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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

呪術廻戦 全271話 完結感想1:作者は満足かもしれないけれど、一読者としては、これじゃない、という結末だった。それにしても、まさか死滅回游が中途半端で終わるとはね!

2024-10-02 09:15:31 | 呪術廻戦
前に書いたように、最終話である第271話まで読んで、ふと気になったのが、

結局、この『呪術廻戦』って『呪術廻戦〇』の反復なのではないか?

つまり、『呪術廻戦〇』における「乙骨とリカ」の物語を、『呪術廻戦』では「虎杖と宿儺」の物語としてつくり直されただけではないか、ということだった。

もちろん、物語当初や、渋谷事変が終わった頃にはそんなことは思いもしなかったけど。

でも、宿儺との新宿決戦のあいだに、宿儺が双子の一方を食らって生まれてきた忌み子であったことや、そのとき食われた兄弟の魂が、虎杖の父に生まれ変わり、だから、虎杖と宿儺は、もとから決して他人ではなかった、ということが明らかにされた。

そのあたりで、乙骨と里香のような因縁が虎杖と宿儺の間にあることが判明し、物語はどんどん、虎杖と宿儺の二人の関係を問うような流れに、戦いの中ながら、向かっていったように思う。

その頂点が、虎杖の(名無しの)領域展開。

あそこで、無理やり、虎杖と宿儺の対話が決行された。

しかも、それまでの受肉体の異形な姿の宿儺ではなく、物語初期の頃の虎杖の身体の制御を奪ったときの宿儺の姿で。

いやがおうにも、宿儺と虎杖が(双子の)兄弟であるような外観で。

あの場面で、虎杖は、かつて魂を喰われた相手で、しかし自身の半身でもある宿儺に対して慈悲を示し、自分と生きる道を説いた。

宿儺はその最後通牒を拒むものの、次の回には、釘崎の共鳴りの力もあって、あっさり伏黒の魂から剥がされ、祓われた。

でも最終話を見れば、その宿儺を虎杖は赦し、宿儺の最後の指1本を母校の百葉箱に納めてきた。

だから、途中でものすごく怪獣大戦争みたいなことが何回も起こっていたけど、最後は、宿儺と虎杖の兄弟げんかのような形で終わった。

それが、乙骨と里香の関係の解放ととても似ている。

ということで、作者的には、多分、乙骨のときに巧くかけなかったことを、虎杖と宿儺で書ききった、だから満足のいく終幕、ということなのだろうけど。

でも、読者からしたら、その外側にある怪獣大戦争のところが最後は関心がむかっていたわけで。

やっぱり死滅回游を打ち切りエンドみたいにしたのはありえない。

せめてそこはちゃんと決着つけようよ、五条は復活しなくてもいいから、と思った。

天元と羂索と天使と裏梅と・・・・平安の裏話、もう少し情報開示してから終えろよ、とか。

最終話で、宿儺の説明で出てきた巫女は、宿儺の母だった説もあるみたいだけど、だったらなおさら、天元の話はしようよ、と思うし。

虎杖と伏黒の領域展開は結局、なんだったの? とか。

1億人呪霊の計画は? とか。

呪いに対する、羂索と九十九の問答は結局どうなったのか? とか。

とにかく、明かされないまま終わった謎は数しれず。

そこはもうちょっと努力してちゃんと本編の中で解説してほしかったよ。

なんなら、あのVS宿儺戦後の大反省会のなかで、シン・陰の裏事情なんて今更話すのではなく、あの尺とコマを使って、説明してほしかった。

ということでなんかね。

最終話で、虎杖、伏黒、釘崎の3人が、それぞれそれまでの戦いの傷を負う姿だけど、復活したことで、何か日常に回帰したかのような雰囲気を出して終わっていたけど。

でも、伏黒は最後、なんにも活躍していないし、釘崎はほとんど眠っていたようなものだし、それで日常に戻れました、と言われてもなぁ。。。


ということで、作者は満足でも、読者は満足しない。

繰り返すけど、せめて、死滅回游と天元には何らかの決着を描いてほしかった。

あれじゃ、羂索の千年かけた仕込みはなんだったんだ、ってことになる。

まぁ、羂索は、高羽がウケる!ってことで復活させたみたいだから、本人からの説明がいつかあるかもしれないけれど。

だから、正直に最後に言っておくと、この最終話には不満たらたら。

もうちょっとちゃんと物語の着地点を考えて書こうよ。

せっかく『進撃』や『鬼滅』と並べそうなところまで来ていたのに。

最後の最後で『呪術廻戦〇』の焼き直しになるとは思ってなかった。

残念極まりない。

せめて『進撃』や『鬼滅』のように、悩んだ果ての苦肉のエンドにしてほしかった。

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呪術廻戦 第271話 『これから』 感想8:【完結総評】『呪術廻戦』って、とどのつまり『呪術廻戦〇』の長い長い反復だった「だけ」なのではないか?

