BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

はたらく魔王さま!! 第11話 『魔王、人との関わりを説く』 感想

2022-09-23 13:34:24 | はたらく魔王さま!
原作だとこのあたりから、イェソドのかけらを巡る天使大戦(笑)!みたいになって、シリアス寄りだけと物語的には盛り上がり始めるところなのだけど、やっぱり、この子どもじみたキャラデザと、なんか顔芸だけは一生懸命になる作画で台無し。

このままだとだいぶいいところで終わりそうだけど、もしかして3期やるの?

だったら、昔のキャラデザと作画、というよりも、とにかく制作スタッフを全部入れ替えてやってくれないかな。

なにもかもが1期と比べてひどい。

それをいまさら続けていくのがさらにひどい。

結局、ライラが疫病神だったんだよな、このお話は。

彼女が出てきてから、エミリアとのからみも含めて、無駄に辛気臭くなっていった。

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はたらく魔王さま!! 第8話 『魔王、就農する』 感想

2022-09-02 14:37:15 | はたらく魔王さま!
あはは、ここまで作画がひどいともうなんか笑うしかないねw

特に『サマータイムレンダ』を見たあとだと目も当てられないw

最後の熊?なんて、あれ呪術廻戦のパンダじゃんw

熊なら熊、ちゃんと描けよ。

動物の描き方なら『SHIROBAKO』を見てやり直せ、と思うくらい。

話自体は、そんなに悪いものではないけれど、でも、そのゆるい話ですら追いつかないほど作画ボロボロで。

車中で助手席に座った千穂と、運転している千穂ママの目のデカさの違いとかさ、なんていうか、画力以前に、その違和感に気づけない人たちが絵を描くってことが一種の冒涜なんじゃないかと思えるくらいw

なんでこんな画力しかないのに仕事、受注できるのだろう?

原作者、マジで泣いてるんだろうな。

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はたらく魔王さま!! 第4話 『魔王、大切なものを失う苦しみを知る』 感想

2022-08-05 10:41:12 | はたらく魔王さま!
さすがに今どきありえないクソ作画で、これは同情の余地なし。

もうちょっとちゃんとつくってよ。

これなら2期をやらないほうがマシだった。

どうしてこれで製作のゴーが出たのか、理解不能。

もしかして、作者、お金に困ってるのかね。

それくらい、これじゃねー感はハンパなかった。

もはやキャラデザがどうこうを越えた悲惨さ。

そのくせ、変顔ばかり入れてくるからたちが悪い。

あと、改めて思うのは、アラス・ラムスがでてきてから、魔王さま、ってほんとにつまらなくなってたんだな、ってこと。

原作失速の戦犯はアラス・ラムスだったか。

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はたらく魔王さま!! 第1話 『魔王、笹塚に叫ぶ』 感想

2022-07-15 00:52:23 | はたらく魔王さま!
せっかくの2期だけど、やっぱり、このキャラデザはないわー。

特に芦屋の変顔は、コレジャナイ感がハンパない。

ちーちゃんと真奥の顔が変わらないっておかしいだろうw

導入部分も、いまさらながら1期の復習をするのに使われているし。

OPが栗林みな実のままで、しかも構図とかちょっと1期からパクっているところもイタイ。

てかCV、みんなもう1期と声、変わっちゃってるしw

なんでいまさら2期なんかやっちゃったんだろう?

そもそも原作は、結局、アラス・ラムスが出てきたあたりから、物語的には迷走してしまって、最終巻なんてもう、マジでひどかったからな。

1期からほどなく2期をやっていれば、まだ原作も終わってなかったから、それも含めていろいろと楽しめたとは思うけど、もう原作終わってるし。

エンテ・イスラ編で思い切り爆死してしまったし。

ということで、とにかくイタイ。

これは駄目だと思う。

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はたらく魔王さま! 第21巻 感想: これは大団円…なのか?

2020-08-11 15:51:30 | はたらく魔王さま!
『はたらく魔王さま!』もいよいよ最終巻。
10年越しの物語に、はたしてどんな決着が着けられるのか?

