度も言ってきたことだけど、「来訪者編」はマジで面白かったからね。
いまだに、あのエピソードを超えるものはない。
というか、達也たちが2年に進級して以後の話は、結局のところ、今回の「来訪者編アゲイン!」のための下地作りでしかなかった、というのが、今回感じたことかな。
「来訪者編」の感想のときにも書いたけど、パラサイトという存在は、プシオンという、この物語世界において残った次元の異なる「謎」を解く鍵を提供するはずなので、いつかもう一度この話はあると思っていたけど、結局、高校編のクライマックスに扱われるものになった、ということだった。
しかも、構成上、久しぶりに上手いな、と思ったのは、その話を水波の「破損した魔法演算領域の修復」という具体的課題につなげたところね。
この水波の問題は、第一に、彼女が調整体だから、仮に魔法を使わずにただの人として生きることを選択したとしても、いつ彼女の生を奪うきっかけになるかわからない、という点で、通常のケースよりも対応が困難な問題になっている上に、第二に、達也と深雪からすると、かつて穂波を自分たちの命と代償に失ってしまったという経験があるため、なんとしてでも水波を助けたいという思いが生じてしまうし、読む側も、そんな二人の心情を理解できてしまうところ。
その上で、第三に、多分、水波を救うための解決策を、達也が真剣に模索するうちに、多分、プシオンの秘密の解明にもつながり、そこで四葉が得意とする精神干渉系魔法の「秘密」にも迫ってしまうこと。そして、第四に、これらの対応が全て、狂人光宣の存在によって、否が応でも加速されること。そのうえで、最後に、これらが解明されたら、多分、その人外光宣ももとに戻せるかも知れないということ。しかも、彼の「魔法演算領域」の不都合もきちんと直した上のことになるので、その上では、もう光宣は達也の舎弟になるしかないということw
で、もう一つ、今回、あぁ、なるほどなぁ、と思ったのは、多分、この水波や光宣への「魔法演算領域」への対処をしていくうちに、深雪の「調整体としての完璧さ」にも迫ることになるだろう、ということ。
いや、これは、まだ思いついたに過ぎないんだけどね。
でも、水波にしても光宣にしても、二人とも調整体であるには違いなく、その点では、少なくとも、達也に深雪が調整体だと告げた四葉真夜の真意も明らかにされてしまうのではないかと。
そして、真夜の真意には、多分、深夜の意向も含まれていたのではないかな、と。
そして、そこでまた、最大の精神干渉魔法の使い手であった深夜がすでにたどり着いていた「プシオンの真実」が浮上してくるのではないかと。
それは結局のところ、深雪だけでなく達也の出生にも関わってくるのかもしれない。
まぁ、そのあたりは、続編として、もしも「魔法大学の劣等生w」が出てくるなら、大学編で扱われることになるのかも知れないけれど。
なにしろ、この物語世界における究極の謎なので。
ともあれ、水波・光宣問題は、この先、最後まで引っ張りそう。
まぁ、その前に、リーナの話があるのかも知れないけれどw
でも、彼女も、光宣と同じように九島の血を受け継いでいるので、彼女の側から、さっきのプシオンや魔法演算領域の話にアプローチする可能性もあるけれど。
なにしろ、今回、リーナは、睡眠中にもかかわらず、パラサイトの侵入を自律的に防いでいたし。彼女は彼女で、パラサイトの謎に迫る時の、ピースの一つになるのだろうな。
ということで、次回以降の展開は、確かに楽しみ。
しかし、それにしても、レイモンドという奴は下衆だなぁ。
来訪編で初登場したときは、雫とのからみも含めて、後々USN側のいい人になると思っていたのだけど、全く逆だったw
まぁ、意外なまでに、フリズスキャルヴの狙いが俗物的だったので、仕方ないんだけど。
このあたりは、かなりガッカリ。
まぁ、ガッカリと言えば、十三束の残念っぷりには、目もあてられない。
これが、あのダメ人間七宝を諭していた正義マンの運動部員かと思うと、おいおい、さすがにそれ、キャラ、ブレブレだろう、と思わずにはいられないw
結局、マザコンだった、ってことなのか。
もっとも十三束と達也の口論のあたりは、陰謀理論を、一周回って、実は信じるべきなんじゃないの?と読者に誘いかけるところもあるので、ちょっとそれはどうなのだろう?と思ったけどね。なんていうか、読者はだめな中二病的陰謀論者に誘うところがあって。
ともあれ、来たるべく大団円にむかって、今までのキャラが総出!という感じになってきているのは確かなのだが、それにしても、レオやエリカの出番が少ないのはどうよ!あと黒羽の双子も。
十師族関連で、またぞろ一条は再登場するのだろうけどね。
やっぱり、レオとエリカでしょ。あと、ほのか。
てか、パラサイトの話ってことは、ピクシーの話にもなるわけど、そうなるとピクシーに自我wを与えた大元のほのかの話は、もっと出してあげないとだよねw
ということで、こんなに人が出入りするようになるなら、できれば、映像で見せてもらったほうがいいよね。さすがに、これだけの大人数と話題を文章で扱うには、作者のキャパを超えているように思えるから。
そういう意味では、早くアニメ第二期をやって、「来訪者編」をじっくり、最低でも1クール分の尺を使って、やってくれないかな。
ここまでくると、さすがに水波の動く姿を見たいよね。
リーナは映画ですでに動いていたけど。
ということで、26巻、なる早で!
巻末には、夏とあったので、7月かな?それとも8月?
とにかく、次回のポンコツ・リーナの活躍を楽しみに待とうw
てか、達也がトーラス・シルバーで、さらに自分と同格の戦略級魔法師ってわかってからの再会になるのだけど、それって、リーナもデれるのかね?
そういう意味で、親友深雪とのボケたやり取りも楽しみだw