2024-10-01 10:17:01 | 呪術廻戦
感想1感想2感想3感想4感想5感想6感想7もあります)

最終話である第271話の感想とは別に、物語として完結したことについて、あれこれ、書いてみたい。

語りたいことは多々あるので。

あと、伏線とは別に、この作品は、途中の描写で、あとになってからでないと気付かないイースターエッグが結構多いので、そういうところはおいおい全編を見直してから、ということになるだろうけど。


ということで、物語全体を俯瞰して、今回の話で気がついたことのひとつが、

あれ、結局、この『呪術廻戦』って『呪術廻戦〇』の反復なのではないか?

ということ。

つまり、簡単に言うと、

『〇』における「乙骨とリカ」の物語が、『呪術廻戦においては「虎杖と宿儺」の物語として語り直されたのでないか、ということ。

そういう意味では、リカが「呪いの女王」で、宿儺が「呪いの王」というのは、両者が対の存在であることをそれとなく示唆していた。

リカのケースは、乙骨が無意識のうちにかけた呪いとして、

虎杖のケースは、かつて宿儺が食った魂の流れ着いた先として、

とにかく、呪いによる因縁が先に設定されていて、いかにしてその「呪い」を祓うのか、ということがテーマだった、ということ。

そういう意味では、里香が消えたあとにリカが残った、というのは、虎杖と宿儺の今後を想像するうえでは何かと示唆のように思われる。

それから、今回、最後に虎杖の回想だけど、五条が出てきて、虎杖に期待の言葉をかけた場面は、確か『〇』でも似たような言葉を五条は乙骨にかけていたはず。

そうすると、実は、五条って、『〇』と『呪術廻戦』をつなぐ膠役だったのではないかと思えてくる。

あと、虎杖にかけた言葉から見ても、やはり五条は、宿儺との戦いを半分以上、自分の死地として考えていたみたい。

そういう意味では、例の『南へ』で、あの世の夏油や七海に言ってたことは本音だったということだよね。

今まで事実上、本気で戦うことができなかった五条が、リミッタを全部外して本気で臨んで、それでやられたのだからしかたない、あきらめもつくということ。

戦いとして楽しめたし、それで、俺も夏油を追いたい、と思っていた気持ちにも整理がついてほっとした、ってことで。


言い換えると、

五条は『呪術廻戦〇』と『呪術廻戦』のつなぎ役。

なので、乙骨と虎杖が出会った時点で五条の役割は実は終わっていた。

「乙骨と里香/リカ」と「虎杖と宿儺」の関係は、ともに「呪い」で縛られた双子であり鏡像のような関係だったが、物語の最後で、その因果を溶きほぐし、互いに融和的な関係を築くことで、それぞれが自由になれた、解放された。

つまり、『呪術廻戦〇』と『呪術廻戦』は実は同型の物語構造をもっていて、その意味で、今回の終幕は、約束されたものだった、ということ。

要するに、『〇』の最後で、乙骨が里香にかけた呪いを解いて成仏させてあげたように、『呪術廻戦』の最後では、虎杖が千年の時を超えて出会った「半身」である宿儺の呪いを解いて成仏させてやった。

突き詰めるとそれだけの話。

というか、作者である芥見下々の引き出しにあったのは、どうやら、この物語のパタンだけだった。

なので、続編は、確かに芥見下々には無理なのかもしれない。

また同じことをやるしかないから。

つまり、因縁ある二人が出会い、その因縁の解除のために、一方が他方を「赦す」ことで成仏させる、というパタンが繰り返されるだけになる。

『〇』で描いた習作を、もっときっちり塗って描いたのが『呪術廻戦』だった。

そういう意味では、羂索が当初、偽夏油で現れたのも必然だったし、渋谷事変で、百鬼夜行を繰り返したのも予定調和だった。

ただいろいろと『〇』で示したディテールを、あれこれ設定をつけて派手に盛ったのが『呪術廻戦』だったということ。

さすがに同じパタンを3回やるわけにはいかないから、『呪術廻戦』の続編なりスピンオフなりをするにしても、作者が意識して、自分で扱えると確信できる別の物語を見つけない限り、多分、やる気が起きないのではないかと思う。

そういう意味では、VS宿儺戦を延々続けたのも、いかにして「虎杖vs宿儺」の対決に持ち込むのか、そのために、総力戦にしてとにかく虎杖しか残らなかった、という形にしたかったんだろうな。

あと、伏黒を宿儺受肉体にしたのも、虎杖が一人で宿儺に向き合うためには伏黒が邪魔だったから。

釘崎が最後まででてこなかったのも同じ理由。

最初から、虎杖、伏黒、釘崎の3人で戦っちゃだめだった。

もっとも、虎杖と宿儺の戦いは、宿儺の討伐だけでなく伏黒の救済でもあったことは、明らかに、五条と夏油の失敗を繰り返さない、という話でもあったのだと思う。

そのために『呪術廻戦』では、五条と夏油がバディしてた時代の話を途中で行う必要があった。


以上が『呪術廻戦』の物語の基本構造。

その骨組みにあれこれ肉をつけて物語にするわけだけど、その際に調子に乗ってあれこれ盛り付けたら、設定の穴がアレコレ出てきて、最後はある意味、丸投げして無視を決め込むしかなかったということが実情だったのだと思う。