ということで、スペース、空けときます。







































最終巻は、ちょっと凝った構成で、前巻までにお膳立てがなされた「神討ち」の一部始終と、その「神討ち」の終わった3年後の世界が、並行して描写されていく、というタイプ。

映画とかによくあるタイプで、すでに冒頭から、これから始まる大事件の「後日談」が語られ始めるのだから、必然的に、その事件、本巻の場合なら「神討ち」の決着が山場になるタイプの書き方。

同時に、「後日談」が書かれているのだから、そこで登場する人物たちは間違いなく「神討ち」を生き残った人たち、ということになる。

その点で、ちょっと緊迫感に欠ける語り方。

もっとも、この『はたらく魔王さま!』の場合、物語の本質は「笹塚の真奥貞夫」の物語の方にあるので、冒頭から「後日談」が語られる方が読者にはしっくり来るので、構成的には正解。

てか、ぶっちゃけ、エンテ・イスラがどうなるかに執着していたのは、作者だけだと思うけどね。

実際、最終巻でもエンテ・イスラの部分は読み飛ばしていたし、正直、前巻から1年半近くも空いていると、そんなファンタジー世界の固有名詞なんてほとんど忘れていたから、そもそも理解できないところばかり。

このあたりは、ホント、作者の失敗だよね。

無駄に、エンテ・イスラの世界設定にこだわったことが。


で、最後に「神討ち」はどうなったのか?というなら、ほとんど戦闘らしい戦闘は起こらず、単に、ルシフェルとその母のイグノラの親子喧嘩みたいなもので終わってしまい、思い切り肩透かしを食らった感じ。

おいおい、前巻まで数巻かけて用意した「神討ち」の準備描写はなんだったんだ?と思ってしまうくらい。


一方、「後日談」の方はどうだったといえば、この数巻ばかりずっと描かれてきた「千穂ちゃん無双」が功を奏し、真奥が選んだ一番は、エミリア=恵美ではなく千穂ちゃん、というオチ。

とはいえ、アラス・ラムスがいるから、真奥と恵美のパパ・ママ関係は残したまま、というもので、こちらも非情に中途半端な結末。

実質的に、恵美も千穂も、真奥好きで終わった、って形かな。

でもまぁ、ハーレムエンドという感じではなく、強いていえば、アラス・ラムスという子どもがいるので、もともと夫婦だった真奥と恵美が離婚して、新たに真奥が千穂と再婚する、という形に近いかな。

で、前妻の恵美と今の妻の千穂も仲は良好、というもの。

とはいえ、それって、

なんだかなー、なんだかなー、なんだかなーw

って感じだよね。

子はかすがい、を逆手に取って、両手に華のオチにしちゃうのだから。

しかも、千穂と結ばれる条件として、エミリアの手による真奥の「悪魔」としての特性の剥奪までするんだもの。

つまり、真奥貞夫は、悪魔をやめて、ただの人間になった、ということ。

はぁ?????

って思うよね。

なんで、「神討ち」の旗振り役だった真奥が、いくらかつて「魔王」だったからといって討伐されなくちゃいけないわけ?

いやまぁ、生きてはいるわけど。

でも、そこは、むしろしっかり真奥にもエンテ・イスラの居場所を作ってあげるべく、軍功を称えるべきだったでしょ?

それくらいの最高権力層が最後に集まっていたんじゃなかったっけ?

いや、まだ、これで、千穂ちゃんがこの先、エンテ・イスラには二度と足を踏み入れることはない、ということなら、つまり、ゲートが閉ざされてしまう、ということなら、真奥を笹塚に残すために、ただの人間にした、というのもわかるけど、

