第13話というよりも、全13話の感想になるけど
いやー、よかった、今期でダントツの一番だった。
是非2期をお願いしたいところだけど、どうやら原作のストックがないようなので、あるにしても、しばらく時間は掛かりそう。
でもまぁ、『ちはやふる』のように、長く続けて欲しい感じの作品。
とにかく白泉社っぽい雰囲気で素晴らしかった。
最初にタイトルを聞いたときは、てっきり「過激少女」だと思っていたけど、まさか「かげき」に、「過激」と「歌劇」のダブルミーニングが込められているとは思わなかったw
あと、紅華が宝塚のパロディだというのは当然として、でもそこで、さらさのバックストーリーとして歌舞伎を配置したのはうまかった。
かたや、女性だけからなる舞台の宝塚、
かたや、男性だけからなる舞台の歌舞伎、
という対比が、さらさが抱えた葛藤を具体的に示していたし、
宝塚は関西、歌舞伎は東京、という配置で、微妙に、さらさが遠距離恋愛になっているのもよかった。
そのさらさの遠距離恋愛に微妙にふてくされるのが、同質のならっち、ってことも含めてw
そのならっちはならっちで、AKBのパロディであるJPX48の出身というのも今風で。
というか、アイドルグループのチープさと厳しさがともに、紅華や歌舞伎との対比で、半ば批判的に、半ば肯定的に扱われているのも、皮肉が効いていた。
現代の物語って、「淑女」というのが描きにくくなっていると思うけど、それは作中で宝塚を模した学校である紅華を配置したことで、これはちょっと虚構補正は入っているからね、というのも含めて、淑女を描くのを不自然にしなかったのもよかった。
あとは、「才能」という言葉を使うことで、金持ちの娘も平民の娘も平等に扱っているのもうまい。
その結果、山田が必要以上に持ち上げられているのはちょっと気になったけど。
でも、それも持って生まれた才能だからね。
ならっちに至っては女優の娘というサラブレッドだし。
どうやら、さらさも、歌舞伎役者さんの血筋のようだけど。
なんていうか、とにかく、社会のいろんな背景を持つ人たちが、ただ演劇をする、というだけで、ごった煮的に集められてしまっているのも上手だなぁ、と。
適度に伝統や歴史の影があり、しかし、その伝統だけでは新規の客を呼べない、というエンタメの難しさ。
それとは別に、個々の役者のレベルでは、それぞれの技能をとにかく伸ばしていくしかない。
しかし、そこには選ばれたものの中でも競争があり、葛藤があり、嫉妬も生まれる、という構図。
これだけシチュエーションができあがっていたら、ドラマが生まれないはずがないじゃないw ってくらい、凝った物語設定。
ということで、とにかく続きが見たいです。
それも、動きや歌唱がある状態で見たい。
ホント、素晴らしい出来だった。
当初は、ならっちが主人公と思わせておいて、実はそれは作品世界に視聴者を引き込むためのガイド役でしかなくて、本命の主人公は、ならっちの同室のさらさ、というのもうまかった。
これで、ならっちがナレーター役も務められるから。
その分、さらさの内面は隠したまま、物語を進めることもできる。
いやー、ほんと、ドラマって、設定をつくることで生まれるべくして生まれるものだ、ということを久しぶりに思い出さてくれる作品だった。
ホント、2期、楽しみです!
いやー、よかった、今期でダントツの一番だった。
是非2期をお願いしたいところだけど、どうやら原作のストックがないようなので、あるにしても、しばらく時間は掛かりそう。
でもまぁ、『ちはやふる』のように、長く続けて欲しい感じの作品。
とにかく白泉社っぽい雰囲気で素晴らしかった。
最初にタイトルを聞いたときは、てっきり「過激少女」だと思っていたけど、まさか「かげき」に、「過激」と「歌劇」のダブルミーニングが込められているとは思わなかったw
あと、紅華が宝塚のパロディだというのは当然として、でもそこで、さらさのバックストーリーとして歌舞伎を配置したのはうまかった。
かたや、女性だけからなる舞台の宝塚、
かたや、男性だけからなる舞台の歌舞伎、
という対比が、さらさが抱えた葛藤を具体的に示していたし、
宝塚は関西、歌舞伎は東京、という配置で、微妙に、さらさが遠距離恋愛になっているのもよかった。
そのさらさの遠距離恋愛に微妙にふてくされるのが、同質のならっち、ってことも含めてw
そのならっちはならっちで、AKBのパロディであるJPX48の出身というのも今風で。
というか、アイドルグループのチープさと厳しさがともに、紅華や歌舞伎との対比で、半ば批判的に、半ば肯定的に扱われているのも、皮肉が効いていた。
現代の物語って、「淑女」というのが描きにくくなっていると思うけど、それは作中で宝塚を模した学校である紅華を配置したことで、これはちょっと虚構補正は入っているからね、というのも含めて、淑女を描くのを不自然にしなかったのもよかった。
あとは、「才能」という言葉を使うことで、金持ちの娘も平民の娘も平等に扱っているのもうまい。
その結果、山田が必要以上に持ち上げられているのはちょっと気になったけど。
でも、それも持って生まれた才能だからね。
ならっちに至っては女優の娘というサラブレッドだし。
どうやら、さらさも、歌舞伎役者さんの血筋のようだけど。
なんていうか、とにかく、社会のいろんな背景を持つ人たちが、ただ演劇をする、というだけで、ごった煮的に集められてしまっているのも上手だなぁ、と。
適度に伝統や歴史の影があり、しかし、その伝統だけでは新規の客を呼べない、というエンタメの難しさ。
それとは別に、個々の役者のレベルでは、それぞれの技能をとにかく伸ばしていくしかない。
しかし、そこには選ばれたものの中でも競争があり、葛藤があり、嫉妬も生まれる、という構図。
これだけシチュエーションができあがっていたら、ドラマが生まれないはずがないじゃないw ってくらい、凝った物語設定。
ということで、とにかく続きが見たいです。
それも、動きや歌唱がある状態で見たい。
ホント、素晴らしい出来だった。
当初は、ならっちが主人公と思わせておいて、実はそれは作品世界に視聴者を引き込むためのガイド役でしかなくて、本命の主人公は、ならっちの同室のさらさ、というのもうまかった。
これで、ならっちがナレーター役も務められるから。
その分、さらさの内面は隠したまま、物語を進めることもできる。
いやー、ほんと、ドラマって、設定をつくることで生まれるべくして生まれるものだ、ということを久しぶりに思い出さてくれる作品だった。
ホント、2期、楽しみです!