そういう意味では、死滅回游も天元も1億呪霊化も、全部ネタでしかなかったということになる。

ただの物語装置でしかなく、それらは解明されるべき重荷を背負ってはなかった。

そういう意味では、この結末は、作者の望んだ通りのものだったのだろう。


ということで、まずはこれくらいで。

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呪術廻戦 第271話 『これから』 感想7:なるほど最後の宿儺の指に寄り添う手は裏梅のもの、という見方もできるのか。その場合、虎杖が一旦取り込んだ宿儺を指として切り離して納めたのかも。

2024-09-30 01:54:49 | 呪術廻戦
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ネットで他の感想を見てたら、気づいたのだけど、

なるほど、最後の宿儺の指1本に寄り添っていた手は、天元でなく裏梅のものだという見方もあるのか。

確かに、その前の真人とのやり取りのときに連れていたのが、幼少時の裏梅だろうから、その解釈もありえることになる。

そうなると、宿儺は、

残穢の方で天元と、
指の方で裏梅と、

それぞれともにあることになるのか。

まぁ、たしかに残穢は指ではないのだろうから、こう解釈したほうがいいのかな。

ただ、残穢って、じゃあ具体的に何?って疑問が生じてくる。


そうなると、ちょっと気になるのは、最後に虎杖の左手の薬指と小指が相変わらず欠損していた場面があったこと。

でも、虎杖はもう反転術式を会得したのだから、やろうと思えば指も戻せるはずだよね?

その指がないのをわざわざ示したってことは、もしかして、あの最後の百葉箱に置かれた宿儺の指って、高専に残っていた指ではなくて、宿儺が消える土壇場で、虎杖がほとんど残穢になりかかっていた宿儺を無理やり飲み込んで、その形でしばらく共存状態を経ながら、宿儺が改心?したことまで確認できたところで、母校の百葉箱に返しに行ったってことなのかな?

あー、そうか、じゃ、残穢のほうと指1本ずつ差し出したってことか。

つまり、

虎杖の薬指 → 宿儺と天元 → 結界へ
虎杖の小指 → 宿儺と裏梅 → 百葉箱へ

ってことかな。

指は逆でもいいのだけど。

で、虎杖的には、乙骨が額の縫い傷を残したのと同じように、VS宿儺戦を忘れないため、とかまわりにはうそぶいてごましているということか。

なんかそれだとしっくり来る。

で、宿儺の呪いがより濃い方が、裏梅とともに百葉箱へ納められたから、途中で、地獄の門番みたいになった真人に出会ったということか。

うむ。

五条との話、虎杖の指、宿儺と真人の問答、と来ての百葉箱となると、そういうことなのかも。

ちょっと納得w

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呪術廻戦 第271話 『これから』 感想6:この作品が「五条、家入、夏油」や「虎杖、釘崎、伏黒のように「男2人と女1人」のユニットにこだわり続けてきた理由。

2024-09-30 01:54:20 | 呪術廻戦
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前のエントリー(感想5)でも書いたように、この作品は基本的に「男2人と女1人」のユニットが多い。