当の千穂ちゃんは千穂ちゃんで、エンテ・イスラでも働こうかなぁ、とか言って、インターンしているわけじゃない。

なんだかなー、なんだかなー、なんだかなー。。。

この物語が、無駄にエンテ・イスラ編を描いたあたりから迷走してしまったのが明らかになった終わり方だった。

簡単に言うと、ファンタジーとしても、ラブコメとしても、人情物としても、SFとしても、どれをとっても中途半端なもので終わってしまった。

さすがに10年かけて、このオチはないんじゃないかな、というほどにね。

主要人物たちは、面白いキャラが揃っていたし、エンテ・イスラの細かい政治はさておくとしても、セフィラの子どもたち、と言う設定はそれなりに興味深いと思ったけど。

でもまぁ、見事に、二兎を追う者は一兎をも得ず、ってお話になっちゃったね。

エンテ・イスラの救済に力を入れすぎ。

もっとも、それすら、アラス・ラムスのために、いい未来を作る、という極めてミクロな願いで実現させる、という無理くりの展開だったし。


まぁ、とにかく終わったけど、とにかく「残念な」終わり方だった。

最後に千穂ちゃんを真奥に選ばせる終わり方にするなら、アラス・ラムスとかアリエスとか出さなければよかったのにね。

あんなに、途中で、真奥と恵美のパパ・ママ描写なんかいれなければよかったのに。

あと、無駄にサブキャラを出しすぎてどれも収集がつかなくなってしまった。

こんな終わり方になるなら、木崎店長のままでよかったのにね。

大風呂敷を広げたわりに、何一つきれいにたためずに終わってしまった。

ホント、残念だなぁ。

最後の最後でただの駄作に成り下がってしまった。

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はたらく魔王さま! 第20巻 感想

2018-12-19 19:05:20 | はたらく魔王さま!
あー、これもうダメだわ。
禁書目録なみに失速してる。
なんなの、この千穂のペテン師っぷり。
こんなキャラだったっけ?

その裏側で、魔王もエミリアもなんだかなー、おっさん・おばさん夫婦もどきになっちゃってるし。

これじゃない感が半端ない。

なんだろうなぁ、
初期の頃にあった、長屋話的人情物語の片鱗はもうどこにもないし、
ファンタジーとしても、SFとしても、なんか期待ハズレなガバガバぶりだし、
おまけに、今回の、後半のあたりとか、いきなり落丁か?と思うくらい場面がとんでいて
読みにくいったりゃありゃしない。

てかさ、いくらサミットとはいえ、エンテ・イスラのお偉いさんたち、あんなにいっぺんに出すなら、地図とか、名前一覧とか、それこそ「お兄様」みたいに、冒頭で一覧にしておけよ!って感じ。

そのくせ、メインイベントの神討ちにはエンテ・イスラの人間は関係ないわけでしょ?
なんだかなぁ。
茶番にもほどがあるでしょ。

正直なところ、作者も、これ、もう書いていて楽しくないんじゃない?

どれもこれも行き当たりばったりの展開で、マジで駄作の一歩手前にまで来てるけど。

やっぱり、前回からの千穂の茶番が、ほんとにバカバカしすぎて、やってられないかなぁ。

てか、千穂にこう振る舞わせるために、むりやりベルの恋愛ボケを入れてきたようにしか思えないし。

ほんと、サリエルじゃないけど、佐々木千穂、何してくれちゃってるわけ?って、突っ込まずにはいられない。

ほんと、一気に失速したなぁ。
期待ハズレも甚だしい。

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はたらく魔王さま! 0-2 感想

2016-10-28 20:32:47 | はたらく魔王さま!
これもいつの間にか出ていた。
そして、これもまた、昔話。

ということで、スペース空けときます。









































いや、途中まで読んで、あれ、16巻、読んでない!ってことに、まず気がついた。

といっても、魔王たちが、マラコーダを取り込み、サタナスアルクを見出すまでの前日譚だったので、ほとんど問題なかったみたい。一応、話は通じた。

まぁ、しかし、本編の内容の、後付の辻褄あわせのようにしか見えないかなぁ。

てか、ルシフェルが謎すぎでしょ、これだと。

あと、銀椀族だっけ。
いや、それ、どうみてもロボなわけでしょ?

それから、あまりに寿命の違いが、悪魔の間で顕著すぎて、むしろ、どうして、そんなに悠久の時間を生きてきた悪魔たちが、サタンに出会ったの?って方が不思議。

ということで、やっぱり、エンテ・イスラだけの話はイマイチだなぁ。

笹塚で、悪魔がああだこうだいいながら、サバイバルしてるのが面白かったんだけどねぇ。

ということで、とりあえず16巻、読まないとだな。

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はたらく魔王さま! 第15巻  感想

2016-02-23 12:49:35 | はたらく魔王さま!
なんかもう話の向かう先がよくわかんなくなってきていて、その意味では、ちょっと泥沼に入りつつあるような『魔王さま』の15巻。

とりあえずスペース空けときます。





























































で、今回はもうとにかく最終章で気持よく騙されていたことに気づいて、ついでに爆笑して終了!って感じかな。

いやー、正直、ライラとガブリエルの説明は、長いしよくわかんないし、えー、今度はSFかよー、いや、そりゃ、宇宙服着た人物が出てきたんだから、SFに言っても仕方ないけどさ・・・、って感じで、途中までは読むのがひたすら苦痛。

で、その一方で、エメラダがあれこれ画策する風を装って、皆の意見の聴取に回っているのが、まぁ、上手いといえば上手いのだけど。

でもさー、今回、多分、紙幅の多くは、ライラ、ガブリエル、エメラダ、という、いわゆる魔王家の面々とは異なる人たちの説明セリフに費やされていて、そこは、ちょっと残念。

ていうか、前のエンテ・イスラ帰還編の時も思ったけど、この作品がヘタすると、微妙になってしまうところは、多分、作者が書きたいことと、読者が読みたいことが、ズレているところだと思うんだよね。

誰もガチなファンタジーやマジなSFを望んではいないはずで、読みたいのは、真奥たちの長屋話の人情モノだよね。

悪魔とか天使とかいうのは、あくまでも異世界人としての彼らの設定に過ぎなくて。

それなのに、作者はその設定の方をあれこれ描きたくて仕方ないw

もちろん、その作者と読者の意向の折衷案が、最後に示された、魔王城に置かれた六畳一間なんだろうけどね。

で、ライラとガブリエルのことは知らんけど、アラス・ラムスの願いは絶対成就!という姿勢もまさに人情モノでw

それはよくわかったし、納得。
てか、爆笑。

でもさー、ライラとガブリエルの話、やっぱ長すぎだろう。
いまだによくわかんないし(苦笑

あとは、ちーちゃんが悪魔大元帥として前線に立つ(笑)ことで、今まであった調停者や記録者のポジションを降りてしまったから、梨香がその代役を果たす、というポジション・チェンジ。

これは納得。
だから、結構、梨香をフィーチャーしてきていたのか、と。。。
まあ、彼女はエミリア側の友人代表だから、こうなってもおかしくはないしね。

まぁ、ともあれ、早く「ノア・ギア(笑)」を見つけて、アラス・ラムスの同胞を救ってやってくれ。

で、その時は、魔王はちゃんと活躍してくれ。頼むよ!

にしても、ライラ+ガブリエルの語りはめんどくさいし、うっとおしい。
正直いって、この二人が、半ば真奥家の準一員になりつつあるようになったところから、物語自体は迷走して、つまらなくなってきてるように思ってた。

てか、ガブリエル、マジ嫌い。
同じ元敵でも、サリエルは許せるのにw

ライラもマジうっとおしい。
この人の場合は、裏で画策する切れ者と思っていたら、とんだ天然婆さんだったってことで。これは、キャラ造形、失敗じゃないかな。

あとは、とにかく、キャラの数が増えると、どんどん真奥の出番が減り、彼がいわばウルトラマン的な、最後に現れて問題を解決していくヒーローみたいな立ち位置になっているのがね。

それもこれも、エンテ・イスラ編で、鈴乃にいろいろと心中吐露しちゃったからなんだよなー。もったいない。

まぁ、ここから先の異世界大戦では、ちーちゃんが大活躍してくれることを願うよ。

基本的に善人しかいないってのがファンタジーの原則なので、きっと真奥たちがぶん殴りにいく相手も、会ってみれば善人だった、ってことになるんだろうけどね。。。

あと、作者は、もうちょっと前巻までで明らかにされた背景情報を、適宜振り返りながら書いてほしいな。ライラたちの話は、前巻までの話を振り返らないとやっぱり理解し難い。

それと、遺伝子操作で死なない人間を作ったとか、まぁいわれればわかるけど、この物語にとっては、そこまで書き込んで説明する話かな、とは思ったかな。ほぼ同種の人類という種が宇宙のアチラコチラにいる、という設定にはちょっと???となったし。

まぁ、悪魔が、人体実験の成れの果て、という可能性にはなんとなく気づいてはいたけけど。

次巻では、お兄様よろしく、本編が始まる前に、今回、ライラ+ガブリエルが明らかにした設定について、説明するページがほしいぞ。

てか、セフィロト、万能すぎだろ。
なんで、宇宙中にあるの?神様なの?

とにかく、設定はこれ以上いじらなくていいから、是非、人情モノをよろしく!