主人公である

虎杖、釘崎、伏黒

はもとより、

五条、家入、夏油

もそうで、ちょっと変則的だけど

乙骨、真希、狗巻

も一応そう。

狗巻が話せないから目立たないのと、代わりにパンダが喋っていて、だから、4人組に見えるけど、狗巻とパンダでひとりとみなせば、これも同じ。

で、この「男2人、女1人」のトライアングルが、きっと作者にとっては気持ちよくキャラを動かせるユニットなのだろうなぁ、と思ったり。

男2人で脂っこいし、女2人は少年誌で原則ありえない。

かといって、男1人と女1人では、常に恋愛モードへの移行を読者に言われて面倒くさい。

だとすれば男所帯のなかの「紅一点」が落とし所になるけれど、男が多すぎるのも面倒だ、だったら男2人、女1人で決定、ということなのだろうな。

この構図の利点は、女1人いることで、男2人がそれなりに接近しても違和感がない。

女1人が男並みに活躍することは、多様社会では歓迎される。

でも、男2人のどちらかと女1人がちょっといい関係になる可能性は常に開かれている。

で、その緊張関係があれば、わりと間が持つw

ただ、そう書いて思ったのは、さっき書いた3人組のどれも、あんまりそういうロマンスっぽい空気がないこと。

でむしろ、その願望を満たす3人が、きっと、

宿儺、天元、羂索

の3人なんだろうなぁ。

まぁ、勝手な推測、というか、妄想なんだけどw

でも、そういうしっとりとした恋仲の話が、高専関係者の間ではなかったので、そうなると、天元が巫女?だったという話に乗っかってしまいたくなる。

それに、どうもこの作者、恋愛は(記憶の中で)セピア色に!という不文律にこだわっているようにも見えて。

それは、星漿体の天内理子がヒロインだった「懐玉・玉折編」だけが、一番、古風なフェミニンに溢れたシリーズだったから、ってこともある。

つまり、家入じゃただの同僚だけど、天内理子を真ん中に置くことで、一時的に、

五条、天内、夏油

のユニットができて、これがあの短いエピソードでは非常にきれいに機能していたから。

護衛対象ということ、仕事として気遣うことがデフォルトになっていることも、護衛されるがわからすれば誤解を発生しやすいし。

でそう考えると、

宿儺、天元、羂索

についても、似たようなことが起こっていたんじゃないのかな、って思うんだよね。

多分、宿儺は、出生の経緯から、最初から異形の形(目が4つ、腕が4本)で生まれてきたのだろうし。

つまり、平安時代の彼らにとっても、呪霊や呪いは、すでに所与のものとして存在していたもので、生存のために祓わなくてはならない存在だった。

で、「五条、天内、夏油」を襲った事件のようなことが、「宿儺、天元、羂索」の間に生じて、その結果、天元は未来永劫、結界で日本を覆わなくてはならなくなったし、それに何らかの形で触発されて、多分、羂索のほうが、脳=魂のみを「呪い」として残して、天元とは違い、在野で悠久を生きることを決め、一方、宿儺は、来たるべき時が来るまで「呪物」の形で、いわば冷凍保存されることを選択した。

なんか、そういう事があったように思うんだよね。

というか、そういう、あえていえば大正ロマンっぽい雰囲気を醸し出すために必要なのが「男2人、女1人」のユニット、ということで。

是非、そんな感じで、平安時代の話をスピンオフでもいいから語ってみてほしいよね。

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呪術廻戦 第271話 『これから』 感想5:両面宿儺が鬼舞辻無惨と違って復活する理由。鍵を握るのは天元と羂索、それとヒソカに戸愚呂兄w

2024-09-30 00:38:12 | 呪術廻戦
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最終話まで来てはっきりしたことは、結局、この物語の主人公は、両面宿儺であった、ということ。

いや、そんなこと、ずっと前からわかっていたよ!っていう人は多いのもわかってるんだけどねw

でもさ、この1年あまり、ずっとVS宿儺戦をしてきたわけで、その間、宿儺はずっと本誌に登場し続けていた、という単純な事実が、もう雄弁に語っている。

宿儺だけ、出ずっぱりだったんだよ、休憩タイムなしw

連載的には、途中でVS羂索戦が挟まれたから、そのときだけは登場しなかったけど、でも、その時間に東京では高専呪術師の誰かとずっと戦っていた。

それくらい、ずっと宿儺にフォーカスを当ててきたあとに、最後の最後で、人間に対しては言えなかった本心を、何故かここに来て突然復活wした呪霊の真人に対して述べたという演出。

しかもその言葉からすれば、改心した宿儺も今後登場しうる!ということでしょ?

もう完全に宿儺の復活ありきの締めじゃん。

炭治郎の身体を奪ってでも生きながらえようとした鬼舞辻無惨を最後にはちゃんと祓った『鬼滅の刃』とは完全に逆張り。

死んだと思ったら、ちゃんと復活ルートが用意され、かつそれを明確に示唆して終わっているのだから。

しかも虎杖の、一応、お墨付きなわけだし。

もうホント、作者にとって宿儺は、ヒソカと戸愚呂兄を足して2で割ったような、狡猾さとパワーを足して2で割ったような、愛してやまない最高のヴィランなんだろうなw

そういう意味では、五条悟と戦っていたとき伏黒の姿でいたのは、作者的にはスマートな狡猾さを強調したヒソカへのオマージュだったんだろうなw

で、五条との戦いが終わったらおもむろに受肉体に転じた、パワー重視の戸愚呂兄へのオマージュw

ホント、宿儺が好きすぎで困るw

だいたいさ、そうやって虎杖との戦いの最後では、戸愚呂兄のように、生き残りを拒んだわけじゃん。

いや、宿儺、お前、虎杖の「俺と一緒に生きる?」という誘い、全力で「俺は呪いだ!」って言って断ってたじゃん!って。

でもそれは、宿儺も痩せ我慢してた!ってことw

もしかしたら、その時点で、いやまだ指1本残ってるから、呪いとしては生存にワンチャンあるかも!と思ってたのかもしれない。

こちらには天元という人質もあるし!と。

むしろ天元のほうが、宿儺を消滅させないために、宿儺の残穢に残ることを選び、宿儺を完全に祓うことをできないようにしたのかもしれない。

いや、だって天元と宿儺って、どう考えても、平安時代に、いい仲だったんでしょ?きっと?

男女の色恋の仲だったのかもしれないし、単に、呪術師と巫女としていいバディだったのかもしれないし。

最後の、宿儺の指を押さえている手って、あれ、天元でしょ?

ある意味、ようやく夫婦になれた、ってことなんじゃないの?

天元が、宿儺の即身仏を保持していたのもそういうことだよね?

不老の術式を発動した自分の永遠の伴侶としての宿儺の即身仏。

感想4にも書いたように、その天元と裏梅のどちらをとるか、と選択を迫られる大事件に直面したときがあったのだろうし。。。

そういう意味では、現在、宿儺の残穢には天元が残っているのだから、ようやく、千年の時を超えて、今、ふたりは同じ時空を共有することができたってこと!

だったら、裏梅亡きあとの宿儺が、今度は、天元のために動く、という「デレ」を見せてもおかしくはないよね?

指1本分の呪いでしかないから、能力的にはかなり小さくなっているから。

なんなら、リカみたいに、顕現時間が5分とか限定で能力を発揮する、宿儺が憑いた新主人公が、続編では誕生するのかもしれない。(漫画的にはありそー!w)

もしかしたら、羂索は、このために千年を、天元とは異なる形で生き延びたのかもしれないし。

虎杖悠仁という器まで用意して宿儺の復活を画策したわけだし。

だって、虎杖がいなかったら、指20本を一人の人間の中に集約させるなんてことはできなかったわけでしょ?


・・・と、ここまで考えると、結局、死滅回游の計画も、半分くらいは、宿儺と天元を再会させる、ってことにあったような気がしてくるなぁ。

あー、そうか、きっと、「宿儺、天元、羂索」の関係は、「五条、家入、夏油」の関係と同等で、さらに言えば「虎杖、釘崎、伏黒」の関係と同じ、ってことなんだろうな。

だから、宿儺と天元の喧嘩別れを、千年かけて修復しようとしたのが羂索だった!ってことじゃないかな。

自分で書いててなんだけど、これはすごい納得w 

真相はきっとこれだな。

ていうか、作者がやりたかった「廻戦」の「廻る」意味って、そういうことだったんだろうなぁ。。。

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呪術廻戦 第271話 『これから』 感想4:真人との対話で示唆された宿儺の善玉IFルート、裏梅?天元? 宿儺の未来の分かれ道。

2024-09-30 00:37:09 | 呪術廻戦
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最後の、宿儺の指が入った百葉箱が映る前に、宿儺と真人が会話する場面があったのだが。

宿儺はどうやら、かつて平安時代に、大きな分岐点に立ったことが2回あって、そこで別の道を取っていたら、違う今があったと思っている。

どちらも自分の恨みつらみ、すなわち呪詛をはく方を選択肢内ではいられなかった。

宿儺なりに、俺もあの頃は、青かったな、という述懐付きでw

その2つの道は、裏梅似の少女(少年?)と、若い巫女によって象徴的に示されていた。

多分、巫女の方は、若かりし日の天元だったんだろうなぁ、と思ったり。

そうなると、もしも裏梅ルートではなく、天元ルートを選んでいたなら、きっと宿儺は正義サイド、少なくとも呪術界を統治する側に立って、呪術界全体の利益のために戦っていたのかもしれない。

でも、事実は、裏梅ルートを取ることで修羅道を選択してしまった。

きっと、この選択が、今に至るまでの、宿儺、天元、羂索、それに、裏梅や天使の居場所を決定づけてしまったのだろうな。

そういえば、羂索が天元の拉致に向かった際、変わり果てた姿の天元を見て、4つ目の顔から宿儺そっくり、と言っていたのも、そういうことだったのだろうね。

想像するに、件の分岐点に達した時点ですでに宿儺は呪術師として相当の実力を擁しており、その分岐点で、彼の力の向かう先を選択してしまったのだろうな。

意外と宿儺は、裏梅ら虐げられた?有能な呪術師の側に立ち、巫女として朝廷との調整役を務めていた天元と敵対するようになったのかも。

つまり、元を辿れば宿儺は、呪術師の自由を求める革命家だった。

それがいつの間にか、単なる破壊を繰り返す呪いの王担ってしまったということで。

宿儺の伝承は、そうした朝廷サイドの評価が基調をつくり、いつしか追われるものとして、宿儺は襲撃者と戦うしかなく、それがまた彼の悪名を高めていくことになった・・・ってことかな、と。

悪循環。

物語の途中で、万が、しきりに「愛」を訴えていたけど、実のところ、宿儺は、生前は愛のために戦っていたのだが、呪物になる決心をした時点で、愛なるものを一切、捨てたのかもしれない。