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はたらく魔王さま! 第11巻 感想

2014-05-13 15:31:29 | はたらく魔王さま!
前巻で一応終結した「魔王vs勇者のエンテ・イスラ因縁編」の落穂ひろい的な後日譚と、次巻以降の新章開始に向けた助走が示された、って感じ。

一言で言えば、「精算」回。

というわけで、部分的には本文の内容にも触れるので、スペース空けときます。













































いやー、ホントに「精算」回。

それにしても、マグロナルド幡ヶ谷駅前店が出ると、和むね~。

8-10巻のエンテ・イスラ編が、マジでファンタジー、しかも、ラブコメファンタジーになってしまっていまいちだな~と感じていた理由がよくわかった。

やっぱり、この物語は、世知辛い京王線沿線が舞台だからこそ生きてくる、長屋住まいの人情ものなのだ、と実感。

ホント、ベタなファンタジーは勘弁して欲しい。

そういう意味では、本巻の最後の、セフィロトの秘密周りの話は、ちょっと嫌な雲行きだな、と思い始めている。

なんていうか、真面目にファンタジー始めちゃったのかー、と。

いや、異世界は異世界でどこにあってもいいんだよ、そんな細かい設定はどうでもいい。だって、セフィロトという言葉が出てきた時点でもう十分オカルトだしファンタジーなんだから

それを他の「惑星」・・・、なんて無理矢理、サイエンスで説明しなくていいんだよ。

長屋の人情モノが本質であるこの物語からすれば、エンテ・イスラはどこかにある異世界ぐらいで構わない。単なる背景、設定でしかない。それをマジメに語り始めると、その方向でディテールを重ねることを止められなくなるから、ただ、ドツボにはまるだけだと思うんだよね。

いや、だってさー、エンテ・イスラはある惑星で、人間界はその惑星にあって、魔界は赤の月、天界は青の月、って、そんなこと言われたら、その時点でもう夢やぶれちゃうじゃない。

てか、みんな、オルバになっちゃうじゃん、それじゃ。

だって、要するに、悪魔は青の月世界人で、天使は赤の月世界人。

しかも、例の宇宙飛行士とか思い出せば、その昔、エンテ・イスラにいた古代人?が何かのタイミングで月に移住して、その環境に適応するために、それこそ遺伝子操作とか人体改造で生まれたのが、悪魔であり、天使である、・・・、とかの説明がなされるような流れだと思うのだよね。

悪魔や天使が長寿であることも、そうした人体改造の結果。

となると、たとえば、今回、真奥がちーちゃんの気持ちを受けとめることはできない、といっていた寿命問題も、悪魔と天使の由来の話にまで戻せば実は解決可能である、てことになりそうだし。

てか、ちーちゃんが聖法気とか使えるところからみれば、実は地球人とエンテ・イスラ人のベースとなる身体スペックは大して変わらない・・・、というか多分互換性がある、という話になるのだろうし。

そうした惑星は違えど「人間」としてのスペックはほぼ同水準、ってことを保証する役割が、多分、ミキティおばさんたち、セフィロトに連なる人?たちだよね。

てか、ミキティたちは創造神に連なるもの、ってことで神様ってことでしょ、この物語世界の。だから、ミキティの志波という姓だって、要するに、シヴァ神のことでしょ。(しかし、最近、インド神を扱う話多いな-)。

なので、どうもねー。

そういう設定、というか、どこぞの神話とSFのちゃんぽんみたいな話を設定として聞かされるのは辛い。実際、今回の内容の多くは、そういう設定の説明に費やされていたわけで。

大体、世界の秘密、とかにマジメに肉薄しようとすると、物語の内容が無駄にインフレを起こして、かつ、進行が遅くなるんだよね。そりゃそうだよ、話が無駄にでかくなるんだから。

そういう意味では、エミリアの新バイト先をマグロナルドにしたのは、残念。てっきり、センタッキーにいって、真奥と売上を競う、なんてことを頑張るのかと思っていた。

まぁ、急遽デリヴァリーサービスを始める、という話が出たきたあたりから、ああ、コールセンターの経験者なら歓迎されるな、と思っていたのだけど、まさかホントにそうなるとは・・・。