というか、愛を唾棄するくらい、世界に対する呪詛のほうが勝っていた。

なんなら、愛のことなど忘れるよう、縛りをかけたのかもしれない。

・・・って、これだと宿儺があまっちょろい善人に見えてしまうけどw

まぁ、ダース・ベイダーに転じたアナキン・スカイウォーカーってところかなw


ともあれ、この真人との、極めて人間臭いやり取りと、百葉箱にある指1本からすると、続編、というか、第2部として、宿儺が善玉サイドにつく可能性も高い、とういことなのだろうな。

まぁ、『ターミネイター2』のときのシュワちゃんになる、ってことw

そうした人間っぽい宿儺の機微を、真人が理解できないのは、所詮は真人が、人間から発した呪いの感情から生まれたからなのだろうな。

善を理解する素地を真人は、呪いであるという生まれ=出自から理解できない。

だって理解しちゃったら、真人は自分の存在を全否定しなくちゃいけないから。

あー、でもそうか。

呪いは、本来的に愛を理解できないんだ。

そこが万が強調したいことだったんだな。

愛することのできる呪いを誕生させたいと考えていた。

だから宿儺は「堕天」と呼ばれたわけか。

もしかしたら、平安の呪術は、愛を捨てることで呪いに対処することができるようになったのかもしれない。

いろいろと、続編に向けて示唆的な話だよね。

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呪術廻戦 第271話 『これから』 感想3:続編「呪術廻戦2」で解決すべき宿題(=謎・伏線など)と、そこから想定できるプロットを考えてみたw

2024-09-30 00:36:52 | 呪術廻戦
感想1感想2感想4感想5感想6感動7感想8もあります)

感想2で書いたように、続編が概ね5年後の世界で起こるとして、日車が仕切る総監部の下で、乙骨がエース、虎杖たちが現場出動組、で呪霊を祓う形になってる、という設定。

で、その過程で、明らかにすべき積み残し物件ってざっくり並べてもこれくらいはすぐ思いつくw

*****

虎杖の領域展開の名称・全貌

羂索の「死滅回游」計画の全容 特に虎杖を宿儺の器として用意した意味

死滅回游による「1億人呪霊化」計画の顛末、あるいは余波

伏黒の領域展開「嵌合暗翳庭」の完成、その全貌

高羽の術式「超人」の全貌 (なぜ天使は本人に対しては秘匿を貫いたのか?)

宿儺はなぜ「堕天」と呼ばれたのか?

宿儺の過去 宿儺が呪物化した経緯・理由

天元と宿儺、羂索の関係 (できれば天使も)

羂索の「体を渡る術式」の秘密

*****

だいたい、

計画半ばで頓挫した「死滅回游」にかかわるものと、

宿儺・天元・羂索を中心にした「平安呪術界」にかかわるものに

二分できる感じ。

まぁ、後者については、華と共存する天使が思い出語りをすればいいだけだけどw

むしろ、気になるのは「死滅回遊」が中途で頓挫したことの余波かな。

今回の迷惑呪詛師にように、半端な覚醒型の新呪術師が野良でそこかしこに潜伏して悪さをしそうだし(東京第1結界がそんな感じだった)、

逆に、真希が友人にしたような、剣士(大道鋼)やカッパ(三代六十四)のように、受肉体あるいは呪霊でも、人に害を与えない、つまりは、高専呪術師を協力関係を築けるタイプのやつらも存在しうる。

なので、そいつらと連携することで、呪いの世界の理解を深めていく、という展開もありえる。

その場合は、人間と呪いが共存する世界、ってことになるけど。

五条が後輩たちに望んだ「新しい世界」って、それくらい進歩的じゃないと新しいとは言えないよね。

「新しい世界」といえば、パンダの存在。

パンダのような「呪骸」の形で、人間と呪いのハイブリッドを積極的に用意していく、という形もあり得る。

その意味では、華と共存している天使が、いくつか有益な情報を提供してくれるのかもしれない。

逆に、過去にもそのような「人と呪い」の共存を図る試みもあったのだが、結果は散々だった、というエピソードを示して、茨の道しか待っていない、とたしなめるのかもしれない。

でもまぁ、とにかく、五条の望んだ「新しい世界」を具体的に示しながら、積み残した謎や伏線を少しずつ開示していく方向はあるんじゃないかな。

あ、そうそう、協力関係という点では、せっかく米軍も登場したのだから、東堂がDARPAと協力して、ブギウギを普通に使える左手の義手とか開発されたら、なんかすごいと思うのだけどw

その場合、そのDARPAの博士は、総監部預かりで高専に常駐している、とかでもいいかなw

とにかく呪霊や呪術師のヤバさは、死滅回游の一件で諸外国にも知れ渡ってしまったのだから、そうした諸国の政府が納得できるような取り決めはいくつか必要になると思うのだよね。

で、そこを、日車や歌姫あたりが仕切っている、というのでどうだろう?


ということで、なんか、続編、いろいろやれるんじゃない?

それもこれも、謎や伏線を放りだしたまま、終了しちゃったからなのだけどさw

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呪術廻戦 第271話 『これから』 感想2:この結末は、続編もあり得る、という含みだから、素直に「呪術廻戦2」を想像してみた。

2024-09-30 00:36:33 | 呪術廻戦
感想1感想3感想4感想5感想6感動7感想8もあります)

あまりのことに、前の感想には、ほとんど茫然自失となったことしか伝えられなかったのだけど、この最終回、肯定的に捉えれば、これは「(長期の)一回休み」で、形はどうあれ、続編がある、ということでいいのかな?

というのも、

宿儺  生存(指1本封印)
天元  生存(宿儺の残穢=指の中)
羂索  生存?(高羽の相方?)

という具合に、平安組の首領格が3人とも一応、残ってしまったし、最後までの描写でいけば、

五条  生死不明(一応 *最終回の五条は虎杖の回想でしかない) 

だし。

つまり、主要な強者が少なくとも「準・呪い」のような状態で、この世にまだへばりついている。

なんだったら、「逆ターミネーター」よろしく、五条が宿儺の指を飲み込んで呪骸化してラスボス化してもいいだろうし、

ほとんと宿儺のコピーとして生き残った虎杖が、ふたたび宿儺の指を飲み込んで、平安事情に詳しい「バディ宿儺」にしてもよい。

一応、最後の指は、虎杖が、もう宿儺は大丈夫だと判断して、虎杖が最初に飲み込んだ指があった、もともと通っていた東北の高校の百葉箱に戻したようだけど。

逆に言えば、必要になったら、またあそこに指を取りに行けばいい。

どうせ宿儺の指ももう1本しかないのだから、今の虎杖なら余裕でしょ。

その場合、気分としては、五条と宿儺で、善悪の立ち位置が入れ替わるって展開で、続編ものとしては、むしろよくある展開w

そうやって、とりあえず新しいドラマを立ち上げて、その過程で、結局、積み残してしまった多くの謎とか伏線とかをひとつずつ、オムニバスで明らかにしていけばいい。

それなら、VS宿儺戦以後の展開にご立腹だったファンも、一応納得するんじゃないかな。

五条なんてもうヴィランのほうでいいじゃん。超強いんだからw

呪術界のほうは、残った乙骨たちで立て直すのだろうし。

日車なんて、五条よりも年齢が上だし(たしか30代半ば)、それなら、いきなり乙骨しか残ってない特級呪術師に即座になるだけでなく、なんだったら総監部のトップになってもいい。

年齢的にも虎杖たちとつるむのは苦しいだろうしw

多分、残った呪術師の中で、日車が一番IQも高いだろうし、羂索が諸外国に呪術エネルギーのことを触れ回ったから、外国政府との交渉も必要になるだろうし。

うん、日車が総監部トップで確定だなw

そういう意味では、宿儺戦から5年後くらいの設定で、続編をスタートさせればいいんじゃない?

今度は虎杖が呪術高専の教師になっている、ってノリで。

だって、最終話の話で行くと、五条が一番当てにしていたのが、結局のところ、虎杖だったみたいだし。


ということで、気長に、続編が始まることに期待して、この最終回の無念を噛み締めようw

今どきなら、別に作者が自分で書かなくても、原作・原案のクレジットだけで付けて、あとは別の漫画家や絵師に書かせてもいいと思うよ。

きっと似た画力の作家って、いるだろうしw

とりあえず、まずはそんなところかな。

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呪術廻戦 第271話 『これから』 感想:ただただ普通に迷惑呪詛師事件を虎杖・伏黒・釘崎で解決しただけ・・・ えーと、これで本当に最終回なの?

2024-09-30 00:35:56 | 呪術廻戦
感想2感想3感想4感想5感想6感動7感想8もあります)

前回、突如として浮上した迷惑呪詛師への対処だったのだが。

ホントに簡単に終わったw

ほとんど、犬探しみたいな顛末w

これが、五条が望んだ、彼がいない呪術の世界の再起動というのはわかるけどさ。

で・・・

え? これでホントに最終回なの?

宿儺戦を終えて、死滅回游もなんとなく終結して。

あとは落穂ひろいのような後始末が東京であるだけ。

それを虎杖・伏黒・釘崎の3人がコツコツと解決していくだけ。

いや、乙骨たちも掃討作戦はするのだろうけど・・・

うーん。

ちょっとどう言っていいかわからない・・・さすがに茫然自失。

まぁ、宿儺や羂索の危機が取り除けたら、呪術師ってこの程度の作業でいいのかもしれないけれど。

結局、五条の復活はないし、最後には宿儺の指一本が封印されているだけ。

いや、途中、真人を前にした宿儺の反省はあったけどさ。

裏梅を連れて地獄?に行く道すがら・・・

とまれ、4人のうち1人死ぬ、というのは五条で確定だったということ。

ある意味、始まりに戻っただけのこと。

まぁ、「呪術廻戦」の「廻戦」からすれば、振り出しに戻って当然!ってことかもしれないけれど。

あの宿儺の指1本の中に、天元も宿っているってことでいいのかな?