この作者は、よくも悪くも、予想を裏切らないところがねー。
はっきり言って、イマイチ。

裏返すと、予想を裏切らずに人情モノを扱って、ホロリとさせるのが得意な人だと思うのだよね。なので、余計に、設定掘り下げの方向に行くのが心配でならない。

ともあれ、ずっと狂言回しの役割をしてきたライラの登場と、漆原の天使化の件で、次巻は、一気に次の目標が定められそう。

もう、いっそのこと、その勢いで、あと2-3巻ぐらいで完結するほうがいいんじゃないかな、と思えてきた。

だって、日常で、真奥と恵美がギャーギャー喧嘩する理由がなければ、ラブコメにならないじゃんw

なんにせよ、今のままでいくと、とっても中途半端な終わり方しか待っていないように思えてくる。

ちゃんと軌道修正してくれないかな。。。
日常回が面白いだけに、切実にそう思うな。

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はたらく魔王さま! 第10巻 感想

2013-12-12 15:42:51 | はたらく魔王さま!
いやー、綺麗な「中締め」回。
よかったねー、みんな無事で!おかえりなさい! って感じ。

ということで、8巻から始まったエンテ・イスラ編にようやく終止符!
一応、ネタバレもあるので、ちょっとスペース空けときます。

















































いやー、繰り返しになるけど、ホント、綺麗な中締め。
エミリアが真奥に救出されるのは、まぁ、もはや予定調和的にわかっていたことなので、あとは、そこに至る過程をどう描くのか?ってことだけで。
そういう意味で、綺麗な締め方だった。

細かいところを言えば、前巻で体調不良に陥っていた真奥の復活のあたりが、今ひとつよく理解できなかったけど、そこは、まぁ、勢いで読めた。

補足すると、一応本文中の描写と説明を合わせるとこんな感じ。

真奥とアシエスとの融合を一旦解除することで、真奥への魔力供給が回復し、元の魔王としての力が完全復活した、ということ。
その後、魔王はアシエスと再融合して、聖剣ベターハーフを使って、完全チート復活し、三天使を超!圧倒して終わり!、って感じなんだけど、再融合の時は、アシエスがアルシエルから魔力と馴染んだイェソドの欠片を補充したから、魔力全開の魔王とも馴染んで融合できた、ってことみたい。

と、説明されてもよくわかんないよねw

まぁ、多分、このよくわかんない感じを順を追って説明していくが、11巻以降の話なのだろうな。

なので、この10巻は、予定調和のエミリア救出の流れの中で、どれだけイェソドの欠片や生命の木セフィロト、宝珠セフィラの秘密の核心に迫っていくのか、というのがポイント。なぜなら、それらが、11巻以降の伏線になるから。

しかし、そう思うと、概ね前巻の9巻の感想の時に書いた「今後の展開予想」通りの流れになってしまって、ちょっと笑ってしまった。
ある意味、わかり易すぎるほどわかり易い物語展開でw

魔王たちが不在中の笹塚でルシフェルが活躍してた、ってところまで含めてw
で、その話は11巻以降で明かされる、ってことも。

ホント、綺麗な中締め回だった。

しかし、そう思うと、このエンテ・イスラ編で最も株を上げたのは鈴乃だったな。
実質的にエンテ・イスラ世界最高の聖職者になり、しかも、オルバに代わって、勇者エミリアの仲間入り。これで、周りからも一目置かれる存在となり、晴れて悪魔大元帥を引き受けてもおかしくない存在として認められたw

ということで、ある意味で、鈴乃=クリスティア・ベルの作内位置づけの大幅引き上げ、がエンテ・イスラ編の裏テーマの一つだった、ってことで。

それにしても、まさか、最後の最後で、ミキティw降臨、とは思わなかった。
しかも、わざわざ貴重なイラストページまで使ってw

わかっていたこととはいえ、彼女が11巻以後の第二部のキーパーソンだよね。

あとは、セフィロトやセフィラだけど・・・

最後に、ミキティが対峙した、天使をも手玉に取る超・実力者が「宇宙服(のようなもの)」を着ていたのは想定外。

序盤に、天祢が示唆していた「月」を踏まえると・・・、

やっぱり、エンテ・イスラって月面にあるのかな?