一本の太い指を、女性のような小さな手の細い手が握っている、というのそういうことだよね?


途中、五条が虎杖に話していた「期待してるよ、悠仁」ってセリフから考えると、五条は五条で、もう宿儺と戦う前から覚悟を決めていたというか。

むしろ、例の「南へ」の回のときに話していた内容そのもので、五条としては、夏油を始末した時点で、すでに、心は死んでいた、ということだね。

達観していたというか。

どちらかというと、死に場所をずっと探していた、って感じかなぁ。

でもそれも後付の理屈にしか見えないのだけど。。。

とにかく、この五条との対話が、虎杖が伏黒と釘崎に言っていた、手紙ではなく、俺は直接話したから、と言っていたことの中身なんだろうな。

そして、五条の望んだ通り、自分とは違う形、違う強さ基準の、次の世代の呪術師たちが活躍する場が生まれたのだから、五条的には、ある意味、本望、ってことだろうけど。


ともあれ。

まぁとにかく、ちょっと頭を整理して・・・

また書きます。

いや、でもマジでこれで終わりなの?

これだと、やっぱり、ノリで風呂敷を広げていったら、作者としても収集がつかなくなって、とにかく宿儺戦だけはちゃんとやろう、ってことにしたようにしか思えないかな。

それなら、宿儺戦を延々と続けて、高専側の術師を全員動員して戦ったのも納得がいくけど。

きれいに締めようとしたのはわかるけどさ。

丸くなった宿儺を詰っている真人が、まぁ、不満を述べてる読者の代表、という作者の揶揄だろうしw

にしてもなぁ。。。

マジ?


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呪術廻戦 第271話 展開予想3:結局、伏黒の領域展開「嵌合暗翳庭」は、完成せずに終わるのか?

2024-09-25 23:27:23 | 呪術廻戦
展開予想1展開予想2、もあります)

『呪術廻戦』の大一番であった、VS宿儺戦では、伏黒は、宿儺に身体を奪われていたため、虎杖同様、主人公の一人だったにも関わらず、一切活躍する場がなかった。

それに伴って、結局、彼の領域展開である「嵌合暗翳庭」も完成を見ることがなかった。

思うに、領域展開のポイントは、相手の術者に対して、領域内に付与した術式が「必中」になる点が、最大の実用的なメリットである。

裏返すと、そのような領域展開を使わないと倒せそうにない強敵が現れない限り、領域展開の技能を磨く機会はないと見てよいだろう。

五条悟にしても「無量空処」を進化させる機会となったのは、伏黒甚爾や両面宿儺との死闘だった。

裏返すと、圧倒的脅威となる敵の呪術師や呪霊が現れない限り、領域展開の技がみがかれることはないといってよいのだろう。

その意味では、宿儺もそれなりに驚いていたように、VS宿儺戦に備えたため、高専関係の呪術師は2ヶ月ほどの間に、みな急速に実力を上げることができた。

虎杖など、簡易領域を会得し、反転術式を覚え、領域展開まで習得していた。

大きな戦争があると軍事技術の転用を見据えて科学技術が大いに発展する、というのと大差ない。

ひとつには、個々の呪術師の本気度が違うこと。

いまひとつは、共通の敵である宿儺を倒すために、互いに協力しあって、必要とあらば普段は秘匿情報扱いされていた術式の説明などを互いにしていた。

こうしたVS宿儺戦の経験は、今後の呪術界に活かされるのだろうか?

かわいそうなのは、伏黒が全くこの流れを経験することができなかったことだ。

もしも伏黒が宿儺戦に呪術師として参戦することになっていたのなら、領域展開「嵌合暗翳庭」を完成させ、場合によったら、マコーラwも調伏していたのかもしれない。

もちろん、もしかしたら、宿儺に身体を奪われていたときの経験が身体には残っていて、それが実は伏黒のスーパーパワーアップにつながっているのかもしれないけれど。

なにしろ、虎杖も、宿儺の術式が身体に刻まれて使えるようになっていたわけだし。

そうなると、最終話で、いきなり「嵌合暗翳庭」を使って、強敵であろう迷惑呪術師を祓うこともあるのかもしれない。

ていうか、「嵌合暗翳庭」の完成形、見てみたかったなぁ。

是非、最終話で見せてほしい。

そうそう、ついでに、虎杖の領域展開についても、最終話での情報開示を求むw

だって、その説明がないと、どうして虎杖が宿儺に勝てたのか、本当のところ、わからないので。

まだまだ説明してほしいことはたくさんあるけど、とにかく、伏黒と虎杖の領域展開については、最後にはっきりさせてほしい。

だってどう考えても、日車はもちろん、伏黒も虎杖も、特級呪術師の候補でしょ?

ていうか、日車はすぐにも特級になりそうだけど。

そういう、これからの呪術界の片鱗くらいは見せてほしいところ、最終話では。

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