となると、天使とか悪魔って、実は月面でも活動可能にするために、人間をベースにして何らかの改造?を加えた存在なのか?・・・ってなことも想像してしまう。

いきなりのトンデモ設定だが。

もっとも、魔王が笹塚でバイトしてること自体、既に十分トンデモwなわけだから、今更なわけだけど。

それにしてもねー。

ミキティのトンデモパワーで、ガブリエルも簡単に拉致できたので、まぁ、彼から、彼ら天使側が描いている計画を明らかにするのが11巻の中身なんだろうな。

そして、その上で、新生魔王軍や悪魔元帥や四天王が、つまりは、笹塚に集まった悪魔や人間や天使が協力して、その世界の危機に立ち向かう! ってのが11巻以降の展開かな。まぁ、今回の一件で、魔王と勇者の因縁はすっかり片がついてしまったわけで。

そういえば、アルシエルは、ホントに一国の王として迎えられそうだけどw

それだけに、魔王の留守中にいったい何が起こったのか、どんな事件があったために、10巻最終場面でミキティが介入するような事態になったのか。その辺りが気になるところ。

とはいえ。

9巻感想でも書いたように、こうした、みんなで世界を救う、といった話をどこまで本気でやるかによって、この作品の印象は今後、大きく変わってしまうかもしれない。

というのも、この物語の面白さは、あくまでも悪魔や天使、勇者といった異世界のプロフィールを抱えながらも、笹塚で労働に励む真奥たちが繰り広げる、時に悲哀感漂うコメディの部分にこそあるから。

だから、ミキティにしても、なにか訳知り顔の奇っ怪な存在、ぐらいで真奥たちのまわりに漂っていれば良かったぐらいの存在でなくちゃいけない。それが、今回のように、本編の話を進める鍵となるのは、ちょっとね。

もちろん、今までの記述から、ミキティや天祢の立ち位置は、一応「中立」のはずだから、必要な情報だけ渡して、その最終判断や実際の行動は魔王たちに委ねる、ってことになるのだろうけど。

と言った具合に、11巻以降は、結構、物語の展開が微妙になりそう。
それくらい、本巻10巻は、ターニングポイントの回だったってわけで。

さぁ、どうなるのか。

ただ、この手の「ファンタジーもどき」の物語が、進行上、その世界の秘密に迫った結果、ガチの「ファンタジー」に旋回してしまうと、あまりいい結末にはならないんだよね。

なぜなら、「ファンタジーもどき」の物語では、ファンタジー成分とはあくまでも背景に過ぎないはずで、その背景に手を出すと、本編の魅力まで損ねてしまうから。

その意味で、少し前から小出しにされていた、天使はもともと人間だった、というような設定は、できれば、ああそうなの?というぐらいで、極力スルー扱いして欲しいかな。

いや、だって、マジで嫌な予感しかしないじゃない。

魔族も天使も人間も、もとは一緒で、区別のないもでした、とか、
人間を操作することで生まれたのが、天使や魔族です、とか。

興ざめでしょ?

あるいは、どこかの世界にあるとしかいえない異世界=エンテ・イスラが、
実は、月面にある人工基地でした、云々、とか。

夢破れるでしょ?

ということで、次回11巻がどんな仕切り直しをしてくるのかが、とても気になる。

それは、今書いたようなエンテ・イスラという「世界」に関わるものだけでなく、確執が限りなく消失してしまった、真奥とエミリアを始めとする「登場人物」たちについても。

いや、むしろ、後者のほうが大事かもしれない。
一体どんなこだわりをもって彼らの間にドラマを生み出していくのか。

その意味では、10巻最後で、鈴乃が真奥を問い詰めていた、千穂との関係はどうするのか?千穂にはなんて答えるのか?というあたりは、結構重要な問いだよね。

真奥とエミリアの確執、エミリアの故郷や父母への愛情、鈴乃の真奥に対する疑念、千穂の真奥への思慕、梨香の芦屋への感情、あるいは、天祢はどの程度信頼できるのか、・・・、など、それぞれの登場人物の間に存在したドラマ的素材(不安要素)が、8巻からのエンテ・イスラ編で、概ね、フラットになってしまったんだよね。

前巻で、鈴乃は真奥を許してしまったように、皆、超・仲良しであることがお互いにわかってしまったから。

なので、コメディないし人間ドラマとして続けるには、実はかなりやばい状態。
一つ間違うと、マンネリのグダグダな展開になりかねない。

その意味で、11巻は、超重要。

さて、どんな形で、第二部の幕があがるのか?

とても楽しみ。

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